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【幸せを産む天使】真の悪は、人間か悪魔か、それとも天使かー…。熾天使と悪魔の娘レティアの復讐が始まる  作者: 墨華


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先見の明


ラガー『いちごが‥‥‥

まさか、ダリアの姉‥‥。


なあ、ダリア。

いちご‥‥じゃなかった、苺花いちか

お前の知り合いの盗賊だったんだろ?


ってことは、お前を騙してお金や妙薬をを受け取ったり

弟は元気だって言ってたのは‥‥

実の姉だったってことだよな‥‥』



ダリアは震えながら、コクコクと頷いた。



ミラ『‥‥‥信じられない。


いちごは、声が小さくて、ゆっくり話す子だよな。

ゴーキーの大声も怖がるくらいか弱い女だったはずだが。


何かの間違いじゃないのか。』



ミラは眉を顰めてラガーと兵士の顔を見る。



ソフィア『でも‥‥‥

この紙が反応したわよ。

血縁関係があるとね‥‥』



ミラ『ああ‥‥‥

その紙の効果を疑ってはいないが‥‥‥


信じたくない気持ちだ』



ミラは戸惑いの表情で呟く。



ミラ『いちごは、ダリアが妹だと気づいているのだろうか。』



ラガー『もし気づいていたとしたら恐ろしいことだぜ‥‥‥。』



ラガーがそう発言した後、ハッと目を見開く。



ラガー『そういや。アケミママんところにいた時、

いちごだけ、飛び出して行ったよな。

ダリアの姿見て‥‥‥!』



ミラもハッとした。



ミラ『そういえば‥‥‥!


ってことは‥‥‥つまり‥‥‥』




ラガー『‥‥‥ああ。

気づいてるんだろうな』



あたりは しんと静まり返った。



ラガー『ダリアが10歳の頃に殴られたのも

もしかして‥‥


それに‥‥‥お前が刺された毒針。

道中、誰にも会わなかったんだろ。

まさか‥‥‥いちごじゃないよな』



ミラは首を横に振った。



ミラ『信じられない。

信じたくない。


いちごは、そんな女じゃなかった。

少なくとも、果実団にいた時、

誰のことも傷つけることはなかったぞ』



ラガー『そうだよな‥‥‥。

どのみち、用心するに越したことはねえな。

もちろん、いちごを信じたい気持ちはあるけど‥‥‥』



ラガーは荷物を持って部屋を出ようとした。



ミラ『どこへ行く?』



ラガー『凋落の街だ。

アケミママんとこ行って、柚子たちに今の話をしてくる。


何かに巻き込まれてからじゃ遅いだろ。』



ミラ『確かにな』



ラガーは凋落の街へ向かうことになった。



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



ソフィア『我が兵士たちの調査によると、

ティルケ国からの亡命者が、すでに各国に向かっているらしいわ。


ヘレボルスにもやってくる方々がいるでしょう。


さっき話した通り

トーアが目を見て、嘘をついていなければ兵舎に通す。


トーアでも透視できない特殊な魔力を使っていれば、ダリアのところに並ばせる。


ティルケ国の暗殺者の可能性があるから。』



トーア『わかったよ。


あ、あと、ダリアちゃんのように呪いをかけられている人がいたら、

マルメロのところに並ばせようか。

一気に浄化するからね』



ソフィア『そうだったわね!

その作戦でいきましょう。


レティアはマルメロと一緒にいて。

あなただけが、マルメロと会話できるから。


ミラはトーアとお願い。

トーアは戦いは得意じゃない。

何かあったら、すぐ呼んで。


ニゲル。あなたはダリアとね。』



全員は返事をした。



ミラ『なあソフィア。

俺は鷹を呼べるんだが、呼ぼうか?

俺が戦い出すと獰猛になるし、

足にメモを巻き付ければやり取りもできる。』



ソフィア『そうなの!?

ぜひ呼んで。

マルメロと仲良くなったら嬉しいし。』



ミラはバルコニーに出て、

ユウカの笛を吹いた!


すると鷹がミラの肩に止まった。



ミラ『数ヶ月ぶりだな。イーグル。

頼むぞ。』



ミラが話しかけると、イーグルは甲高い声で鳴いた。



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



ミラ『ほらこの子。』



ミラはイーグルを皆に見せた。



レティア『イーグル!久しぶりね!』



レティアが目を輝かせてイーグルに話しかけると、

ニゲルが、おいおいと言いながら近づいた。



ニゲル『ミラ!そいつは鷹なんだろ?

んで名前がイーグルって言ったか?』



ミラ『ああそうだよ』



ニゲル『鷹は英語でホークだぞ!』



ミラとレティアは顔を見合わせた。



ミラ『そうなのか!?

てっきりイーグルだと思って、皆でイーグルと呼んでいた!』



ニゲル『イーグルは鷲だ!!』



全く、とニゲルが呟くと、

ミラは頭を掻いて顔を赤くした。



ミラ『そうだったのか?!

恥ずかしいな。


まあ仕方ない。彼は自分の名前をイーグルだと思っているからな‥‥‥


みんな、彼は鷹だがイーグルと呼んでくれ!』



ミラとイーグルのおかげで、

張り詰めていた空気が和らいだ。



すると別の兵士が走ってやってくる。

ソフィアの前で跪いた。



兵士『ソフィア様。ティルケ国からの亡命者が多数やってきました。』



ソフィア『ずいぶん早いわね。』



兵士『不思議な乗り物に乗ってきています』



レティアがその言葉に、ぴくりと肩を震わせた。



ソフィア『‥‥‥そう。


トーア。

わかることがあれば全て透視して。

頼んだわよ』



トーア『うん。わかったよ』



全員はそれぞれの持ち場で、

ティルケ国からの亡命者の対応をすることになった!



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