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元オッサン、猫と仲間とのんびり異世界生活 ⭐️闇を穿つ異世界珍道中⭐️  作者: 猫を愛でる会
第三章 闇蠢く五魔侯揃わず。
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第74話 新たなる厄介

 私と鬼丸さんと何故か、不満な顔のトムとでまだ日が沈み掛けた夕陽を背に、夜のお楽しみに向かった…………因みに伊岡から街道に出て、マップで検索しトムは一人で下諏訪地域の盗賊イビりに行った。


 下諏訪地域は広く、街に忍び込み盗人《ぬすっと》宿を経営してる拠点もあるし、奉行所が全ての盗賊の把握を人間だから出来る筈がない、日本だって詐欺師集団を逮捕出来ない警察と変わりはない、拠点や証拠が掴めないと捕まえられない。


 因みにトムなら、証拠を音もなく回収し盗賊やその下っ端を捕まえ、一網打尽に掃除するのは容易いし、分身を大量に放てば諏訪地域全ての盗賊は、ほぼ壊滅し悪党と繋がる者も釣れるだろうが、一気にやるとたぶん苦情が来るに決まってる。


 処理する奉行所一同から、鬼の形相で睨まれるのは精神的衛生に宜しくない、そうビビりには宜しくないのだ。


 因みにアベルとルークスが持ち込んだ、遺品の山に何とも言えない顔をした奉行達の顔は、絶望と無駄に増えた仕事による恨み節の顔、だが私が悪い訳ではない悪いのは遺品の持ち主にしてくれ、死なない程度に戦い帰れよまったく………まあ、私の場合はトムが居るから生きて帰ってるもんだが、そろそろトムに彼女が出来て少しは胃袋が落ち着かないかな………色々な意味で。


 私は鬼丸さんと、ほろ酔いで大きな拠点らしき、伊岡と箕輪を結ぶ道中の山中に潜む盗賊の寝蔵を強襲、先ずは私がファイヤーボールで岩場の洞窟の出入り口を襲撃、出て来たゴキ…………盗賊の下っ端を面倒だからと切り捨てる鬼丸さん、因みに盗賊や山賊を斬っては駄目な法律はないが、一般人を無体に斬り殺す事は普通に犯罪だが、この如何にもゴロツキやチンピラ着物姿の盗賊に、一般人の要素は無いしそもそも刃物を持ち、襲い掛かる奴が一般人な訳がない。


「遅いな」

「クッ! 手練れの風来坊かぁ!」

「さてな、どうかな」


 返り血を浴びないで、素早く一撃で盗賊を切り捨て更に足運びも上手く捌き、盗賊の死体の山が積み上がる様に、屍が時代劇の悪役の倒れ方より汚い倒れ方だ、やはり倒される時代劇の役者の美学と、ゴミの様な悪党の盗賊では死に際の立ち振舞が違うな、まあ役者のやられ役は死んではないが。


 あと何故か、盗賊が斬られ死んでも何とも思わない、何故か人が目の前で死んでも自業自得だろうと言う感情が、私にまったく同情や気持ち悪さ等の感情が沸かないが、自分が盗賊を斬るのは今は抵抗がある、魔物には無いがその内その境界線も無くなって行く気がしたが。


 何故かは分からないが、そんな予感がするがそんな非生産性が無い事は、私はしたく無いものだが、沢山の人が救われる事に違いは無い、因みに鬼丸さんは女性盗賊でも『容赦』や『見逃す』と言う言葉はない。


「イヤ、私を殺さないでぇ~!」

「貴様は、一般人が同じ事を言って殺さないで見逃したか!」

「グッ!」


 反論出来ずに女盗賊は、怨めしい顔でキッと鬼丸さんを睨み、僅かな抵抗すら意味がなく倒された、此が男女平等の裁きだな…………何故か、服装が乱れてたがどうせ誰かとお楽しみだったんだろうさ。


 私は洞窟の盗賊拠点に向け、人質が居る想定で眠りの魔法を撃ち込み、静かになった盗賊の洞窟に入ればイビキがうるさい、まあ背後で容赦なくトドメを刺す鬼丸さんのメンタル凄いわ、私は魔物ならするが人間には余りやりたくはないな、日本では無いからこの世界の法に従うのは、当たり前だが余り手を汚したく無いと私は思ってしまうが、見逃して誰かを死なせて夢見が悪く成るのも嫌だな。


 最奥で盗賊の頭らしき大男を手錠をし、鬼丸さんに始末される前に賞金首らしき数人を確保、トムの分身を呼んで影を使い運んで貰った、何人か一般人や一般人に偽装した盗賊が下手な格好で居たが、それは鬼丸さんが人気の無い場所に引き摺って行った、十中八九刀で斬ってるだろうな…………まだ寝てる状態だし。


 お宝は私がしっかりと回収し、盗賊の武器は後でスクラップし鉄に変えとく、鉄は色々建築資材として使えるし、また違う拠点を作る時に必要にナルからね。


 ステンレスは鉄が元だし、ステンレス商品は水筒等のSUS304と言われる、ステンレス金属の種類が使われてる、勿論だが車の部品や重機の部品の一部にも使われてる。


 たまにタンブラー等の底を見れば、ステンレスナンバーが在るし非金属等の、多種多様の金属により車の部品や、空調の細かな部品等に真鍮やアルミや鉛フリーの材料等が、表記されてたりする。


 こう言った部品を、精密に加工する会社が無くなれば、日本のモノ作りや異世界だろうと、便利な生活が出来なく成るので、後の日本がどうなるか不安には成るかもね、確かあの厄介な隣国の感染症が蔓延してから、会社の倒産が増えたとか聞いた様な。


 まったく迷惑な話だ、さてこの異世界だって農家や商人や冒険者が居なければ、この世界の安全や生活や物流が起きずに、経済が回らないだろうなとは思う、貴族や王が居ても国民が居なければ国は成り立たない、まあ日本の何処かの方々は学歴は立派だが、学歴だけ立派なだけで誰に養われてるのか忘れてますね、まあ何処の方々とは言わないが。


 まあ盗賊が減り、冒険者が自力でダンジョンを攻略出来れば、この諏訪岡地域も少しは水瀬ギルマスのギルドも、繁盛するだろうしな………あの見た目詐欺エルフギルマスね。


 それに何時かは、他の惑星に旅をしたいから早めに現地人を、レベル底上げしないとおちおち他惑星に行けん、カシム王子は色々な意味でまったく期待出来ないし。


 まあ、鬼丸さんは基本強いが妻子持ちだし、変に仲間には出来ないな………盗賊相手には、もう無敵な力差が起きてるし。


 ※異形の魔族から、チート薬を貰ってない盗賊に限ります、因みにチート薬で強化された盗賊には流石の鬼丸でも、互角に戦えるかは不明ですがトムと雅史には通用しません、レベル上げ過ぎてチートなので。


 この日私は、伊岡冒険者ギルドに生きてる盗賊を引き渡し、報酬を三等分したがお宝の一部は身元が判明してるらしいので、お礼金としてギルドからお金が出るらしいが、それは大半鬼丸さんに渡した。


 そして鬼丸さんを、小鬼の里に送り届けてからだが何故か鬼丸さんが、鬼丸さんの奥さんに見つめられて何やら、二人の空間が出来たと思ったら、急ぎ足で鬼丸さんが奥さんにドナドナされて行ったが、翌日鬼丸さんは何故かイケイケなダンディ風の爽やかな顔に成り、奥さんは何故か艶やかに成ってた………。


 一体何が夜に在ったのかは、詮索しないどこう………羨ましくなんか……嘘です羨まし過ぎるよ、あんな積極的な可愛い奥さんに誘われるなんて、畜生メェ!


 そして物陰から、トムは羨ましげに鬼丸さんをジッと見て居た、分かるぞトムあんな嫁なら欲しいよな、まあまだ結婚はする気はないが彼女は欲しいな、彼女に近いのは居たが今は………まあ自分が撒いた種だからな、まあシャロさんは普通に好みの女性だったけどね、年齢的なアレはさておきね。


 それにしても、人助けして惚れられたのはシャロさんにアリシアさん、ネモフィラさんに桜子さんに紫乃さん位なんだよね、他は普通にお礼を言われて終わるが普通なんだよね。


 因みにトムは、下諏訪付近の盗人宿を殲滅して何人か今日、その盗賊と繋がってた家臣を問い詰めるらしいと、トムの分身が報告に来た。


「結構な古参の家臣の一人が、撫子姫を狙ってたとはね…………」

「その家臣、裏の顔がヤバいらしいですよ」


 結構な汚職をしてた帳簿が、屋敷から出たらしいとトムの分身が言う、一応その情報料にカニカマを何枚か渡しといた、世の中異世界だろうと権力者のやることは余り変わらないな、因みに裏の顔の方は盗賊と繋がり、何やら人身売買とか異世界から来たらしき人や、怪しげな組織が欲する人材を売ってたらしい、しかも大半は盗賊に襲わせて捕まえた人材を、商品として流す手助けをしてたらしい。


「一応、その怪しげな組織の調査を頼んだぞトム」


 私は無言で、カニカマ400g入りの袋をトムに渡す。


「了解です、調査しますね」


 分身トムがサッサとカニカマの袋をしまう、他の分身トムに見られたら独り占め出来ないからだ、そして仕舞った直ぐに私の影に入り、調査に向かったが何故か他の二体の分身トムが、地面から目から上だけ出して何か言いたげだ。


「人海戦術は必要だよな、ほい」


 大盤振る舞いに、二袋を万能カバンから取り出して二体のトムの分身に渡す。


「「僕達も、調査に行きますね」」

「………頼んだよ、トム」

「「アイアイサー!」」


 敬礼して地面に沈んで行った、まるで水に潜る様に…………影とか必要ないんかい!


 こうして、新たな厄介が増える、予感しかしないのだった。


 続く。



 

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