隠されていたミラの秘密
ー翌日ー
皆は宿を後にして
凋落の街へと向かうのだった。
街まで30分くらいの距離を歩いていたところで
桃が急に声を上げた。
桃『ちょっと!待ってみんな!!
ミラ!顔色悪いわ!!大丈夫なの!?』
全員が一斉に振り向いた。
いつも先頭を歩くミラが
今日は皆よりもだいぶ後ろを歩き
顔は真っ青だった。
ラガー『おい!ミラどうした!?
本当に顔色悪いぞ!!』
ラガーはミラに近づく。
ミラ『心配いらないよ。
ティルケ国に行って疲れただけだ。』
ゴーキー『ミラよぉ!!
お前なんであの国をそんなに毛嫌いしてるんだぁ!?』
すだち『おい!だから聞くなって!!』
ミラ『‥‥いつか話すよ。
いつか‥な。』
ミラは力無く笑った。
布道『ちょっと休むか。
ミラ、座れ。』
ミラ『すまないな‥』
ミラはその場に寝転がった。
ゴーキー『相変わらずお前は寝転がるのか。
背中痛くなるのによ!!!!!』
柚子『ミラ。何か飲む?』
ミラは首を横にふる。
ミラ『平気だよ。ありがとう。』
ミラはガサゴソと鎧をまさぐる。
ミラ(俺としたことが‥薬を持ってくるのを忘れるなんてな‥)
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10分くらい休憩すると
ミラの顔色が良くなった。
ミラ『皆待たせたな。
すまない。行こう。』
ライム『本当に大丈夫か?何かあればすぐ言えよ!』
カボス『ほんとに無理すんなよ!!』
ミラ『ああ。』
全員 街に向かって歩きだした。
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凋落の街の前までたどり着く。
住人たちが、『果実団が帰ってきた』
と声を上げているのが聞こえてきた。
凋落の街で活躍する果実団が
ティルケ国に招待されたことで
住人たちも鼻が高いのだろう。
まるで有名人が来たかのような歓声が上がっていた。
布道『なんだか恥ずかしいな。』
すだち『本当だよな。何を今さらって感じだけど。』
警察達も果実団に寄ってきた。
警察『お帰りなさい!
みなさん、ティルケ国への訪問、
本当にありがとうございました!』
警察達がみんな頭を下げた。
柚子『本当に足場が悪くて‥大変だったのよ。』
桃『そーよそーよ!!
帰りは迎えに来ないんだから。』
警察『すみませんっ!!皆さんなら帰って来られるかと思って!!』
警察達はぺこぺことわざとらしく土下座を始めた。
ゴーキー『なんの罰ゲームかと思ったぜ!!』
警察達は お頭のミラの方を向いた。
警察『ミラ様っ!!
今回は本当に‥!!』
ドサッ という音が響いた。
皆が一斉に音の方を見ると
ミラがその場で倒れたのだった。
ラガー『ミラ!?!?!?
しっかりしろ!!!大丈夫か!?』
ラガーが真っ先に駆け寄った。
ゴーキー『おい!!どうしたってんだよ!!!』
柚子『ミラ!?!?』
レティア『ミラ!!』
警察『た!大変だ!!!今すぐアケミさんに知らせてきます!!!』
警察達はバタバタと走って行く。
すだち『ミラ、顔真っ白だぜ!?
この鎧、締め付けすぎじゃないのか!!』
カボス『確かにな‥!
こんなに顔 白いんなら貧血かもしれないぞ!!
鎧なんか着てたら悪化するんじゃないか!?』
レティア『そうね‥鎧は脱がせた方がいいわ‥!』
ラガーは鎧を脱がせようとする。
ラガー『んだこれ!重いしキツく締めすぎ!!
ってか構造どうなってんだ!?
ゴーキー!手伝ってくれ!!』
ゴーキーもミラに駆け寄る。
ゴーキー『本当に重くてキツすぎて全然脱がせらんねえぞ!?
どうやって今まで着脱してたんだコイツは!!』
ラガーとゴーキーが必死にミラの鎧を緩めようとしていた。
桃『ミラ‥!!
普段あんなに強いのにどうしたっていうの?!
どこで寝たって風邪ひとつ引かないし
毒を盛られたってすぐ回復するのに‥!!!』
いちご『ほんとうに‥こんなこと‥初めて‥よね‥』
女子達は慌てふためいて
ラガーとゴーキーの様子を伺っていた。
ラガー『よし!やっと解けたぜ!!』
ラガーとゴーキーが鎧を脱がせると
その下にも 分厚い服を着ていた。
ゴーキー『どんだけ着込んでいやがる!!
これじゃ 気分悪くなってぶっ倒れてもおかしくないだろ!!』
ラガー『本当にな!!
パンイチにするぞ!!!』
ゴーキーとラガーが
ミラの服に手をかける。
ラガー『はっ‥』
ゴーキー『なっ‥』
2人は手を止めた。
桃『ちょっと2人とも!!何してんの!?!?
早くしてよ!!
あんな着込んでたら熱中症になってもおかしくないのよ!?』
ラガー『いや‥無理だ‥!』
柚子『何言って‥!!!!』
ラガー『ミラは‥‥‥‥‥
男じゃねえ!!!!』
桃『はぁ!?それってどういう‥!!!』
ラガー『‥‥女だ‥‥‥‥‥‥』
全員『何!?!?』
皆は目を見開いたのだった。




