毒婦に目をつけられた精霊達の能力
ミラ『どうせディセントラはマグナフォボスの妙薬師に惚れ薬でも作ってもらって国王を誘惑したんだろう?』
トーア『ご名答。』
ミラ『なあんだ、俺らの予想した通りの話じゃないか。』
トーア『でもね、マグナフォボスの妙薬師たちは、
悪い薬は作れない。
妙薬は、呪術の一種なんだよ。
もしも誰かを呪ったり殺すような薬を作れば
それはいつか作った妙薬師たちに跳ね返ってくる。
だからマグナフォボスの妙薬師たちは
厳しいルールに則って
妙薬を作ってるのさ。
毒婦が国王に使った妙薬自体に
何か悪い効果があるわけじゃないんだ。』
レティア『そう‥
でも、じゃあなぜ国王は残虐になってしまったの?』
トーア『‥‥多分ディセントラは
人間じゃない。
あるいは、特別な力を持つ何者かと取引をしている。
ディセントラの持ってる能力、あるいは取引で授けられた能力で
国王を操っているはずだ。』
ミラ『!!
なんでわかるんだ?』
トーア『‥‥。
僕は精霊だって言ったね。
精霊の能力‥いくつかあるんだけど。
•呪いを解く
•浄化する
•透明人間の様になることも、人間に姿が見えるようにもできる。
•目を見つめれば相手の秘密や隠していることがわかる
•心で相手に話しかけられる
これが主な能力さ。』
レティア『すごい‥‥
まさにこの世界そのものを綺麗にできるような能力ね。』
トーア『‥だから僕は君たちの名前も知ってるのさ。
2人の目を見つめたから。
‥‥ディセントラのことも見つめたんだ。
彼女に自分の姿が見えないのをいいことにね。
‥‥正体はわからなかった。
今、僕の魔力が足りないから
よく見えなかったんだ。
だけど、ラヴィエがラインハルトの息子じゃないことは見えたんだ。』
2人『!!!!!!!』
トーア『実はソフィアが
ディセントラの罪を暴こうと
頑張ってたんだよ。
精霊の国に住む精霊達は、
相手の目を見つめ、秘密や隠し事を暴けるってことをソフィアは知っていたから。
もちろん、国王も知ってる。
ヘレボルスに昔から住む人々にも知れ渡っている事実だったんだ。
ディセントラもそれを知ってしまった。
そしてソフィアの計画も、何故か知ってしまった。
だからこの森は焼かれたんだ。
ディセントラの息子、ラヴィエによって。
精霊達が、滅びるように。
たとえ滅ぼせなくても、祠を壊せば
精霊達は真の力が出せない。
人間に姿を現せなくなる。
だからディセントラは自分の悪事が世に出ないようにできる。』
ミラ『身勝手な野郎どもだな!!!!』
レティア『本当に!!!!!』
トーア『だからどうにかして‥この祠を復活させたかったんだ。
そうすれば僕の魔力も復活する。
幸い、レティアちゃんは僕の姿が見えた。
そして熾天使の羽と魔力が込められたネックレスをくれた。
ミラちゃんも僕についてきてくれた。
もう少し‥もうすこしで、
形勢逆転できる‥!』
トーアは力強い声で言った。
ミラ『そうか‥!それはよかった!!』
レティア『‥ねえ、他の精霊達は死んでしまったの‥‥?』
トーア『‥‥ううん。
生きているよ。
【とある方】が助けてくれた。
精霊達をね。
今は僕しか動けないけど
みんな無事さ。』
トーアは眉を顰めて言った。
レティア(とある方‥?)
ミラ『それで?さっきソフィアはなんで俺らを攻撃してきたんだ?』
トーア『2人を、ディセントラの手下だと思ったのさ。
この森には動物がたくさんいた。
ソフィアは動物に好かれる優しい女の子だった。
けれどこの森を焼かれ、動物達も死んでしまった。
唯一生き残ったのが、さっきの狼なのさ。』
レティア『!!!!
私がヘレボルスを守護していたころ
本当に‥たくさんの動物がいたのに‥
みんな焼かれて死んでしまったなんて‥!!!』
ミラ『腐った奴らだな!!』
トーア『‥‥。
ディセントラはソフィアの母君
カトレア様も殺した。
そして、ソフィアの親友のことも‥
ラヴィエが殺したんだ。
絶対にあの毒婦とその息子の悪事を世に知らしめて
倒さなければならない。』
レティア『そうね‥
なぜディセントラが国王を操ろうとしているのかも‥暴かなければ‥!』
ミラ『闇が深そうだな‥!!』
トーア『ありがとう2人とも!
理解が早いね。
早速、計画を立てようか。』
3人はディセントラ達の悪事を暴き、
ヘレボルスを守るための
作戦会議を始めた!




