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VIVA! 地味ハーレム ~派手な芸能一家の末っ子だった俺が、異世界転生したのでひたすら地味に生きて行こう~  作者: 風祭 憲悟@元放送作家
第二章 地味ハーレムは冒険者学校でも地味にいきたい!

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第237話 バレた原因は、やはりあの公爵家。

「なるほど、では原因はやはり」

「はいメッシュ校長、ローチオービー公爵家ですよねこれ」

「聞いた流れからすると、それ以外の流れが無いなら」「ティーナさんルートの可能性も、まだ無くは無いですが」


 淫魔村レストラン、

 わざわざ校長を呼び出してワニ肉のステーキをご馳走しながら、

 国王陛下が訊ねてくるまでの経緯を説明した、結構長くかかっちゃったな。


(あとテーブルの上には、貢物のポーションがごろごろと)


 カロリちゃんは夜食程度に色々摘まむ程度だが、

 アトリちゃんは嬉々としてワニ肉ステーキを頬張っている、

 そして考え込む淫魔学校校長のメッシュさん、たまにワニ肉を切って食べる。


「うぅ~~~む……」


 唸ってる、

 そこそこ迷惑かけちゃったかな、

 ちょっと俺達も校長に乗っかり過ぎたかも知れない。


(そもそもの経緯はですねえ)


 ちょっとおさらいしよう、

 大元はルシアちゃんことクリスちゃん、

 ロワイエクール教会の聖女クリス=ヴィクトワール=バシュロナルカンが行方不明になった所からだ。


(もう8年前だよね、行方不明になったの自体は)


 原因は教会内の派閥争い、

 しかも実の母親まで娘を死ぬの上等で売り渡していて、

 結局、山賊のアジトという劣悪な環境で育てられていた。


(そこを救出したのが俺なのです、が)


 それは5年くらい前の話か、

 当時7歳の俺が単独で助けになんか行けるはずもなく、

 兄上のメイドで実はサキュバスだったイシタさんに協力して貰って救出。


(それでしばらく、五年間もの間、この淫魔村で育てて貰った)


 その学校の校長が目の前で難しい顔をしながらワニ肉を食べているメッシュさん、

 かつては人間の世界で暮らしていてローチオービー公爵家の執事をやっていたんだっけ、

 のちに王城でもごく短期間だけど働いていて、その後なんだかんだあってこっちへ戻ったらしい。


(それでですね、クリスちゃんはクリスちゃんのままだと不味いんですよ)


 何せ冒険者ギルドに捜索依頼まで出ていた、

 まんま表に出ればまーた争奪戦、最悪消される、

 なのでこのメッシュさんにわざわざ『ルシア』という名前を貰ったのだが……


「やはり、面倒なことになってしまったか」

「メッシュさん本当にごめんなさい、僕のせいです」

「良い、子供のした事だからな、もっと強く警告をしておくべきだったが」「しょぼん」


 そう、ルシアちゃんとして生きていくには、

 戸籍というものを改めて手に入れた方が良いとなって、

 時間をかけてローチオービー公爵家の養子ということになったんですよ、ただ……


(当主の隠し子、という扱いになっちゃって)


 だからしばらく隠されていて、

 12歳で正式に公爵家を追い出された、

 という設定で、後付で戸籍をなんとかねじ込んだのだとか。


(それでアリバイのためにも、ルシアちゃんと一度は公爵家との顔合わせが必要になった訳で)


 面会当初は塩対応で、

 あっ、話だけは通してくれたけど、まあ仕方ないか、

 と思ったらエリクサーを渡したとたん態度が変わって、そう、怖いくらいに。


(そんで、あまりに協力的になったので、つい気が緩んで)


 NNNに変身する時の拠点のひとつに、

 あと幻影を使ってのアリバイ作りのためね、

 遠方でNNNが活躍してて王都で同時にSET隊が公爵家に居るという。


(これが、ちょっとお調子に乗り過ぎたってことか)


 なので『勘』で俺達をNNNと思っているティーナさんとは違い、

 実際にちゃんとSET隊がNNNだって知っているのは王都じゃあの公爵家だけなのです、

 そして公爵家というのは基本、王家と繋がりがある、となれば漏らしたのは当然……という話なのですよ今。


(あっ、ワニ肉を食べ終えちゃった)


 そして俺を見るメッシュさん。


「おそらく陛下はその息子の、王子の治療法を全ての公爵家に探すように言ったのでしょう」

「その流れでつい言っちゃった、と」「エリクサーも、陛下にお渡ししたのかも知れませんな」

「あっ、そういえば公爵家のほうの坊ちゃんに、婚約者が危篤だからエリクサーくれって言われた!」


 あれが嘘だった可能性も、

 だとすれば種無し王子に試しに使ってても、

 おかしい話じゃないな、考えすぎかも知れないけど。


「やはりここは、この私が」

「すみません、僕の失態なら僕が」

「ここは12歳の出る幕では無いかと」


 そうだった、

 今世じゃ、まだ子供でした。


「朝になったら王都へ連れて行っては貰えますかな」

「あっはい、公爵家で詰めていただけるのでしょうか」

「穏便に、紳士的に、立場はこちらが下ゆえ、責めるのは悪手かと」


 悪手かあ。


「わかりました、ごめんなさい、ありがとうございます」

「一度、公爵家で集まりましょう」「はい、パーティーでも」

「そのときは是非、陛下も」「呼べますか」「王子の施術と引き換えなら」「なるほど」


 これはもう、

 グンタの正体をバラす方向しかないのかな……??


(明かすにしても、陛下のみにしたい)


 そのためのメッシュさんか。


「わかりました、ではいっそ、この村に陛下を連れて来ちゃいましょう!!」

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