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【幸せを産む天使】真の悪は、人間か悪魔か、それとも天使かー…。熾天使と悪魔の娘レティアの復讐が始まる  作者: 墨華


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作戦会議


トーア『ヘレボルスはもうすぐ戦争になる。


国王ラインハルト王子ラヴィエ現王妃ディセントラ派の軍vs

王女ソフィア元王妃カトレア派の反乱軍さ。』


レティア『そういえば、酒場の人も、

鍛冶街パームラの人も言ってたわね。

ヘレボルスは直に戦争になるって。』



ミラ『ああ。』



トーア『ソフィア派の反乱軍がもうすぐ動き出す。

1週間以内にね‥


だけど、ディセントラに影で‥

あの手この手で邪魔されてるんだ。

例えば武器を壊されたり‥

ソフィア派のメイド、兵士が負傷させられたり

行方不明になったり‥‥!!!


‥‥軍の数だけで言ったら

ソフィア派が劣勢さ。』



ミラ『どこまでも卑劣な女だな‥』



トーア『もうすぐここの祠の魔力が復活する。

そしたら僕たち精霊がヘレボルスに向かって

皆で国王ラインハルトを浄化する。


そこでラインハルトは我にかえるはずだ。


ディセントラの手下も兵士に紛れて暗躍してるはず。

国王ラインハルト派の軍も操られているだろうから

一気に皆を浄化するよ。


そして、ディセントラの悪事を暴く。


2人はそれまで時間を稼いでほしい。』



レティア『どうやって?』



トーア『一緒に戦うんだよ。ソフィア達と。』



レティア『ソフィアは私たちが味方だって信じてくれるの?』



トーア『大丈夫さ。

マルメロが懐いたんだから。


ソフィアは2人のこと

只者じゃないと思っているよ。』



ミラ『トーア達が精霊って、ラインハルトにもわかるのか?


わからなければ悪事を暴くと言ったところで

証拠にならないのでは?』



トーアは服をめくって、

鎖骨の下をレティアに見せた。



レティア『わあ‥水色の紋章?』



トーアの鎖骨の左下に

水色の紋章が入っていた。


紋章は、お花の様な形だった。



トーア『ミラちゃんは見えないよね。


僕の鎖骨の下に、ヘレボルスの紋章が入っているんだ。


精霊にはみんな、この紋章が入っている。

ちなみに、精霊を偽装して

普通の人間が刺青を入れたって無駄だ。


この紋章は精霊の魔力を込めると

水色と薄紫のグラデーションになって

光るのさ。』



ミラ『すごいな。

それなら、トーア達が精霊であると言うことは信じてもらえるな。』



レティア『そうね。』



トーア『もしも戦争に負ければ

ヘレボルスはディセントラに乗っ取られる。


国王ラインハルトも殺されるだろう。

次の王はディセントラの息子、ラヴィエに‥!


托卵した子供を、国王にして乗っ取るなんて

そんな恐ろしいことあるかい?


‥なんとしても、この戦いは負けられないんだ!』



ミラ『すごいな‥‥!!

重すぎる話でびっくりだ‥‥


でもさ、ソフィアやカトレア元王妃派の奴らが

ディセントラ派に操られなくてよかったな。』



レティア『本当にね。そしたらもう‥

終わりだったわね。』



トーア『その通り。

もう今がギリギリの状態なのさ。


ヘレボルスの民達も‥

飢えや病気でたくさん亡くなってる。


国王ラインハルトやラヴィエに逆らえば殺される。

少し批判しただけでも‥


カトレア王妃が生きていて

国王ラインハルトが穏やかで‥

美しい森に囲まれていたヘレボルスに戻さなければ!』



レティア『私たちはどこにいたらいいの?』



トーア『ここにいて。

ソフィアがそろそろやってくる。

この森に、反乱軍を率いてね‥‥。

最後の戦の計画を始めるさ。』



トーアは寂しそうに笑う。



レティア『ソフィアは‥城の中にいるの?』



トーア『ううん。今はいない。

この森の近くの小屋に、息を潜めているさ。

城の中にいたら危ないから。


寝ている間にディセントラに何されるわからないし

食べ物に毒でも盛られるかもしれないでしょ。


森を焼かれた日から、ソフィアは城を出た。

常にマルメロと一緒にいるよ。

マルメロはディセントラに操られていない

唯一の味方の1人だからね。』



レティア『そう‥‥だからお姫様なのに

護衛もつけずにこの森にいたのね。』



トーア『うん‥‥。』



ミラ『トーア、俺は、一度ヘレボルス全体を見ておきたいんだが。


隠れられそうな場所とか、街の実態とか

偵察に行ければいいんだが。


その方が戦いやすいからな。』



トーア『そうだよね。ミラちゃんはすごいね。

偵察になら行ってきても大丈夫。



ただし、国王ラインハルト、ラヴィエ、ディセントラの名前は絶対出さない様に。


旅人として、何も知らない風に行ってきて。』



ミラ『わかったよ。

レティアも行くだろう?』



レティア『ええ。

またここに帰ってくるわ。』



トーア『うん。待ってる。


2人とも。本当に僕を信じてついてきてくれてありがとう。』



レティアとミラは

森を出てヘレボルスの偵察に出かけた。

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