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【幸せを産む天使】真の悪は、人間か悪魔か、それとも天使かー…。熾天使と悪魔の娘レティアの復讐が始まる  作者: 墨華


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ティルケ国

ミラはタイパンの喉元に剣を当てがい牽制した後

すぐに タイパンの真ん前に立ち、拳を一発お見舞いした。



バシッ‥と言う音が鳴る。



タイパンの左頬が赤く腫れ上がった。




タイパン『こいつ‥速い!!』



ミラは怒りが収まらないようで、

首に手刀を三発入れた。



タイパンはフラリとよろける。



タイパン『くっ‥‥お前‥なんでこんなに強いんだ‥!』



タイパンは首を抑えながら聞いた。



ミラ『俺の手刀を三発受けておきながら

立ったままでいられるのはお前が初めてだ。


お前こそ、相当強いな。』



ミラは淡々と話した。



タイパン『ちっ‥舐めやがって!!』



タイパンは口の中の血を ペッと

地面に向かって吐き捨てた。



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


レティアは、傷が1番深い

ラガー、布道、ゴーキーに

回復魔力の玉を投げつける



3人の傷はみるみるうちに塞がった。



桃『レティア‥すごいわ‥ありがとう‥!』



レティア『いえ‥皆さんは大丈夫!?腕が‥』



柚子『私たちは腕を斬られただけ。幸い深くないから大丈夫。

ラガー、布道、ゴーキーが気絶するほどの攻撃を受けたから、

レティア。あなたの不思議な力、本当に助かったわ。』



柚子はレティアにそう言って笑った。

レティアも頷いた。

役立って本当に良かったと思ったのだった。



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



ミラは短剣でタイパンの両腕を複数回切り付け

タイパンの後頭部を短剣の柄で殴った!


ゴツッ‥という鈍い音がしたと思ったら

タイパンが声をあげて倒れたのだった。



タイパン『んな‥ばかな‥‥この俺が‥簡単にやられるなど‥‥』ドサッ



ミラ『‥。』



ミラはすぐにタイパンの手足を縛った。



終わった瞬間、さっきアケミママの元に 

助けて欲しいと言いに来た警察官が

車に乗って仲間を引き連れて

こちらに向かってやってきた。



警察官『果実団の皆さん!!すごいです!!ありがとうございます!!

この街のヒーローですよ!!』




警察官たちは、その場に倒れて縄で縛られている

カガシ、コブラ、タイパンを車に乗せて連行していった。



レティア『すごいわね‥警察の方達、終わった瞬間がわかるのかしら。』



桃『いつもああなのよ。

私たちに頼んで、戦ってる時は絶対来ないのに

どう言うわけか 終わった瞬間 すぐにやってくるのよー。』



レティアはそれを聞いて吹き出した。



カボス『ミラ!!大丈夫か!?』



ミラ『ああ。大丈夫。

タイパンからの攻撃は受けてないさ。』



レティアはミラを見た。

みんなが満身創痍になっている中

ミラはたった1人でタイパンをやっつけたのだ。一瞬で。


それに、毒を盛られたはずなのに

ピンピンしている。

いくら解毒草を飲んだとしても

普通ならこんなに回復しない。

さっきまで麻痺していたはずのミラの体は

そんなそぶりを全く見せていなかった。



ミラ『皆は大丈夫か?』



いちご『ええ‥‥腕を切られただけ‥‥。

ゴーキー、布道、ラガーは‥

レティアが‥‥魔法を使って‥‥

傷を塞いでくれたわ‥‥』



ミラ『レティア、ありがとう。』



ミラは笑った。



桃『はぁっ!!ミラかっこいいっ!!』



ミラ『俺がゴーキーを運ぶ。

すだち、カボス、2人で布道を運んでくれ。

ライム!ラガーを頼む。』



3人は返事をする。


ライムはラガーを背負い、

すだちとカボスは、布道の両腕をそれぞれの肩に回し、支えながら歩いた。


ミラは1番重そうな体格のゴーキーを軽々と背負うと、木の上に登って飛ぶように去っていった。



レティア『ミラ‥小柄なのに‥

すごい力持ちなのね‥!』



柚子『そうなの。ゴーキー、ガタイいいから100キロはありそうなんだけど

ミラ、軽々持ち上げて、あんなに素早く走るのよ。』



桃『レティアもかっこいいと思うでしょ!?!?』



柚子『はいはい。

じゃ、私たちもママのところへいきましょうか。』



皆はアケミママの元へと向かった。



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


ママ『おかえり。早速聞いたよ。

あの有名な奴らを倒したんだってね。』



アケミママは煙草をふかしていた。



ミラは早速 台所ですり鉢とすりこぎを使い

草をゴリゴリ砕いていた。

皆の傷に塗るためだろう。



ママ『ゴーキー、布道、ラガーの傷を

不思議な力で治したんだって?レティア』



レティア『あ‥はい!』



ママ『フッ‥すごいじゃないか。

天使なだけあるね。


3人はかなり深い傷だったと聞いた。

でも、傷がもう塞がってる。

すぐ目覚めるさ。


あんたのおかげなんだよ、レティア。』



ママはレティアに笑いかけた。

レティアはとても嬉しかったのだ。

自分が誰かの役に立てたことが、とてもー‥。



ミラ『俺の薬草もいらないくらいだな。』



ミラは2人の会話を聞いてそう言った。

みんなも笑った。



するとコンコン!と外からノックが聞こえる。



ママが出るとたくさんの警察官が外にいた。



ママ『今度はなんだい?』



ママは鬱陶しそうに聞いた。



警察官『盗賊団蟒蛇を倒してくれた果実団の方たちですよね!?!?


実は、盗賊団蟒蛇のせいで甚大な被害が出ており

近隣諸国でもかなり問題視されておりました。


しかしとても強く‥、警察も太刀打ちできないところだったのですが

果実団の皆様が今回倒してくださったので

近隣諸国でもビッグニュースになったんですよ!!』




ママはミラたちの方を向いた。



ママ『だってよ。』



カボス『ふーん!よかったな!平和になったなら!』



すだち『そうだそうだ!よかったな!!』



ライム『忙しい中ありがとう!じゃあ!』



ママ『わざわざ悪いね。』



ママはぶっきらぼうに言い放つと

ドアを閉めようとした。



警察『ちょっと待ってください!!!』



警察官は慌ててドアをこじ開けた。



ママ『なんだい‥ったく。』



警察『近くの国の王が、果実団の皆様に

褒美をとらせたいと、

皆様を招待されております!!ぜひ行ってください!』



ママはミラをチラリと見る。



ミラ『俺はいい。みんなで行ってきてくれ。』



柚子『ミラが行かないなら私もいい。』



桃『わたしもー』



カボス『俺も〜!』



ママ『みんな欲がないね。

金銀財宝貰ってくれば?』



ママはイタズラっぽく言った。



ミラはフッと笑うと、首を横に振った。



警察『すみません!!絶対行ってください!!

頼みますーっ!!


この街の 治安経済にも関わるんですっ!!』



警察一同ミラたちに土下座した。



アケミ『やれやれ。結局はあんたらの裏の事情かい。』



アケミはふぅっと煙草の煙を吐く。



ミラ『‥致し方ないな。』



警察『ありがとうございますっ!!!

お頭のミラ様っ!!!!そして皆様!!』



警察全員がペコペコと頭を下げた。




警察『ちなみに、その国は遠くはありませんが

道の悪い山を 越えていかねばなりません。


果実団の皆さんなら大丈夫かと思いますが、

途中までお送りします!


日にちは3日後になります!』




いちご『‥その‥国の名前は‥‥?』



警察『ティルケ国でございます!!』



ミラ『はっ‥!』



ミラは目を見開いて息を呑んだ。

顔色が変わった。



アケミもミラの顔を見た。



皆はミラの表情に気づかなかったようだが

レティアは見逃さなかったー‥



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