『ソフィアを助けて』 マルメロと精霊トーアの願い
狼マルメロが
レティア目掛けて襲いかかる!
ミラ『レティア!!!』
ミラはレティアの元へ走るも、
間に合わない!
レティアにマルメロが飛び掛かる。
レティアは仰向けに押し倒された。
ドサッと鈍い音が響く。
何故かレティアは
狼の瞳から目が離せなかった。
よく見ると狼 マルメロの目は
美しいブルーグレー色だった。
レティア(なんて綺麗なの‥‥)
すると、マルメロが急に
レティアの上から降りて動きを止めた。
女『!?
マルメロ!?!?何をしているの!?!?
何故止まったの!?!?』
マルメロもレティアの目をじっと見つめていた。
レティア『?
可愛いのね‥
そしてとっても‥綺麗な瞳ね。』
レティアはマルメロに話しかける。
するとマルメロは、何故か
レティアに甘えるように擦り寄ってきたのだった。
女『なっ!?!?馬鹿な!!!
猛獣さえも食い殺すはずのマルメロが‥!?
私以外の誰にも懐かないはずなのに‥!!
どういうことなの!?』
女は乱心だ。
レティアはマルメロの頭を優しく撫でた。
マルメロもレティアの顔をぺろりと舐める。
『‥‥けて‥‥』
レティア『‥え?』
誰かの声が聞こえた。
レティア『ミラ、何か言った?』
ミラ『俺は話してないよ。』
『ソフィアを‥助けて‥‥』
また何者かの声が聞こえる。
レティア『ソフィアって、誰?』
すると女が声を荒げた!
女『何故私の名を!!!!』
女は焦り出す。
女の名はソフィアと言うようだ。
『ソフィアを‥助けて‥‥』
レティア『!
あなたが話しているの?』
レティアはマルメロに問いかけた。
マルメロの視線は、レティアの目を捉えたまま離さない。
レティアは、そんなマルメロの姿に、
今のは彼女が自分に放ったメッセージだと悟った。
レティア『どうすれば‥彼女は助かるの。』
レティアがマルメロに問いかける。
するとマルメロは、何かに気づいたように後ろを振り向いた。
マルメロは走ってソフィアの元へ行くと
ソフィアを背中に乗せて走り去っていった。
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ミラ『レティア!!大丈夫か!?』
レティア『ええ。ありがとう。ミラ。』
ミラ『誰と話していたんだ?
まさか天使か!?』
レティア『いいえ。
あなたは信じられないかもしれないけど‥
あの狼が、私に言ったのよ。
【ソフィアを助けて】って。』
ミラ『!
ソフィアと言うんだなあの女は。
確かに、レティアが
【ソフィアって誰?】と聞いた時
狼狽えてたからな。』
レティア『ソフィアを助けて‥
ねえ!!ミラ!!
そういえば、ヘレボルスの王女の名前って
ソフィアじゃなかった?』
ミラ『確かに!!
あの女、王女なのか!?
確かに高貴な格好をしていた。
‥‥いやまさかな。
王女が護衛も付けずにこんなところまで歩いて来られるわけがないか。』
レティア『そうよね。』
『いいや。彼女は王女だよ。
ヘレボルスの一番の希望の
王女さ。』
謎の声が聞こえてきた。
レティア『誰!?!?』
レティアは振り返る。
そこには、白髪の美青年が立っていた。
目の色は薄青と薄紫のグラデーション。
まるで天体のような 不思議で美しい瞳だった。
『君は、僕のことが見えるんだ。』
ミラ『おい!レティア!!
誰と話している!?!?』
レティア『何言ってるの、ミラ。
ここに美青年が立っているじゃない。』
ミラ『何!?!?
俺には見えないが‥!』
レティア『何ですって?!』
ミラ『まさか天使か!!?』
レティア『いいえ‥
翼は生えてないし
天使のオーラではないわ。
天使に似て、真っ白なオーラだけど‥』
美青年『正解。僕は天使じゃない。
‥あの子にも、聞こえるように話そうか。』
ミラ『!
俺にも聞こえるようになったぞ!』
美青年『うん。
けど君は僕のことが見えないよね。』
ミラ『何者なんだ‥』
美青年『‥‥君はミラちゃんって言うんだ。』
ミラ『なぜ俺の名を!!!
それに‥』
ミラは自分が女だとバレていることに気づく。
美青年『そして‥レティアちゃん。』
美青年はレティアの目を見つめた。
レティア『!?』
美青年『‥‥不思議だな。
君は人間じゃない。
人間のオーラと違う。
悪魔でもない‥だけど
魔界の者の氣を感じる。
‥天使でもない‥。
天使の氣を感じない‥
でも‥君の手首に
熾天使様の子供である証の紋章がある。』
レティア『なっ!?』
レティアは手首を見る。
何も見えなかった。
ミラ『俺には見えないな』
レティア『あなたは‥一体‥‥』
美青年『僕はトーア。
精霊さ。
ソフィアとヘレボルスを助けてくれないか。
ソフィアがいなくなれば‥精霊の国も終わりだ。』
レティア『!!!!!』
ミラ『どう言うことだ。』
トーア『詳しくはこっちで話すよ。
ついてきて。』
ミラ『いいや信用ならないな。
なぜ俺らがヘレボルスを助けないといけないんだ。
助けて何か俺らに得があるのか?』
ミラは声の方に向かって睨んだ。
トーア『助けてくれたらさ
レティアちゃん。君の好きだった人。
ラナン君‥
ラナン君の眠っている場所を教えるよ。』
レティア『なっ!?!?
なぜそれを!!!!』
レティアは目を見開いた。




