現王妃ディセントラが全ての元凶
レティア『なぜラナンを知ってるの。
私の初恋だと言うことも‥‥』
トーアは下を向いて話し始めた。
トーア『いろいろあってね。
‥‥君たちを傷つけるつもりは微塵もないんだ。
ただ‥ヘレボルスは滅びてしまう。
ソフィアがいなければ‥
そして精霊の国も焼かれてしまった。
僕たち精霊は、神聖な場所でないと
真の力を出せない。
森を焼かれてしまった今、
僕は、ミラちゃんに姿を見せられるほどの魔力がないんだ。
もし精霊の国がなくなれば
レティアちゃん、君が天界に行く術も
無くなってしまう。』
レティア『!?
天界に行く術!?』
トーア『‥‥。』
ミラ『!!!!
どういうことなんだ。
話が飛躍し過ぎて、ついていけないぞ。』
トーア『来てくれないか。』
レティアは下を向いて
悲痛な顔をした。
レティア『ミラ‥
私、ラナンの眠っている場所が知りたいわ‥』
ミラ『‥‥わかった。
彼の遺体を掘り起こせば
死因もわかるかもしれない。
それで何か
手がかりが掴めるかもしれないからな。』
レティア『ありがとう。ミラ。』
2人はトーアについていくことにした。
トーア『ありがとう2人とも。
‥‥恩は忘れないさ。』
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トーアの姿が見えるレティアが前を歩き、
ミラがレティアの後ろに続いた。
しばらく森を歩いた先に、
祠があった。
ミラ『これは‥』
トーア『精霊の国の祠さ。
焼かれてしまって、すっかり神聖力も消えてしまった。』
レティア『どうしたら、復活するの?』
トーア『天界に、聖なる玉泉があったよね?
あの水があればすぐなんだけど‥』
ミラ『なんだそれは。』
レティア『体に足りない成分を補ってくれる特別な水よ。天界にあったの。』
ミラ『そもそも、精霊の国がなくなれば天界に行けないと言うけど、
現時点だってレティアは天界に行けないじゃないか。
それでどうやって精霊の国を復活させるんだよ?
天界にある水が必要なんだろう?』
ミラはトーアの矛盾をついた。
トーア『ちょ、ミラちゃん!!
本当に‥そうなんだけど!!!
とにかく精霊の国を復活させたいんだ!!』
トーアはレティアの鎖骨あたりを見つめた。
トーア『あ!!!!!
レティアちゃん、そのネックレスを見せて!』
レティア『!?』
レティアはネックレスを外した。
そういえば、天界にいた頃に
シランからもらったネックレスを付けていたのだった。
レティア『あ、これ‥
私の母の羽で作られたネックレス‥
すっかり忘れていたわ‥』
ミラ『綺麗だな。』
トーア『それ、僕にくれないか!!
魔力が込められている!!
しかも、真っ白なオーラだ!
熾天使の純度の‥!』
トーアは興奮気味に言った。
レティア『いいわ。』
レティアはあっさりと渡した。
トーア『僕がちょうだいと言っといて何だけど
執着はないのかい?』
レティア『ないわ。
いらない。あげる。』
レティアははっきりと伝えて
トーアに渡した。
トーア『ありがとう!!
この祠‥復活するかも!!』
トーアは目を輝かせた。
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トーアはネックレスを祠の真ん中にあるツボに投げ込むと、
ツボから湯気が出てくる。
トーア『うわぁ!すごい魔力だ!!!
レティアちゃん、君のお母様は
すごいな‥‥』
レティア『もう死んだけれどね‥』
トーア『‥‥そう。
形見のネックレスなのに‥よかったのかい?』
レティア『‥構わないわ。』
レティアは遠くを虚ろに見つめて言った。
ミラ『なあトーア。レティアはここを守護していた天使なんだよ。
この地に後任の天使は見えるか?』
トーア『‥いないな。』
ミラ『!』
レティア『!
そう‥‥』
トーア『レティアちゃん、ミラちゃん。
長くなるけど
ヘレボルスの現状を聞いてくれるかい。』
レティア『ええ‥』
トーア『結論を話すね。
国王ラインハルトを狂わせたのは
今の王妃のディセントラさ。
あの毒婦を倒して
国王を正気に戻すことが
ヘレボルス復活の鍵なのさ。』




