第11話:あかねから見た美少女『吉田竜二』
吉田(竜二)さんは、学年三大美少女のうちの一人で『立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿は百合の花』、ということわざがぴったりな可愛い女子だ。同じく三大美少女の田中(良太)さんや中川(明人)さんと常に三人一緒にいて、男と付き合っている気配がない無垢なところも人気が高い理由だったりする。
ちなみに一緒にいる河合(信二)さんはルックスは悪くないが、彼氏持ちのため、ノミネートされていない。
「でも吉田さんが『おれ』っていうのすごくよくない?」
芽衣が吉田竜二さんの魅力を語った。
「まぁ、それはわかるかも。あぁ、吉田さんみたいに可愛い子とやってみてー」
あかねが本格的な自慰行為を覚えたのは中学1年のときだ。それ以来、無性に女の身体を求めるようになった。
「芽衣は女だったときのことって覚えてるか?」
あかねは必死で自分が女子だったころのことを思い出そうとしたことがあった。女子だったときは普通に女湯に入り、女体に囲まれた生活をしていたはずだからだ。おそらく当時の自分は女子の裸体など日常だっただろう。
「うーん。小2までだしあんまりかな…でも、どうして?」
時間というものは無常だ。
すでに女湯の光景は忘却の彼方に消えていた。
「いやさぁ、おれたち女湯とかも日常的に入ってたんだよなーって思って。まぁ、小1ぐらいまでは男湯とか女湯とかあんま関係なかった気もするけど…今じゃさっぱり思い出せなくてなんかくやしんだよなー。今なら入れたらそれだけで10回は抜けるのに…」
女性の胸や秘所を思い出そうとしてもまるでアニメで謎の光が出現するかのように、ぼやけて思い出すことができないのだ。人間というものがいかにそのとき興味のないものの記憶を残さないかという証拠だった。
「あぁ、そういうことか。でも確かにぼくも覚えてないや。今じゃ女湯なんて夢のまた夢だし…。そう思うともっと真剣にみときゃよかったかな」
残念そうに芽衣が言った。
「ところで、あかねはさぁ、いま女に戻ったら何したい?」
「女に戻るー?無理だろ」
「まぁ、無理なんだけど」
あかねたちが性転換したメカニズムはエゲリカ王立研究所によってある程度は解明しているらしく、元の性別に再び戻すことは絶望的ということがすでにわかっていた。
いろいろと研究は続けているらしいが、性転換していない人間を性転換させることはできても、一度性転換した細胞が再び性転換することはないらしい。最近では、出生前の胎児期のうちに原因物質を胎児に接触させ、性転換を出生前におこなうことで生まれた後に突然、性が変わることないように固定化させているとも聞く。
「そうだなー。おっぱいもみまくりたいし、女の方が感じやすいっていうし自分の体でやりまくりたい」
「女の子の方が感じやすいって本当なのかなぁ?」
「どうだろー?でも女の喘ぎ声ってすげぇしホントかも」
あかねは昨夜みたえろい動画を思い出しながら言った。あぁ、本当に一度でいいから女とやってみたい。
「ところであかねは、女の子の着る服とかって興味ない?」
「おれは着るより脱がせたい派かな。いまさらスカートとかありえねぇし」
「そっかー。でも実はぼくはちょっと興味あるかな」
芽衣が眼鏡をあげながら言った。
「実はって…おまえ、それいつもの下着のことだろ」
あかねは芽衣の性癖がちょっと変わっていることを知っていた。何がよいのか、女子の下着に興奮するのだという。
まぁ、あかね自身も女子のパンチラにはドキッとすることはあるが、芽衣の性癖は度を超えていて女子校生パンチラ動画にはまっているのだという。おっぱい大好きなあかねにはそこまではまる芽衣が理解できそうになかった。
「よくわかったね」
眼鏡をあげなら芽衣が言った。
「よくわかったじゃねーよ。お前のエロ談義におれがどんだけ付き合ってると思うんだ。だいいちそんなに好きなら別に今のままでも、自分でスカートでもなんでもきりゃいいじゃねぇか。パンチラし放題だろ」
それが失言だと気づいたのはその直後だった。
「あかね。自分で言ってることの意味わかってる!?ぼくたちが着ても何の意味もないの!あぁいうのは女子だからいいの!男の姿で着ても何の良さもないのっ!わかるっ!!?」
近い近い。顔近い!
正直そこまで熱く怒らんでもっ。
あかねは一歩下がりながら、己の失言を訂正した。
ちょっと内容が…ですね。
性転換による『性差』を表現するには必要不可欠な会話ですし、会話内容的にもギリギリR15で許されるはず…と思っていますが、結構、二人が問題発言していることは自覚しています。
性的だとか、運営様より指摘が入った場合など、もしかしたら表現修正するかもです。




