悪い事は言わない。ヘレボルスには行くな。
作品と関係ない話ですが
今日好きなアーティストさんのライブに行ってきました。
ライブって本当にパワーもらえるなあとしみじみ思いました。歌のパワーってすごいですよね☺︎
皆さんもライブはお好きですか?
いつも読んでくださってありがとうございます!!
ミラ『レティア。ヘレボルスは近くはないが
行けなくはない距離だ。
但し、歩いていけば2日以上はかかるだろう。
俺は乗り物を使わなくても平気だが
レティアは歩きでも大丈夫か?』
レティア『ええ。問題ないわ。』
ミラ『そうか。わかった。』
ミラは地理が完璧なようで
時たま木に登っては方角と地図を照らし合わせて道案内してくれた。
レティア『ミラ。あなたの地理、完璧なのね。本当にすごいわ‥』
ミラ『はは‥ずっと外で生きてきたからな。』
レティア『話は飛ぶけどあなたって、綺麗な顔してるのね。
どうして今まで女の子と気づかなかったのかしら。』
ミラ『気づかれたら困るんだからいいんだよ。それで。』
2人は笑った。
ミラ『そういえば、そのミン?とかいう天使は、人間にも姿が見えたんだろう?
それならいつか出会うかもしれないな。』
レティア『確かに‥‥』
ミラ『‥‥。
レティアが守護していたヘレボルス、
もう後任の天使がいるのかな。
だとしたら、俺らに姿は見えないが
相手からはレティアの姿が見えるのだろうか。
‥それとも、レティアにもまだ
天使が見えるのかな?
レティアは、天使なのか?人間なのか?
どっちなんだろうな。』
レティア『‥‥どうしてそんな考え
思いつきもしなかったのかしら‥‥』
確かにそうだ。
自分が生きているとバレたらどうしよう。
そもそも自分は、人間界に降り立つ天使が見えるのだろうか。
もしも見えなかったとしたら、
自分には天使が見えない分 いじめてきた奴らに
魔力を使って突き落とされたり嫌がらせをされるかもしれない。
それに、自分は何者なのだろう。
人間?天使?それとも悪魔‥?
レティアは険しい顔をした。
ミラはそんなレティアを見た。
ミラ『なあ、じゃあレティアも顔を覆うか。
俺みたいに口元を布で覆ってもいいし
帽子か兜でも被るか?
あとさ、その服。白いと目立つから。
俺みたいな格好にしないか?』
ミラは優しく言った。
レティア『ありがとうミラ。そうしようかな。』
ミラ『んじゃ、店に寄るか。
この先に街があるんだよ。
なんでも売ってる店があるんだ。』
ミラはレティアの手を引いて、
街へと向かった。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
レティア『わあ!』
レティアたちは街にたどり着く。
凋落の街より栄えていて、治安もそこより
良さそうだった。
ミラ『なんて街だったかな。
ああ、鍛治街パームラだ。
この街、武器が豊富でさ。
俺や果実団の武器とか‥此処でいつも買っていたんだよ。
それ以外にも、戦うときに必要なモノとか
一通り売ってるから。
レティアも、一式揃えようか。』
ミラはそう言って なんでも店に入った。
レティアも言われるがままにミラについていく。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ーなんでも屋ー
そこにはいろんな武器に甲冑、鎧、盾など色々売っていた。
『いらっしゃい』
声の方を見ると男女の店員がいた。
おそらく夫婦だろう。
『おお、ミラか。
いつもありがとう。』
声をかけてきたのは男の店員だった。
ミラ『ああ、こちらこそ。』
『なあに、彼女連れてるの?』
女の店員が言った。
レティア(彼らはミラが女の子だということは
まだ知らないのね‥)
ミラ『フッ‥
ああ、そういうことにしてくれるか?』
ミラは女店員にそう言うと、
レティアの方を向いてウインクした。
レティアは笑った。
男店員『そりゃ桃が泣くぜ。お前よお〜
女泣かせめ〜!』
男店員はいじるようにミラに言う。
女店員『ほんとにねー!あの子、ミラのこと大好きだったからさ!
彼女、見ない顔だね。』
男店員『ああそうだな!
それで今日は何がほしいんだ?』
ミラ『ああ。この子‥レティアと言うんだが
彼女の戦闘服や武器を一通り揃えたいんだ。』
男店員『何、この子も戦うのか?!』
男店員はそう言いながら扱いやすそうな武器を何本か手に取った。
男店員『剣ならここら辺が軽くて使いやすいぞ。』
ミラ『レティアは剣術を習っていたんだよな。』
レティア『ええ。剣しか使ったことないわ‥
ミラは、短剣よね。
蟒蛇団と戦ったとき、貸してくれたけど
2本持ってるの?』
ミラ『ああ。俺、短剣は少なくとも5本は持ってるよ。
本当は10本は隠し持っておきたいところなんだが‥』
レティア『そんなに!?!?』
ミラ『ああ。
折れたら面倒だし
この前のように誰かに貸せるし
盗んでくる奴もいるからな‥
ただ10本持ってると
重いから身軽に動けないんだ。』
レティア『ミラ‥かなり準備万端なのね。』
レティアは苦笑いした。
男店員が持ってきた剣を見る。
長剣と短剣があったが
どれがいいかよくわからなかった。
レティア『ミラはどうして短剣なの?
どうやって決めたの?』
ミラ『俺は‥母が死んだ後
何にもない家から唯一持ってきたのがペティナイフだったから。
その延長線で今でも短剣を使っている。
それに、長い剣だと隠し持てないだろう?
その点、短剣なら軽いし、
鎧の中に何本か隠して持てるし
身軽に動きやすい。
だからだよ。盗賊やってたしな。』
レティア『なるほど‥!!』
ミラ『俺は剣術なんていう大層なもの
習ったことないんだ。
全部自己流だ。
レティア、せっかくなら
好きな武器を選んだらどうだ?
技術は後からついてくるはずだ。
気に入りもしない武器を使っても
意味ないだろう。』
レティアはそれを聞いて
ハッとした。
ミラは優しい顔で頷く。
レティアは武器を一通り見た。
なぜか気になる武器を見つける。
レティアは近づいて手に取った。
男店員『ああ、それ気になるか?
鉈だよ。』
レティア『綺麗な青い色の鉈なのね。』
男店員『それ、この街で作ったやつじゃないんだ。
旅人が売ってきた。
中古品だ。』
レティア『何故か‥惹かれるわ。』
ミラはそれを聞いて言った。
ミラ『じゃあそれにしよう。』
女店員『鎧はどうする?これなんかどう?』
女店員は紺色の軽そうな鎧を持ってきた。
女店員『これ、頭から被るだけでいいから
簡単の着脱できるよ。
兜付きさ。』
レティア『これにするわ。』
ミラ『そうか。』
ミラはそう言うと
財布を取り出してお金を支払った。
レティアはハッとした。
人間界で物を買うのにお金がいるのだ!
レティアは無一文だった。
レティア『ミラ!ごめんなさい。
私、お金も持ってないのに勝手に選んで‥』
ミラ『何を言う。気にするな。
彼女、だろう?』
ミラは再びウインクをした。
女店員『あー見せつけてくれるわねっ!!』
男店員『ミラ!!流石だな!男たるもの
そうでなくちゃな!!』
レティアはミラが女の子だと知っているため
複雑な顔をして黙って立っていた。
女店員『これからどこか行くのかい。』
ミラ『ああ。レティアと旅に出るんだよ。』
男店員『何!?!?果実団はどうするんだ!』
ミラ『これからはラガーがお頭だよ。』
女店員『なんだって〜!?!?
悲しくなるじゃないか!!!』
男店員『そうだ!!ミラのおかげで凋落の街は治安が良くなったんだからな。』
ミラ『ラガーがいれば心配いらないよ。』
レティアは3人の会話を聞いて
改めてミラが慕われていることを実感した。
男店員『それで、彼女とどこを、目指すんだ?』
ミラ『ヘレボルスだよ。』
男店員と女店員の顔色が変わった。
レティア『!?』
男店員『‥‥なんでヘレボルスなんかに行くんだ?』
男店員の目つきが変わる。
レティアはビクッと肩を震わせた。
ミラ『‥‥。
探している人がいるんだ。
レティアに生き別れた知り合いがいてさ。』
ミラは上手く誤魔化してくれた。
男店員『‥‥悪いことは言わない。
ヘレボルスには行くな。』
ミラ『何故だ。』
男店員『知らねえのか?
‥‥あそこは時期に戦争になる。』
レティア『なんですって!?!?
ヘレボルスは綺麗な森が‥』
男店員『あの精霊がいるという言い伝えの森のことか?』
レティア『!!!!
知っているの!?!?』
男店員『有名だろう。
‥‥あの森はもうとっくに焼かれて消滅したさ。』
レティア『なっ!?!?』
レティアは驚く。
少し前まで ヘレボルスの森は美しかったはずだ。
澄んだ瞳の動物たちがたくさんいたのだから。
男店員『ヘレボルスの国王ラインハルトと
その息子ラヴィエのせいで、
民がもう飢え死にしちまってる。
反逆すれば殺される。』
レティア『何故あの森が焼かれたのですか!?
あの森にはたくさんの動物が‥!!』
レティアは声を荒げて聞いた。
男店員『‥‥第一王子のラヴィエが焼いたよ。』
レティア『何故!?自分の国の領土でしょう!?』
男店員『‥‥妹である王女ソフィアが愛した森だから‥
腹いせに焼いたんだよ。』
ミラ『意味がわからない。妹が愛する森を焼くだと!?』
女店員『腹違いなんだよ。
ラヴィエとソフィアはさ。』
ミラ『‥‥複雑そうだな。』
男店員『とにかく行くな。お前らも巻き込まれるぞ!!!』
ミラ『‥わかった。ありがとう。
レティア、行こう。』
ミラはレティアの手を引いて店を出た。




