第241話 国王陛下にだけ、秘密のエリクサー販売。
「初めまして、ブルラズの弟子、ペアットと申します」
「インキュバスか」「お待ちの間、とっておきの商品を国王さんに」
「売ってくれるのか」「ここだけの話、このお店だけでの取引ですよ?」
ペアットさんもさすがに人間の王様相手とあって緊張気味だ、
相手はモノ●リーのアイツなのに、って異世界人にしかわからないけど!
奥から厳重に仕舞ってある箱を取り出した、そこを開くと中に並べてあるのは……!!
「こ、こっ、これはあああ!!!」
「エリクサー12本セットですね、とっておきです」
俺がせっせと毎週クリエイトしたやつです、
あとアトリちゃんがたまーにログインボーナスで出していた。
「いくらだ」
「人間十二人ですが極悪人しか駄目ですね、
もしくは最高級魔石を、そうですね、種類によりますが……」
そう、以前俺が考えていた、
選ばれし者だけが買える秘密のエリクサーショップ、
まさか国王陛下が釣れるとは思ってなかったが、これはこれで良い感じ。
(高レベル冒険者とか想定してたんだけどな)
そだれとあの淫乱バーサーカーも誘う時が来るかも。
「ダビドフ様、お水を」「ネネ、すまない」
王子にしては年齢イっている目隠しプリ●グルスのアイツ、
老婆メイドさんに世話して貰っているけど状況はどこまでわかっているのかな、
陛下とペアットさんの商談が進み、奥もどうやら犯罪者チェックが終わったみたいだ。
(あらかじめ『業の天秤』は借りています)
なぜだかメッシュさんはノックさんとこそこそ話し込んでる、
淫魔校長と向こうの、王都の老剣士さんね、お知り合いだったのかしら、
そして戻ってきたブルラズの姐さん、王子が促されて奥へ、いよいよ施術か。
「んじゃまあ丸一日借りるよー……お借りしますね」
慌てて言い直した!
「息子を頼む、本当に子供を造れるように」
「任せて下さい、心配なら付き添いを一緒に」
「では私が」「ネネ頼む」「はい陛下」「俺も残ろう」
老剣士さん24時間も護衛大丈夫かな、
心配しなくても襲われるようなことは……
さすがに目隠し外れても何かするされるような事は無さそうだけど。
(さすがに王城相手にどうこうは淫魔村が潰されてしまう)
ていうか俺の立場がやばい、
今はグランではなくグンタの姿であっても。
あっ、ペアットさんがエリクサーの箱を仕舞った。
「ではお代は次回に」
「ああ、用意しておく」
山賊狩りとかするのかな、
俺が昔やったみたいに……あれはあっちから来たが。
ということで陛下を一旦、王城へ帰すのだけれども……
「グンタ、この村との連絡方法はローチオービー公爵家か」
「それはちょっと、次回に関してはまた俺が運ぶ、グランは使うな」
「気に入っているのだな」「可哀想なだけだ」「わかった」「では行くぞ」
こうして王城に陛下だけ戻したのだが。
「では王子を迎えに行くタイミングでまた来よう」
「グンタへの礼はどうすれば良い」「とりあえずは、次までに考えておこう」
「私の懐に入らないか」「陛下の隠し剣か、悪くないが断らせて貰おう」「そうか」
自由がなくなる、
懐刀なんて地味とか派手とか以前の問題だ、
別に俺は陰の実力なんたらになるつもりは毛頭ない。
「冒険者ギルドに登録していないそうだが、そもそも人間なのか」
おっ、そういう疑問に持って行ってくれたか、
これは良い方向だな、濁して誤魔化せば上手くいくかも?
「想像に任せる」
「ではやはり、メッシュと同じように」
「知らない仲ではない、とだけ言っておこう」「……わかった」
匂わせです、
さて、かっこよく身体を翻して……
「またな」
華麗に姿を消して瞬間移動、貴族男子寮へ、
念のためベッドに残した俺の幻影と合体した、
ふう、これでとりあえず、この国は安泰かなっ!
(お嫁さんって、もういるんだっけ?)
そのあたり、
明日の護衛任務中にさりげなく聞いてみよう、
俺達以外にどんな冒険者が護ってくれているのか……。
(話題に困ったら、またティーナさん伝説でも聞いてしまえ!)
それより本当に寝なきゃ。




