表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
幸せを産む天使  作者: 墨華


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

29/59

前代未聞の双子

レティア『うううっ‥はぁ‥はぁ‥』



レティアは悶絶するほどの痛みに

息も絶え絶えだった。


腰が砕けるように痛く、

声を抑えようとしても無駄なほどの苦しみだった。



医者『レティアさん!!頑張れ!!

もう少しだ!!!』



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



アウロ『レティア‥‥』


アウロは忙しなく動き回っている。

落ち着かないようだ。



ロニスもレティアの無事を祈るように

ずっと跪いて手を組み 何かを呟いていた。



リリアはずっと広間の真ん中で首を垂れている。

ルリハもその斜め後ろで同じように首を垂れていたのだった。




『オギャー!オギャーー!』



全員『!!!!』



ふいに産声が聞こえてきた。



するとすぐに、

医者の周りにいた助手たちの叫び声が聞こえる。



『きゃーーーー!!!』



ロニス『何事だ!!!』



アウロ『レティア!!!』



ヘリオス『レティアは大丈夫なのか!?』



医者が走ってやってくる。



医者『大変です!大変です!!』



首長『どうしたと言うのだ!!

レティアは!?神子は無事なのか!?』



医者『それが‥それが‥』



首長『なんだ!!早く言ってくれ!!』



医者『双子なのです!!』



全員『えっ!!!』



首長『何!?!?』



【幸せを産む天使に選ばれた者が

産む子供はただ1人。

『天の神子』と呼ばれる 

たった1人のみ‥‥。】



それなのに、レティアが産んだのは

双子だと言うのだ。



オルレア『双子!?!?聞いたことがないわ‥』



ロニス『たとえば一卵性ならば可能性はありますよね。

一つの受精卵が分裂して双子になるのですから。』



医者『それはあり得ません‥』



ナルシス『何‥!?』



医者『生まれたのは、

男女の双子なのですから。』




首長『男女!?!?


初めての例じゃないか!!!』



ヘリオス『もしや、とんでもない力を持っているかもしれないぞ。』



オルレア『だと良いけれど‥‥』



医者『髪色は、男の子が金髪で

女の子が黒です。』



首長『なんと!!!

黒髪の天の神子は最も能力が高いと言われているぞ!!

金髪は次に能力が高いんだ!!』




ヘリオス『こいつはめでたい!!!』



首長『レティアに褒美をとらせなさい。

そしてシランを今すぐに部屋から出し

孫とレティアに会わせてやりなさい。』



ロニス『ははっ。』



ロニスが行こうとした。



オルレア『ロニス。私がいくわ。』



ロニス『わかりました。』



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


アウロはレティアの元へ駆けつけた。



アウロ『レティア!!頑張ったな‥』


アウロはハンカチで目を拭っていた。



レティア『アウロ様‥泣いているの?』


レティアは優しく微笑む。



アウロ『泣いとらん!!!』



アウロは双子の赤ちゃんを見た。

黒髪の女の子に金髪の男の子。



アウロ『かわいいな‥』



アウロは目元を緩める。



レティア『抱っこしてください』



アウロが男の子を抱いた。



アウロ『壊れてしまいそうだ‥

小さいなぁ。』



レティア『なんだかアウロ様

お父さんに見えますね。』



アウロはそれを聞いて笑ったのだった。



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



『レティア‥!!!』



透き通る声が部屋に響く。


皆はその姿を見て跪いた。



シランだった。



レティア『お母さま‥!』



シランは眩い笑顔で微笑む。

シランはいつも美しい。

真っ白な髪、真っ白な肌‥

透き通るような青い瞳‥



シランはレティアの頭を撫でる。



シラン『よかった‥。あなたが無事で。

よかったわ‥‥‥。』



ナルシス『シラン。孫は抱っこしないのか?』



シラン『馬鹿ね。孫も大事だけど

娘の無事が何よりも大事なのよ。

レティアの体が1番心配だわ。



レティア‥頑張ったわね‥。』



レティア『お母さま‥‥』



シランは孫娘を抱いた。



シラン『まあ‥なんて可愛いの。』



シランは優しい目で見つめた。


孫息子のことも抱く。



シラン『可愛いわ‥幸せね。


可愛い娘レティアに

可愛い孫二人まで‥‥』



シランはレティアを抱きしめた。




この日、熾天使や首長含め

皆 赤子たちの

抱っこの取り合いをしたのだった。



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


シランは自室に戻る。



シラン(‥‥二人とも、水の氣を持っていたわね‥‥。

二人を抱いた時に、魔力で隠したけれど‥

私より先に、抱いた者がいたら

気づかれたかもしれないわ‥‥



なんとしてでも、孫は守らなくては‥‥

あの子達‥‥生まれながらに

膨大な魔力を持っていたわ。



‥‥天界の一部くらいなら

すでに滅ぼせるくらいの‥‥。


翳丸‥‥あの妖の少年は、一体‥)



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


レティアが双子の天の神子を無事に産み、

さらに最も高貴な黒髪、次に高貴な金髪の子を産んだために罪は軽くされ、

リリアとルリハはシランと同じように

幽閉の刑になったのだった。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ