第242話 薬師一行の護衛任務、それを取りまとめるのは。
「今回の商業ギルド薬師一行護衛隊長を務めるS級冒険者ティーナだ、よろしく頼む」
翌朝、俺はまだ眠いけど、
馬車の中ですやすや眠ってれば良いと思ったのだが、
なぜか朝から元気な淫乱バーサーカーが前に立っている。
(なんだか、はりきっているな)
例のお仲間女性冒険者も数人居て、
ただ今回はみんなキリッと真面目モード、
そりゃそうか、はっきり言えば仕事中だ。
(百合百合した気配は皆無です!)
我らがSET隊も気合いが入っている、
特にマネアちゃんは昨日のデートですっかりリフレッシュできたからか、
若いな、前世じゃ三十代後半で遊園地デートなんかしたら翌日は動けなかった。
(まあ今の俺も12歳、しかも夜遅くまで淫魔村に居たが動きに関しては普通だ)
馬車で寝る気満々だけど!
「では馬車の割り振りを、まずは……」
ということで薬師は四つの馬車に、
結構な人数なんだな、そりゃあタウンテレポートは使わないはずだ、
ここでグンタが颯爽と登場、全員を……って行った事の無い場所を沢山寄るから無理です。
(いや、魔法付与で使わせれば出来ないことは無いけど面倒くさい)
あとこれも一応は、
授業の一環みたいなものだからね、
地味に生きていくための、ひとつの一歩とでも考えよう。
「では薬師の皆さんに馬車に入っていただく」
こうして一番豪華な馬車にはお年寄りの超ベテラン薬師、
次はおじさんおばさん、服でわかるが商業ギルドの職員もひとり乗るのか、
あと若手の女性陣、更に男性陣って子供がいるぞ可愛いショタ、いやこれ成人か?!
「私はこの馬車に伸させて貰う」
ティーナさんが合法ショタと一緒に馬車へ!
なるほど納得いった、これが目的かあああああ!!
いやはや清々しいほどに性癖を隠さないな、わかりやすい。
(ピッケくんが今日、休みで良かった)
前世で言う日曜日、
今日でお姉さんが帰るから、一日中、お買い物につきあうらしい、
いわば姉弟デートだな、あそこまで仲良いのは今のうちかもね、と前世経験者は心で語る。
(僕はというとお姉さん薬師の馬車だ)
ここでなんとなくわかった、
もちろん護衛というのがメインの依頼だが。
これ、長旅の話相手担当でもあるな、男性薬師馬車には女の子だし。
「君、かわいい男の子ね、名前は?」
「グランです、本日はよろしくお願いします」
「ふふ、よろしく、職業は?」「一応、剣士を」「まあ、頼もしいわねえ」
という感じで依頼は出発、
ちょっとティーナさんの馬車が気になるが、
まあいいや、俺が餌食にならなかっただけ良しとしよう。
「私はミレット、昔、少しだけポーターとしてティーナ様についていたの」
「それはそれは、ではティーナさん伝説ももちろんご存じなんですよね?」
「ええ、ただ噂されているような下世話なことばかりじゃなく、孤児院を救った話とか……」
ということで、
わりと真面目な美談を聞かせていただく、
いや、本当に性癖に目を瞑れば、きちんとしたS級冒険者様だ。
(なんでも合法ショタ好きは、遺伝だとか)
そんなこんなで、
護衛という護衛の仕事はあまりなく、
まず最初に到着した農園でみんな降ろされた。
(おっ、ティーナさんが冒険者を集めた)
なんだろなんだろ。
「ではここで最初の仕事、薬草採取を行う、これもある意味、護衛だ)
日雇い労働きたああああああ!!
あっそうか、それで参加者が全然、
集まらなかったのかあ、すごく納得した。
(仕方ない、これも授業だ)
SET隊の女性陣も、
なぜかはりきっているのだが、
よく見ると若い薬師とペアになっている。
(ええっと、ネトラレは、無いよね? ねっ??)
まだ12歳だし。
俺の所に来たのは……
「バルザじゃ、よろしゅうの」
「あっはい、グランです、よろしくお願いします」
「若い男の子が手伝ってくれるのは、ほんに嬉しいのう」「ははは」
お婆ちゃんとのペア、
うん、なんかこう、ほっこりするねっ!!
(今回の依頼、想像してたのと、ぜんぜんちがーーーう!!)
さてはて、どうなることやら。




