策略にはまる
数ヶ月が経った。
レティアは妊娠後期になっていた。
オルレア『レティア。いいニュースよ。
あなたが無事に 天の神子を産めば
シランは今いる部屋から
出してもらえるらしいの。』
シランは1番部下のミンが我が子に手をかけてから、長の責任として
ずっと何処かの部屋に幽閉されていたのだ。
レティア『本当ですか‥!!』
オルレア『ええ!シランはあなたの子供を抱くのを楽しみにしているわ。孫だからね‥!』
オルレアは笑った。
レティアもそれを聞いてとても喜んだ。
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リリア『なんですって‥!?シランが出てくる!?!?』
盗み聞きしていたリリアと
その部下のルリハ。
ルリハ『もう妊娠8ヶ月‥妊娠後期ですよ!
あっという間に生まれてきてしまいます!』
リリア『ショックでも与えないといけないわね‥!
絶対に‥!無事に産ませてはダメよ。
でも私たちは直接手を下さないようにするのよ。
堕天使になってしまうから。』
ルリハ『はい!
いい案があるのです!!
レティアはアウロを心から信頼しています。
アウロを使って‥‥
それに、天の神子の父、翳丸は冷酷残忍‥
なので‥』
ルリハはゴニョゴニョとリリアの耳元で何かを話した。
リリアはニヤリと口角をあげた。
リリア『さすがはルリハ♡
素晴らしい私の部下ね!』
リリアはほくそ笑む。
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アウロ『レティア。大丈夫か?
転ばないように歩けよ。』
アウロはレティアを支えながら散歩に付き添っていた。
レティア『ありがとうございます。アウロ様‥』
アウロ『もう後期か‥早いな。
あっという間に生まれてくる時期になるんだろうな。』
レティア『本当に‥。』
レティアは優しく笑う。
アウロ『歩くのもしんどそうだな。』
レティア『はい‥もう歩くだけで
アウロ様の修行くらい疲れます‥。』
レティアとアウロは笑った。
『アウロ。』
アウロは呼び止められる。
ルリハだった。
レティアはルリハに跪く。
アウロ『どうした。』
ルリハ『ちょっと来て欲しいの。
人間界に‥』
ルリハはアウロの耳元で何かを囁いた。
アウロ『!』
アウロは目を見開いた。
アウロ『レティア。
少し人間界に用ができた。
すぐ戻る。待っていてくれ。』
レティアは返事をした。
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レティアが一度部屋に戻ろうとすると
レティアの元に熾天使が現れた。
リリアだった。
レティアは急いで跪く。
リリア『シランの娘ね!!』
レティア『はい。』
リリア『私の部下のルリハとアウロが人間界へ行ったのだけど、
アウロが人間界で負傷したらしいの!!!!』
レティア『アウロ様が!?!?』
リリア『そう‥!
今ルリハが大急ぎで帰ってきたわ!!!』
レティア『リリア様‥!
私、アウロ様の元へ行ってもよろしいでしょうか‥!!!』
リリアはそれを聞いて口角を上げた。
リリア『もちろんよ、レティア‥!!』
リリアはレティアの手を引き人間界へと連れていった。
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ー人間界ー
リリア『ルリハ!』
ルリハ『リリア様!』
リリア『レティアをお願いね。』
ルリハ『はい!!
レティア、こっちです!!』
ルリハはレティアの手を引いて行った。
リリアはその背を見送り、
ほくそ笑みながら天界へと戻る。
リリア『今、レティアは魔力を使えないわ‥
あの子一人じゃ、どうやったって助からない‥
天の神子だけでなく
レティアの命さえ無事でなければ‥
女狐の最高な顔が
見られそうだわ♡』
リリアは高笑いした。
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レティア『ルリハ様‥アウロ様は無事ですか‥!?負傷したと聞きました‥!!』
ルリハ『この辺に‥‥負傷したアウロ様が‥‥
きゃー!!!アウロ様!!!』
そこには、血まみれのアウロが横たわっている!
ぴくりとも動かない!!
レティア『!!!
アウロ様!!アウロ様!!!しっかりして!!
アウロ様!!
っー‥‥!!!!』
レティアは急なお腹の痛みに
顔を歪めうずくまった。




