4ページ目 はじめまして
短いんだけど・・・分けたかったから、許して?
「なんて。こうして書きだしてみると、色々あったなぁ……」
私がゴ主人に拾われて……ゴ主人についてきて?
なんにせよ、ゴ主人と一緒に暮らすようになってから数ヶ月がたった。
数ヶ月の間にあったことはと言えば、特出することがあるわけでもない。変化の練習をしてどうにか腕全体が人間のモノになったり、それで晴れてゴ主人から小説の書き方を習ったり。ゴ主人の喋り方と「コイツは比較的普通の話し方してる」と教えてもらったキャラの喋り方をもとに話し方を変えたり。そう言った細かい変化こそあったものの、面白おかしいエピソードは一つもない。
だって。面白おかしくなるのは、これからなのだから。
「よっし、アカウント出来た!」
40分くらい格闘して、どうにかtwitterのアカウント開設に成功する。長いこと苦労していた影響なのか、物凄く楽しくなってきた自分がいる。いつの間にかVtuberをすることになっていた、なんて言うわけの分からない状況だけど。それでも、新しいことを始めるのには楽しみが満ちている。
「どうせやることなんて、自分が楽しいこと、だしね」
こんな言い方をすると真剣じゃない、って怒られてしまうかもしれない。でも、ゴ主人が見ていたモノがとても楽しそうで、やってる人も楽しそうで。そんなところに惹かれてしまったのだから、楽しむことを第一にするしかなかったのだ。
「さて、まずはご挨拶……」
まだ自己紹介の動画も台本しか完成していない。準備中、なんて言葉で誤魔化しての活動開始。
それでも。わたしが初めて、外の世界に触れる。わたしとして皆さんの前に出る瞬間なんだから、うん。ちゃんと、丁寧に。
「皆様はじめまして。二 貂理です」
おっとこれは振り仮名がいるな、なんて。そんなしまらないことを考えながら、わたしは一歩踏み出した。




