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【幸せを産む天使】真の悪は、人間か悪魔か、それとも天使かー…。熾天使と悪魔の娘レティアの復讐が始まる  作者: 墨華


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ヘレボルスでの出来事整理

皆はヘレボルスへの帰路につきながら

会話を続けた。



レティア『なぜ、ティラの評判は悪いの?』



ニゲル『‥‥‥手癖が悪いらしい。』



レティア『そう‥‥‥。』



ニゲル『もしも隠し子の女児の方が聡明で、母も身分が高ければ

国王ももう少し打つ手があったのかもしれませんが。』



ソフィア『その女児はどこにいるかもわからないのでしょう?生きていれば、と言っていたものね。』



ニゲル『はい。噂ですが‥‥‥どうやら隠し子の母は娼婦の女という説が有力だそうです。』



ソフィア『そう‥‥‥。

なら、なおさら次期国王はティラで間違い無いでしょうね。

それに‥‥‥王妃がいるのなら、

隠し子の存在を許さないでしょうから。』



ニゲル『はい。

国王は死の床で、一目娘に会いたいと

遣いを送っているようですが

何せ少しも手がかりもないようで。』



ソフィア『殺されている可能性もあるわね‥‥‥』



ニゲル『はい‥‥‥。』



ミラ『王族は色々大変そうだな。』



ミラは興味なさそうに言い放った。



レティア『あ、ミラ。そういえば‥‥

ディセントラに話しかけられた時、

ティルケ国のティラのこと、知ってそうな反応していなかった?』



ミラ『!!!!!!

確かに、していたな。』



ソフィア『そうなの?!

ディセントラとティラが?!


一体なんの接点が‥‥‥』



トーア『それに、ディセントラ‥‥

ミラちゃんの子供を孕んだと嘘をついていたけど、

彼女のお腹に、赤子がいたのは本当だよ。』



ソフィア『なんですって!?!?』



トーア『誰の子かは、隠されてた。

強い力でね。


レティアちゃんの記憶が抑えられているみたいに。』



ミラ『ますます謎が深まるばかりだな。』



トーア『そうだね‥‥‥。』 



ミラ『レティア。俺らは本当にすごい長い旅になりそうだ。


ヘレボルスの建て直しが終わったら、

レティアの記憶を抑えつけている呪縛と、

操作されてるのを解除できる奴を探しに行こう。


忘れていた重大な出来事も思い出せるようになるもんな。』



レティア『ええ。

ありがとうミラ。』



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


ミラとレティアはヘレボルスでの出来事を整理した。



ミラ『色々あったけど、手がかりも知れたな。


まず‥‥‥


①【能力や魔力を全て失った天使の死体は人間にも姿が見える】



②【《誰か》があの剥製の天使を殺した。

奪われた能力はディセントラに授けられた。】



③【レティアの子供達も、殺害方法的に

能力を奪われている可能性が高い。】



この3つが【天使】に関わる

新たな情報だったな。』




レティア『ええ‥‥‥。』



ミラ『俺が天使の剥製が欲しいと国王に言った時、ディセントラは狼狽えていた。


きっとあの天使にはまだ何か隠されている。』



ミラとレティアの会話に、トーアも参加し始めた。



トーア『言い忘れてた。

死んだディセントラを見たけど、

【悪魔の禁忌の秘技】も【天使の能力】ももう消えていた。


多分、持ち主の元へ戻って行った。』



ミラ『ディセントラが授けられた【天使の能力】は

あの剥製を殺した奴の元へ?』



トーア『うん。』



ミラ『そうか‥‥‥‥。

その天使の能力がどんなものか、トーアもわからなかったんだから

仮に犯人が身近にいたとしても気づかないな。』



レティア『確かにね‥‥‥。』



ミラ『次に‥‥‥。



❶ 黒魔術は、ディセントラの心の闇に付け込んだ

【誰か】が

わざと毒婦ディセントラの目に触れるように仕向けた。



国王ラインハルト毒婦ディセントラと初めて出会ったのはマグナフォボス。

【誰か】によって、国王がディセントラと出会うように仕向けられた。


天使を殺した【誰か】と、

これら2つの【誰か】が

同一人物なのかはわからない。


そうだよな?トーア。』



トーア『うん‥‥‥ごめんね。

1番重要なところなのに。


僕よりずっと魔力や特別な能力が多い者なんだろうな。』

 


ミラ『はっ‥‥‥!

てことは、人間はあり得ないってことだよな?』



レティア『確かに‥‥‥!!』



トーア『けど、ヘレボルスみたいに魔法の国もあるからな。

人間であるソフィアの魔力も膨大なんだよ。


それに、マグナフォボスだってそうさ。

妙薬は呪術の一つだと言ったよね。

レティアちゃん。シャーマンの国だって、結界を張っていたでしょ?


だから、人間でも特別な力を持つ者がいるんだよね‥‥‥。』



ミラとレティアは はぁ、と

大きなため息をついた。



ミラ『前進したと思ったら、また一歩後退するな‥‥‥』



レティア『本当にね‥‥‥。』



ソフィア『焦らないで。私も、ヘレボルスも

あなたたちに協力を惜しまないわ。』



ソフィアの発言に、レティアは笑顔を浮かべる。

仲間が増えたことが、とても嬉しかったのだ。



ミラ『あ、あとディセントラが孕んでいた赤子の父親も、謎だったんだよな。

それも強い力で隠されていたのなら、

【誰か】の存在が絡んでるんだろうな。』



レティア『そうだった‥‥!ミラ。ありがとう。

あなたがいなければ、私の頭の中はこんがらがって‥‥‥』



ミラはレティアの発言にフッ‥‥と笑った。



皆はヘレボルスへと辿り着く。

あたりはすっかり陽が落ちていた。








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