盗賊団に拾われる
ー人間界 放蕩地区ー
盗賊10人が集まり
駆け回っていた。
『この辺に、あの 幻の鴉が
落下してる姿を 目撃した奴がいるらしいぜ。』
『早く見つけるんだ!!!
売り捌けばとんでもない金が手に入る!!』
『そうだ!別の盗賊団に見つかっちまう前にな!!!』
『ねえ!!!!!!!
来て!!みんな!!!』
『どうした!!柚子!!』
柚子『幻の鴉っぽいモノがいるの!!
だけど潰れてる!!
女の子の下敷きになってるの!!』
『何!?!?女の下敷き!?!?
その女も死んでるのか!?』
柚子『多分死んで‥
‥!!!!!
生きてるわ!!生きてる!!
息があるもの!!』
『本当だ。満身創痍の女とその下に
幻の鴉が潰れていやがる‥
女は騒いだら面倒だ。殺しちまえ。』
柚子『ゴーキー、なんてこと‥』
ゴーキー『どけ!柚子!!』
ゴーキーは 満身創痍の女に向かって
剣を振り下ろす!
『やめろ。
罪のない奴に 手を出すなと
何度言ったらわかる。』
剣を振り下ろすゴーキーの太い腕を掴み、
阻止する男がいた。
目は茶色でつり目。
髪も茶色でストレート、肩につくくらいの長さ。
身長は158センチ前後。
口元を布で覆い、青い鎧を着ていた。
柚子『ミラ‥!』
ミラは小柄ながら
かなり大柄なゴーキーの腕を
掴んだまま離さない。
ゴーキー『チッ!!!』
ゴーキーは剣を仕舞う。
ミラは女に近づいた。
ミラ『ラガー、女を運べ。
あの店のママのところへ連れて行け。』
ラガー『おう!』
ラガーは女を抱き抱えると、去っていく。
他の盗賊たちは
潰れている幻の鴉を囲む。
柚子『これ、鴉なの?
あまりにデカすぎない?羽‥』
『本当だな‥それに、顔もねえし‥
まあ潰れてるから原型留めてないだけかもしれないけどよ‥』
『なんかおとぎ話に出てくる悪魔の翼みてえだな!!』
ゴーキー『バカか ライム!!
悪魔なんか存在するわけねーだろ!!』
ライム『だから、似てるよなって話しただけだろ!
そうカッカするなよー!』
ゴーキー『フン!ミラのやつ
ほんとうにいけ好かないぜ!!』
柚子『あんたが無駄な殺生をしようとするから止めたんでしょ!』
『そうよ!!ミラってさ、謎めいてて本当かっこいいよね〜。
小柄だけど、ゴーキーより力あるし♡』
柚子『あなた、本当ミラのこと好きだもんね、桃。』
桃『大好き‥ミラと結婚したいくらい!
でもミラ、彼女いるかすら教えてくれないんだもん。ちぇー。』
柚子『はいはい。』
ゴーキー『これだから女は嫌いだぜ!!』
するとミラが皆の元へやってくる。
ミラ『それは幻の鴉ではなさそうだ。
しかし、あの女‥見ない顔だったな。』
ライム『そうだな。
なあ、カボス。
ここら辺に高い建物ないよな?』
カボス『ああ。ないよ。
ここの地区は見ての通り
高くても三階くらいまでの建物しかない。
ほとんどな‥。
あの女の傷から見るに
もっと高いところから落ちてきたはずだ。』
すだち『妙なこともあるんだな。』
布道『なあミラ
あの女、助けてどうするんだ?』
ミラ『‥‥
回復したら、問いただすさ。
【幻の鴉】を知っているかとな。
見ない顔なんだ。何か知ってるかもしれない。』
布道『そうだな。あの盗賊団よりも先に
俺らが見つけなきゃならねえ!!』
『‥‥‥でも‥‥あの子‥‥
とっても‥‥か弱そうだった‥‥』
ゴーキー『お前に言われたくねーだろ!!
いちご!!!』
いちごはゴーキーの怒鳴り声に
ビクッと体を震わせた。
ミラ『おい。急にでかい声を出すな。』
ゴーキー『いちいちうるせー野郎だぜ!!』
すだち『まあまあ‥』
ミラ『俺は先に戻る。
あの女に薬を調合してやらなきゃな‥』
ミラは目にも止まらぬ速さで去っていった。
木の上に登り、足音も立てずに
行方をくらませながら走って行くのだ。
桃『あー‥かっこいい、ミラ‥
足音ひとつ聞こえない。
あんなぶっきらぼうなのに根は優しいし‥
強いし‥』
ゴーキー『あんなちんちくりんのどこがいいってんだ!!!』
柚子『桃。ゴーキーの前でミラの話はやめなさい。』
桃『わかったわよー。』
いちご『私たちも‥‥戻りましょうか‥‥』
カボス『この黒い羽どうする?』
布道『一応持ってくか!』
盗賊たちもミラの後に続き、その場を立ち去った。
盗賊10人の名前一覧‥
ミラ
ラガー
布道
桃
柚子
いちご
ゴーキー
カボス
ライム
すだち
です‥!




