表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
幸せを産む天使  作者: 墨華


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
21/42

体調不良

ー午前3時半ー



アウロはレティアの部屋の前まで来た。

いつもいるはずのレティアがいないからだ。



部屋をノックするも

レティアは現れない。



アウロ『おい!!レティア!!!』



名前を呼ぶも出てこない。


アウロはレティアの部屋を開けた。

レティアはベッドの上で眠っていた。




アウロ『レティア!!!!!』



揺さぶるとレティアが目をパチリと開けた。



アウロ『もう3時半だが‥』



レティア『あ‥!

すみません!!!!』



レティアは飛び起きた。

アウロは外でレティアを待つ。



支度を30秒で終わらせたレティアは

急いで部屋を出た。



レティア『申し訳ございません。』



レティアは土下座した。



アウロ『全く‥』



アウロは呆れ気味にレティアを見た。

顔色が悪く、真っ白な顔をしている。



アウロ『大丈夫か?顔色が悪い。』



レティア『‥‥‥。


私、悪魔の娘‥なのでしょう?』



アウロ『!!!!』



アウロはそれを聞いて目を見開いた。

アウロの表情で、いじめっ子たちの発言は

本当なのだとすぐにわかった。


今まで 周りの天使たちの態度や 

自分の見た目から

悪魔の娘であると言うのは事実だと思った。

でも、いじめっ子たちの

ただの底意地の悪い嘘だと言う可能性に

一縷の望みをかけたかったのだ。



レティア『誤魔化さなくていいのです‥。

すべてが繋がりましたから。


私が忌子だ、穢らわしいと言われていた理由も

黒い髪が混じっているのも

翼の色も形も異形なことも‥』



レティアは寂しく笑った。



レティア『それでも私を差別せず

いつも味方をしてくださるアウロ様に

心から感謝しています‥。』



レティアは跪いて頭を下げた。



アウロは慌ててレティアの両手を掴んで立たせる。



アウロ『レティア!顔を上げるんだ。


俺はお前が誰の娘であろうと

大切な弟子であることに変わりはない。』



アウロの目は真剣だった。

レティアはアウロが自分の師匠で良かったと

心から思った。




アウロ『何も気にするな。

お前は俺が守る。


お前は天使だ

俺の大切な弟子だ。


意地悪な奴らの話は聞くな。

俺の言葉を信じろ。』




アウロが真っ直ぐにレティアに伝える。

レティアは優しく笑って頷いた。




ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



アウロとレティアは人間界に降り立つ。




アウロ『昨日は夜更かしせずすぐに寝たのか?』



レティア『‥いいえ。

父の正体を聞いて、衝撃で眠れなくなってしまって。』




アウロ『‥。無理もない。』



レティア『アウロ様は、私の父を見たことがありますか?』



アウロ『‥‥。ないな。』




レティア『そうですか‥‥』

何故母は、悪魔と結ばれたのですか?』



アウロ『俺も知らないんだ。

詳しいことはな……

天界では大騒ぎになった。

かなりの衝撃を受けたからな……』




レティア『包み隠さず知っていることを教えてください。

もう、いじめっ子たちから知るのは嫌なのです。』



アウロは下を向いて話し出す。



アウロ『ロニス様を知っているな。』



レティア『はい。』



アウロ『ロニス様の許嫁が、シラン様だったのだ。』



レティア『なっ!!!!!』



アウロ『知っているのはそのくらいだ。』



あの中世的な美青年ロニスと

眩い母、シランが

結婚するはずだったー‥



あの二人の娘だったなら

どれほど見目麗しく生まれ付いただろう。



母はロニスを裏切ったと言うのか。

なぜあんなにも優しい美青年を裏切ったのだろう。



寝返った女と

天使たちが忌み嫌う悪魔との子供である

自分にまで優しくしてくれるロニスに

心がひどく痛んだ。



レティア『うっ‥‥』



レティアは口を抑えた。

またもや話の衝撃で吐き気が込み上げてくる。


よたよたと茂みの前まで歩き

胃の中の物を戻し続けた。



アウロ『!!!

レティア!!大丈夫か!?』



アウロはレティアの背中をさすった。



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


吐き気がおさまった後、

アウロはレティアに聖なる玉泉の水を飲むように

言った。



修行の際は 毎回持ってきていたのに

最近は一口も飲むことなく

1日を終えていた。



聖なる玉泉の水を飲むと

体調がみるみるうちに良くなった。



レティア『すみません‥見苦しいところを‥』



アウロ『気にするな。

体調はどうだ?』



レティア『この水を飲んだら

すごく元気になりました。

最近持ってくるだけで 全く飲んでなくて‥』



アウロ『体に足りてない成分を補ってくれるから

喉が渇いていなくてもこまめに飲むように。』



レティアは返事をした。



アウロ『よし。

ではヘレボルスを見回るとしよう。』



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


二人はヘレボルスを1日かけて見回った後

天界に戻った。



その後レティアは座学を受けるも

いつの間にか机に伏せて眠っていた。



アウロ『レティア。』



アウロの声掛けにも反応しない。



アウロはレティアの顔を見つめる。

最近なんとなく調子が悪そうだ。



アウロ『やはり‥ラナンを失った悲しみが

全く癒えていないのだろう‥。


心労が今になって

レティアにのしかかって来たのだろうな‥。』



アウロは伏せて眠るレティアに毛布をかけて

しばらく休ませてあげることにした。



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


レティア『はっ‥!!』



飛び起きるとまだ教室だった。



アウロ『随分と眠っていたぞ』



レティア『!!

アウロ様!!申し訳ございません!!』



アウロ『そんな日もある。

明日はオルレア様のグループと

ロニス様のグループの天使たちは

天界での集会があるから

俺たちは見回りも修行もお休みだ。』



レティア『はっ!!そうでした‥』



アウロ『8時に広間で集合だ。』



レティア『わかりました!』



アウロ『長くなるからしっかり朝食を食べて

参加するように。

いつもより朝がゆっくりだ。

今日はしっかり休め。』



レティアは返事をすると

部屋に戻って行った。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ