定義
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全天アトラス : 稼働中
擬似天球ミュール : 稼働中
ミリシアフォルダ : ロード中
SCENE LOAD
TITLE : 定義
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ゆっくりと、冒険者ギルドの扉を抜ける。
途端に感じる、ざわざわとした空気
お酒の匂い。
ラッツさんみたいなおじさんもいる。
若いお兄さんに...
女の人もいるんだ、よかった。
あ、あれが掲示板か!
へぇぇ〜。
ふむふむ、興味深い物は一杯あるけど、まずは受付だな。
「すいませーん」
受付のお姉さんに声をかけてみる
「はい、なんでしょうか?ご依頼ですか?ご相談ですか?」
「冒険者登録をお願いします!」
「新規冒険者登録ですね、かしこまりました、代書はご利用されますか?」
「大丈夫です!」
優しそうな人で良かった。
受け取った書類に記入する
「はい、ご記入ありがとうございます」
「.....ミリシア・ランドールさん。年齢17歳、女性、職業剣士。でよろしいですか?」
「はいっ」
「では、こちらで登録を行います」
「ギルドの説明は必要ですか?」
そうだ!
「すみません、受付にコレ渡せって言われたんですが......」
ラッツさんに渡された、紹介状なる封筒を差し出す。
「はい、お預かりします」
「!........。」
あれ?中身を見た受付のお姉さん止まっちゃった?
あれって、何が書いてあるんだろう?
ラッツさんは、見るなって言ってたし
「.........失礼致しました、内容確認させて頂きました、仔細問題ありませんとお伝えください」
「?、はい...、わかりました?」
ほんと、なんだろう?
「紹介状の方には、ギルド説明不要、初心者講習不要、と有りますがよろしかったでしょうか?」
「んー。ラッツさんが講習は受けてもいいが、お前は意味ないぞって言われてるし、それは大丈夫です」
訓練メインだって言ってたしね。
「ギルドの説明は念の為聞きたいです」
ラッツさんの説明は適当なので!
「ありがとうございました!」
聞いといて良かったーーーー。
やっぱりラッツさん適当すぎ!
さてさて、いよいよ冒険者だ!
ギルド章ももらったし〜、コレは依頼受けちゃう?
「ギルドには書庫もございますが、ご利用されますか?」
いけない、まだ話が終わってなかった。
って、ん?
「書庫、ですか?」
「はい、当ギルドは初心者冒険者の生存率向上の為、情報を重視しております。その為、他のギルドに比べて豊富な蔵書を揃えております」
書庫、書庫か.......。
「ちょっと見て来ていいですか?」
「はい、ギルド員は自由に利用出来ます。但し、蔵書の持ち出しは禁止されているのでご注意下さい」
「はい!大事に読みます!」
本は大事なのだ!高いし....。
書庫へ入ると、静かな空間と本の匂い。
沢山読まされたけど、結構楽しかったんだよねー、本読むの。
さて、どんな本があるのかな〜?
「あっ」
あなたもコレで楽々野営生活〜食べれる野草百選〜第二巻
これ、あの本の続きだ!
妙に薄いと思ったんだよね、野草も100個載ってなかったし。
「そうか、続きか.......」
「他には、何があるのかなぁ?」
英雄ピーターの冒険譚
潜伏のススメ
野営料理はこれで決まり!〜その場で作れる簡単レシピ〜
初心者の壁 解説編
「色々あるなぁ....」
何か読んでみようっと
じゃあこの英雄譚にするか!
なぜか文字が読みにくくなってきた?
「え?あれ!いつのまにかこんな時間に!」
もう薄暗くなって来てる!
「そうだ!宿屋!」
昨日は危なかった!
危うく街中で野営する事になる所だったよぅ。
でも、いい所見つけちゃった♪
ご飯が美味しい!
完璧!
「さてさて、続き続き〜」
書庫に突撃だぁ
「え?、もうこんな時間!?」
あぶない!ご飯食べ損ねちゃう!
集中しすぎちゃったよぉ
受付のお姉さんに手を振って、今日も書庫へ向かう。
もう場所もバッチリ!
「今日は、何読もうかなぁ?」
王国の歴史 再編版第七刷
世界放浪記
赤髪冒険譚
短剣のススメ
狩猟のススメ
ススメシリーズは同じ人が書いてる......。
内容もうちょっと、分かりやすければなぁ、難しかった!
あ、魔物図鑑だ。
ラッツさんも持ってたけど、コレ少し違う。
「よし!今日はコレにしよう」
「..............。また、やっちゃった」
昔、ラッツさんにも集中しすぎだって怒られたな.....。
でも、今日は、普通にご飯食べられる時間だ!
ご飯は大事!
さあ今日はどうしようかなぁ?
思い切ってススメシリーズ行っちゃう?
「.........、あの。ミリシアさん.....」
受付のお姉さんが、控えめに声を掛けて来た。
「はい、なんですか?」
「.......あの、ご依頼は受けられないんですか?」
「!!!」
そうだった!
私!
冒険者!
だった!
「すみません、すっかり忘れてました」
「.......忘れてた?」
「はい.....」
完全に頭から抜けてた、自分でもビックリ。
「......では、ご依頼受けられますか?」
「はい!お願いします!」
「最初の!ご依頼なので薬草採取がおすすめですが、いかがされますか?」
にっこり笑ったお姉さんの圧を感じながら考える
最初だし、定番は採取系だってラッツさん言ってた。
「それ、やります!」
やっと初依頼!
にこやかな受付のお姉さんが説明してくれてる。
でも、ほとんどラッツさんに聞いた内容と一緒だ。
ギルド説明はあんなに適当だったのに!
意気揚々とギルドを出ようとしたら、大きなおじさんが、手を振ってる。
「おぉぉい!嬢ちゃんちょっといいかぁ?」
...なんだろう?
「はい、なんですか?」
「いやな、あんたラッツん所の子だろう?」
そうです!ラッツさんちの子です。
「ちょっとだけ、話してみたくてな。」
「依頼前だが、時間は大丈夫か?」
ラッツさんの知り合いっぽいけど...。
思わず、おじさんを観察してしまった。
怖い顔に大きな体、傷もあるなぁ
でも、どこか......。
ラッツさんに、......似てる?
似てないのに、なんでだろう?
「わぁっ!」
横から急に、抱きついてきた人が!
「ちょっと〜!ドルフってば、何若い子引っ掛けてるのよ〜」
誰、この人!!
「おい、ララやめとけ。嬢ちゃん固まってんじゃねーか」
はい、固まってます。
全く状況がわかりません!
「こんにちは!私はララよ!よろしくね!」
改めておねーさんを見て......
もう一度、固まる。
「猫耳......」
「んふぅ〜♪ き に なる〜?」
ララさん?が、猫耳と尻尾をゆらゆらと......。
目が
勝手に
追いかけて......。
「あいた!」
ララさんの声で我に帰る。
「はっ、一体何が!?」
「悪いな嬢ちゃん、こいつはララ・クランベリーだ」
「この辺の若手冒険者の中じゃ、頭ひとつ抜けてるやつだ。頭は抜けてるがな」
「ひどいじゃない、ドルフ!可愛いとか、綺麗とかって紹介しなさいよ!」
「はぁああ?お前、自分をそんな風に見てたのか?」
「何よ!悪い?可愛い後輩によく思われたいじゃない!」
「どうせ、直ぐバレるぞ?」
「ぐっ!そ、そんな事ないわよ!」
置いてけぼりだなぁ
もう行こうかなぁ?
こそっと下がればバレないかな?
「待て、嬢ちゃん!放ってて悪かった」
「お詫びに飯食うか?おごるぞ?」
あ、バレた。
でも......。
「ご飯?」
「おう、好きなだけ食え!」
「!」
好きなだけ!
お肉は美味しかった!
森の外周に立つ
周囲を見る
匂い
音.....。
異常無し!よし!
さあ、張り切って行ってみよーー!
薬草は、外周にあるって言ってたけど、もうちょっと奥じゃないかな?
変な足跡も無いし、枝も折れてない。
でも、念のため念のため。
ゆっくりと周囲を観察しながら進む。
「きっと、この辺......」
「あった!」
見つけた薬草を採取する、薬学書読んどいて良かった。
コレは葉っぱだけ、コレは根っこが大事。
また、しばらく進む。
......ん?
音を立てない様に、しゃがんで地面を見る
慎重に周囲を見る
息を潜めて
ゆっくりと、......下がる。
はいはい
私は
ここには
いませんよ〜
私は空気私は空気〜
ここには、何も居ませんよぉっと
「ふぅぅぅぅっ」
大きく息を吐いて仕切り直し
さあて、じゃあこっちかなぁ?
この木の感じは、群生地も期待出来るなぁ。
「これくらいかな?」
ギルドで借りた専用袋が一杯になってる。
「コレに入るだけでいいんだよね?」
ん〜?
まあ、良いか!
「おねーさーん、薬草とって来ましたーーー!」
つい、大きな声で呼んじゃった。
「おかえりなさい、ミリシアさん。お疲れ様です」
「この袋に一杯で良いんですよね?」
頑張ったのだ!
「......はい、大丈夫です」
あれ?お姉さんの笑顔が消えてる。
何か間違ったかな?
奥にいたおじさんが、じっとこちらを見てる。
……何だろう?
とりあえず笑っとこう、ニッコリ。
「はい、こちら依頼の報酬です」
「おおおお!結構入ってる!」
採取ってすごいなぁ
それに依頼書に判子一杯、そんな押すんだ!
「いらっしゃいませーーー!」
今日はお店の手伝い!
臨時看板娘誕生!
「ご注文おきまりですか?」
結構楽しい。
くるくる回ってたら1日終わった。
「お疲れ様でしたー」
「今日はありがとうねぇ、手際良くて助かったよ」
お店の奥さんが喜んでくれた♪
なんと、お土産にクッキーもくれた!
美味しい!
今日は、配達の依頼です!
町中、走り回って届けて行く。
あ、ここ回ると遠回り。
「ほいっと」
ちょいちょいと飛び越えて反対の道へ着地。
多分この辺に......。
あった!
「すいませーん!配達でーす」
「すいませーん、配達でーす」
「すいませーん、配達でーす」
どんどん行くよぉ
沢山あったけど、無事終了♪
今日も朝からギルドへ。
受付のお姉さんがにこやかに笑ってる。
「ミリシアさん、おはようございます」
「はい、おはようございますリンダさん」
「今日は、どうされますか?」
「そろそろ、帰ろうかなって思ってます」
そう、そろそろ帰るのだ!
「なるほど、それでしたら、こちらの手紙をラッツさんにお渡し下さい」
お姉さんに手紙を渡される。
「ラッツさんに手紙?はい、わかりました」
何かな?まあいいか。
「後、こちら新しいギルド章です」
「?、あ、はい?」
なんでか新しくなったぞ。
後でラッツさんに聞こう!
軽快にギルドを出る。
「嬢ちゃん、帰るのか?」
あ、ドルフさん。
「はい、帰りまーす」
「えぇーーー!帰っちゃいやーーー!」
ララさんうるさい!
「いやです〜、帰ります〜」
「あ〜ん、ミリシアちゃんのいけず〜」
「じゃあ、またで〜す」
元気に手を振って、今度こそギルドを出る。
通りに出ると朝の空気と、密やかなざわめきが心地いい。
大きく深呼吸。
「さぁて、お土産買って帰るかぁ」
何か良いのあるかな?
買い物しながらでも、夕方には着くかな?
今日の晩御飯何かな〜?




