第248話 みんなでワニ肉、ついでに今後。
「という感じで陛下に対して塩対応しちゃった」
午前中ぐうぐう寝てた俺は、
ようやく昼食の時間に朝食をいただき、
午後はどうしようかと思った結果、淫魔村へお礼のワニ肉狩りへ。
(アルトリアスダンジョンのプライベートコースです!)
前回からそこまで日は経っていないものの、
まだ入っていないルートがあるんですよ、しかも俺ら専用、
さすがに今日のコースが終わったら、1~2か月は間を置いた方がいいかな。
「グランくん、それで本当に問題は無いの?」
「王子が謝ってたから、こっちに非は無いと思うよ」
「でも相手は国王陛下でしょ?」「あそこまでしてあげたんだし」
イレタちゃんは相変わらず心配性というか、
正妻として俺に釘を刺してくれるのはありがたいんだけど!
ちなみにみんな12歳の姿です、あくまでもSET隊、でも能力は全解放。
「グラ兄ぃ、正体は結局、バレてないの?」
「うーん、今になって思うと初手が甘かったけど、
まあバレててもバレてなくても大丈夫なんじゃないかな」
俺が白状でもしない限りは……
それだったら聞いてきたカロリちゃん、他のメンバーもか、
SET隊として改めて『守秘義務』をしっかり伝えておくかあ。
「それでグラン様、その第一王子の予後は」
「ルシアちゃんはやさしいね、安静にしてたら大丈夫、
もし何かミスったら公爵家経由で何か言ってくるでしょ」「その時はお伝えしますわ」
そのあたりのアフターケアくらいはするよ、
逆に言えばそのあたりさえきちっとしておけば、
変に接触したりはしてこないはず、むしろもう、そっとしておいて欲しい。
「グラン御主人様、ブルラズさん達へのお礼は」
「代金の死刑囚と魔石は渡してある、陛下が渡したんだけど、
それで僕たちからのお礼は今、回収している所」「ワニ肉ですね!」
そこまでは説明してなかったっけ、
一日暇だから軽い狩りに行くけど、くる?
と聞いたらみんな来ちゃったっていうね、SET隊みんな。
「今日の授業、今までのおさらい講義だから本当に行かなくて良いみたいよグラン」
「うん、ウォルちゃんの投げ斧訓練の方が大切だからね、それもスキル発動してるね」
「それは良いんだけど、一応、授業の様子はピッケ君が後で教えてくれるって」「ありがたいね」
お姉さんもう今朝、
僕が眠っている間に帰っちゃったらしい、
そういや実の姉とはいえ泊まらせて良かったんだろうか、女性のメイドが良いぐらいだからいいのか。
「それでグランさん、国王陛下からのお礼は結局、何が」
「僕へのだよね、何だろね、王子に『お任せ』って伝えちゃった」
「NNNがS級冒険者登録されてしまうとか」「そんな嫌がらせされたら、さすがに怒るよ」
このあたりは、
さすがに空気を読んでくれると思うが、
果たして何が貰えるんだろうか、想像もつかないな。
(みんなに聞いてみよう)
あっ、ちゃんと黙々とワニは狩ってます、
僕がアイテムボックスに大量のワニ肉を随時回収中。
「陛下から何が貰えると思う? 王子からでも良いけど」
「あくまでもグンタによね、無難に金貨とか、白金貨とか」
「お金は不自由しないんだけどなあ、まあ一番わかり易いか」
くれるなら貰うけど。
「きっとグラ兄ぃが喜ぶ武器とか」
「でもグンタは魔法の巨大弓があるから」
「だったら防具、鎧とか」「巨弓使いにはちょっと邪魔かなあ」
何か魔法付与いっぱいの指輪とかなら、まだ。
「グラン様、でしたら教会、いえ大きな屋敷を」
「王都にかあ、だったら兄上にあげるかな、あそこ狭いし」
「お兄さま想いなのですね」「いや、そこまでは、まあ、なんとも、ってグランと結びつくからまずいか」
それにあの兄はあんまり甘くしない方が良いタイプだ、
正直言って俺からしてみたら不要な屋敷を押し付けるだけなんだが。
俺は今後、もっと大きな国や危険な魔物のエリアで地味に活動することも考えている。
「御主人様、淫魔村の独立とか」
「うーーーん、そのあたりは触れて欲しくないっていうか、
変に何か保護とか独立とかより、黙認にして欲しいな、そっとしてっていう」
そういや結局、
エリクサー12本セットは売れなかったが、
お客様はまた別で探せば良いか、今度はもっと話のわかる方で。
「グラン、グランは何が欲しいの」
「いや、変な言い方になるけど、こういうグンタを怒らせた状況で、
何をお詫びを含めてくれるのか、それを知りたいっていうのが欲しい物になるのかな」
別に今更、領地とかこの国では欲しくないし、
終の棲家はいつか確保してそこで地味ハーレムは作るけど、
今ここで、この王都で早々にそれをやってしまうと、まるでイージーモードのエンディングだ。
「グランさん、では劇場を造って貰うのは」
「うーーーん、今あるので良いじゃん」「そうですか」
「あっ、ルシアちゃんが欲しいとか」「そこまでは、まあ主演はいつかは、でもあくまでお金稼ぎですから」
でも満更でも無さそうだ。
よし、ここいらへんで今後についてだ。
「ええっと、冒険者学校を卒業する3年間、色々と楽しんで行こうと思う、
いつもはグランとしてSET隊、時にはグンタとしてNNN、まあ楽しく、
僕ら7人、たまーにピッケくんも入れて8人かな、卒業後も地味に冒険者をやっていこう、が今後の予定かな」
それに応えてくれる地味ハーレム。
「グランくんを、もしもの時は引っ張ってあげるわ」「ありがとう入れたちゃん」
「グラ兄ぃのために、一緒に前衛を頑張るね、もちろんNNNの時も」「うんカロリちゃん、一緒に」
「グラン様、わたくしはグラン様だけの聖女です、そのグラン様のために、この身を」「はは、僕以外もそれなりに」
おおっと準ボス級のウミヘビ系魔物だ、
とはいえ余裕で対処しながら話を続けるみんな。
「グラン御主人様、あくまでもメイド兼ポーター兼サキュバスとして、ずっと支えさせて頂きます」「任せたよ!」
「グラン、もし目立つ必要があったら私を使って、私ひとりに気を引きつける事もできるから」「良いけど、戻って来てね、ネトラレは勘弁」
「グランさん、SET隊もNNNも楽しくてたまりません、踊り子も……これからもよろしくお願いします」「こちらこそ、よろしくっ!!」
よし倒した、
アトリちゃんが斬り裂いて、
ウォルちゃんが最高級水魔石を取り出した。
(これは、王都に兄上に直接あげるかな)
ということで話を締めよう。
「じゃあSET隊、そしてNNN、メンバーはおそらくこれで決まりだから、
卒業まで7人一緒に、冒険者そして地味ハーレムを頑張って、3年間やっていこう!!」
「「「「「「はいっっっっっっ!!!!!!」」」」」」
……この時はそう思っていた、
そう、まだ、この時までは……。
(それがまさか、あんなことになるなんて……!!!)




