眉目秀麗で残忍、かつ冷酷な妖
レティアは倒れてから丸3日
目を覚まさなかった。
首長と熾天使、そしてアウロが集まっている。
アウロ『レティアは!!大丈夫なのでしょうか‥!!』
医者『‥‥。オーラがとめどなく流れています。』
首長『それはどういうことだ。』
医者『レティアさんの魔力を
身籠った子供がずっと吸い続けているのです。
普通はこんなに
胎児に魔力を取られることなどないのですが‥
眠っても眠っても
魔力を奪われるため
ずっと目覚めないのです。』
首長『なんと!!!!
もしや、生まれて来る天の神子は
とんでもない力を持っているのではないか‥!?』
ヘリオス『あり得ますね‥!』
ナルシス『ミンがラナンを孕んでいた時、
あいつはほっつき歩いていたもんな。』
ヘリオス『確かに。体調不良とは無縁そうだった。』
リリア『とんでもない力を持っていればいいですが‥‥
この子は悪魔の娘。
邪悪な力が強い可能性もあるのでは?』
首長『そんなことはないだろう。
熾天使であるシランの娘なのだ。
それに、幸せを産む天使は 選ばれし者。
レティアが相応しいと評価されたからだ。』
ロニス『‥‥あなたがレティアを候補にあげたのに
今度はレティアの胎児である
天の神子の批判ですか。』
ロニスは冷たい目でリリアに言った。
リリア『違うわ!!そんなつもりじゃ‥』
首長『とにかく!!
アウロよ。レティアを頼んだぞ。
しばらく、ヘレボルスの見回りは別の天使を当てがう。
レティアを支えてやってくれ。』
アウロ『はっ‥!』
オルレア『そういえば、レティアの子供の父は
誰なのですか。』
ナルシス『確かに‥‥』
首長は俯き黙ったあと口を開いた。
首長『‥‥眉目秀麗の妖だ。』
オルレア『!?
あやかし!?』
ヘリオス『どんな性格なのですか?』
首長『‥‥。
残忍、かつ冷酷らしい‥』
ナルシス『なぜそんな相手が選ばれたのです‥!?』
首長『‥皆目見当つかない。』
ロニスは落胆していた。
リリア『残忍、かつ冷酷な
眉目秀麗な妖‥』
リリアは口角を上げた。
その様子を、ロニスは横目で
冷たい眼差しで見つめていた。
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アウロは眠るレティアの前で
ずっと見守っていた。
何故こうも
レティアには辛苦が絶えないのかと思った。
最近の体調不良がまさか
悪阻だったなんてアウロは想像もしていなかった。
レティアは天界ではまだ幼い娘だ。
レティアの肌は白く
愛らしい顔をしていた。
どこが醜いのかとアウロは思った。
コンコンとノックが鳴る。
アウロが扉を開けるとオルレアがいた。
アウロはオルレアに跪く。
オルレア『レティアの様子はどう?』
アウロ『全く目覚めず‥』
オルレア『そう‥。
‥‥体調、悪そうだったと教えてくれたわね。』
アウロ『はい‥‥。』
オルレア『他に変わったことはなかった?』
アウロ『そういえば‥
魔力が出せないと言っていました。』
オルレア『魔力が!?!?』
アウロ『はい。』
オルレア『胎児がレティアの魔力を吸い取っているんだものね。
‥なおさら、レティアの護衛を強化しなくては。
天の神子を身籠っているのだから。
頼んだわよ、アウロ。』
アウロは返事をした。
今の二人の会話を
外で聞いている者がいた。




