刺客現る
ー夜ー
レティアは子供達を寝かしつけると
部屋の窓から星空を見下ろした。
アウロがいなくなってしまったことも
ラナンが亡くなったことも
まるで何事もなかったかのように
毎朝太陽は登り、夜には星が瞬く。
夜の静寂は、いっときだけ
平穏のような錯覚をもたらしてくれた。
目を閉じて再び目を開ければ
未だに、またラナンとアウロが
寝坊した自分を起こしてくれるような気がしたのだー‥。
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ー朝ー
いつのまにか眠ってしまっていたようだ。
レティアは皆の叫び声で目が覚める。
『刺客だー!!刺客が現れたぞー!!』
『きゃーーー!!!!』
『皆の者!!武器を持て!!!』
レティアはまだ眠る子供達を抱き抱えて部屋を飛び出た。
レティア『!』
見ると、黒いマントを被った謎の5名が
武器を持ち暴れ回っていた。
あたりの騒音で、サンダーとソニアも目を開ける。
ソニア『なにあのかいぶつ!!』
サンダー『ほんとだ!!みんなけがしてる!!』
天使達の中では、太刀打ちできず
負傷している者もいた。
すると熾天使達が出てくる。
ナルシス『おい!此処は俺たちで止めるぞ!!!』
ヘリオス『もちろんだ!!!』
ロニス『僕は負傷した者達を手当てします!!』
熾天使達は何としてでも刺客たちを止めようと武器を持って戦い
治療の方が得意なロニスは怪我をした天使達を魔力で回復させていた。
すると、どこからやってきたのか、
シランがレティアに近づいた。
シラン『レティア。
サンダーとソニアを連れて人間界へ逃げなさい!!
片時も離れてはいけないわ!!!』
レティアはそれを聞いてソニアとサンダーを連れて人間界へと降りた。
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ミンと翳丸は謎の取引を交わしてから
人間界で共に行動していた。
ー魔界に通ずる森ー
ミン『思ったより、早く、動き出したみたいね‥‥
今、天界に刺客が現れたわ!』
翳丸『もう少しだ。
もう少しで 【あれ】がある場所に着く!!』
ミンと翳丸は走っていた。
ミン『【あの扉】はどうすれば開くの?』
翳丸『炎の氣、水の氣、雷の氣、氷の氣が必要だぜ。
俺は水の氣以外を持ってる。
あとは熾天使の羽だ。』
ミン『‥私は水の氣だけど‥
熾天使の羽は持ってない。
レティアのお母様であるシラン様は熾天使よ。
一瞬、天界に侵入して
‥彼女の羽を持ってくるわ!!』
2人は全力で走った。
翳丸『ここだ!!!』
翳丸とミンは【謎の扉】の前に着く。
ミン『ここね。覚えたわ!!
急ぐわ!!』
ミンはラナンから奪った技で
一瞬で天界へと向かった。
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翳丸『ミン‥!!まだか‥!』
翳丸は扉の前でミンを待っていた。
すると翳丸の前に何者かが現れる。
翳丸『!』
翳丸は剣を向けた。
翳丸『何者だ?』
『お前‥。
なぜ【この扉】を知っている。』
謎の男が翳丸の前に立ちはだかる。
翳丸『それはこっちのセリフだな。
悪いが、【この扉の中にある宝物】は
渡さないぜ?』
『‥‥。』
シュパッ、ザン、と言う音が
森に響き渡る。
音と共に近くにいたカラス達が
一斉に空へ飛び立った。
翳丸『ぐふっ‥‥』
翳丸は一瞬のうちに
現れた謎の男に剣で切り裂かれ、
血まみれになって倒れたのだった。




