第71話 野盗掃除
カシム王子が心折れた翌日、私は再び伊岡冒険者ギルドに来た。
「いらっしゃいませ」
普通に容姿とか、あの某ファミレスのキャラがちらつく、普通にぽ○らと言いたく成るよこの子、冒険者ギルドの癒しのマスコット的な咲さんは一応バイトで、何故か平日の朝から冒険者ギルドの受付にいる、何故だろうか?
「あっ! 雅史、おはようございます」
「おはよう、咲さん………智乃さんの一個下とは思えないな」
私はどう見ても、中学校に入りたての子にしか見えない、ポニーテールで小柄で華奢だが、無駄に身長に行く筈の栄養が無駄に胸に集まってしまった、残念極まりないロリ巨乳に哀れみの顔で見た。
「何か、また失礼な事を思ってますね」
「うん、十三歳位にしか見えないなと」
私の普通の本音に、咲さんは瞬間湯沸かし器の如く真っ赤な顔で、拳を振り上げ走って来て私の身体を殴るが、何かマッサージ的なへなちょこパンチに、心地良いマッサージにしか思えないな。
「マッサージありがとう、咲さん」
「バカにしてぇ~!!」
前より凝ってる方が良いな、次は咲さんに背中を頼むが。
「更にバカにしてぇ~!!」
「この頃色々な人に会ったり、自称弟子と名乗る足腰弱いのを鍛えたりしてたから」
私が言った直後、ぽぷ………咲さんの声音が冷めた声に変わる。
「…………それ、この前私に「同い年だと! この幼子が」て、失礼な事を言ってた自称他国の王子ですよね」
思い出しながら、静かな怒りの顔で咲さんは言う、カシム王子は一言余分なんだよ。
「アレ一応、ナージュ王国の第二王子だよ。知り合いの別の王子は礼儀正しいが、まあ一応王子だよアレ」
咲さんは、「本当ですか?」と疑っていたが事実、カシム王子は第二王子だが前程の気品に満ちた雰囲気は無い、残念な程無い…………何処で王子の格を落としてきたのだろうか?
ついでにストックしてる、諏訪岡湖の魔物素材を小出し売りし、古代魚のまだ柔らかい皮の部分は山葵を摩るのに良いらしい、確か鮫の皮もそんな使い方してた様な。
海坊主は現れなかったが、昨日来た時には居なかった外国人が二人居た、何故かこの二人を見てると期待出来そうな予感がした。その内の一人は何処にでも居る赤髪の少年で、細剣を携えた素早さを生かした戦いが得意そうな少年と、もう一人は灰色髪に赤目の切れ長の瞳をしてるが、目付きは悪くはなく逆に穏やかな雰囲気を感じるが、顔立ちは調ってるが何故かその容姿に影を感じる。
背中には大きな盾を背負い、片手剣を武器としたスタイルからクルセイダー辺りかタンクだろうか?
まあ見た目で決めつけず、一応二人に声を掛けた。
「私は雅史下沢です、冒険者をしてる者だ、少し話をしたいが宜しいかな?」
「「………どうぞ」」
一応二人に仲間を募集してるか、それと諏訪岡湖大迷宮に挑むのかを聞いたが、二人揃って爽やかな少年の様な喋り方で好感を持てる、赤髪の少年の名はアベルでドラグーンのファンタジア出身、灰色髪の少年の名はルークスで竜王国出身の、貴族の妾の子らしいが家督は継げない為、昔両親が冒険者をし世界を見回ってたので、ルークスも見て回り始めたらしい。
アベルと同じく十七歳に今年成ったが、アベルは冒険者二年目でルークスは十四歳からなので、三年目の中堅の冒険者に匹敵する実力はあると、彼自身の自負は在るがそれでも世界は広くまだまだ、腕を磨きたいらしい……調度良さそうな人材だな。
「私は一応、諏訪岡湖大迷宮を攻略した冒険者、宜しければ君達がもっと強く成る手伝いをしたい、まあ色々な修行が出来る場所を提供したり、少し諏訪岡湖の大迷宮に行くダンジョンとはどんな場所か教えよう」
「「是非」」
一応言っとくが、諏訪岡湖大迷宮が何かは公開してるし、どんな属性の魔物が大半居るかも公開してる。
「では、私の道場に案内しよう」
「「はい」」
「道場?」
まあ買ったのは家の敷地としてだが、修行出来るだけの設備はクレアと作り、トム以外なら活躍する設備だろう。
二人を連れ伊岡拠点に連れて来る前に、二人に食事を奢り沢山食べさせた後で、伊岡拠点に連れて来て一応他言無用で、伊岡拠点から宇治拠点に転移し二人には、修行中の食費と部屋を自由に使わせるが、壊さない様に使ってと言った。
伊岡拠点の回りには、飲食店が在るしその内腕前を虫の巣窟か、聖条京のまだ未踏のダンジョンを一緒に入って貰う、それか佐久方面の山の中の魔物の巣窟掃除も良いかも知れない。
一応準備運動をさせてから、伊岡拠点に戻り屋外訓練場や道場を説明して、使い方を教えたが何故か動きが見えなかったと、抗議が来たが………そんなに素早くは動いた覚えはないが。
屋外訓練場は、カカシが不規則に動き木刀を使い打ち込むが、最初はクレアが調整した魔物の動きをトレースしたカカシと、木刀を使って攻撃して貰う。
「結構シビアに動きが素早い」
そうアベル少年が言えば、ルークス少年もカカシの動きを観察しながら、隙を伺いながら攻撃
「カカシなのに、動きが生きてる様だ」
そして三日後、二人の動きを鬼丸さんに見て貰い、カシム王子より素晴らしく良いと言って貰えたし、二人専用のアーリーレッドシリーズ装備を渡し、装備を完了してから対人武器と魔物専用武器と、異空間を設置したアイテムボックスに似た機能のを、空間魔法の様に使える仕様のアイテムを二人に渡したが、もう二度と作りたくない………ミリスタに結構プリンとか渡して、色々妖精が持つ素材を物々交換したから。
因みにクレアも、もう手伝いたく無いから作らないで欲しいと言われた、筒状のアイテムに異空間のキーを組み込み、ファンタジーアニメや書籍の様に空間に手を入れる認識がキーとなり、空間に手を入れれば武器や荷物も思った物が一瞬で手に収まる、しかも自動回収とコピー版試作解体ボックスMkⅡを入れた。
因みに便利な道具や機能が在るが、君達以外手にしても使えないが、大切な者に受け継ぐ事は出来ると言ってある、まあ略奪は完全に出来ない代物だ。
武器もアーリーレッドシリーズで、見た目は普通の武器と変わらない隠蔽をしてるが、持った途端に偽物の武器ではと疑う軽さは何時も通り、一応金属で試し斬りをさせてるので、ややゴツい見た目の細剣に長剣と盾と胸甲冑を、二人のスタイルに合わせて渡してる。
「何か、凄い武器だよな………」
「だよな…………」
唖然とする二人に、雷エーテル魔石が装着された鉄の棒剣は、触れた対象に電撃のショックを与えてダメージと、麻痺効果をたまに与える仕様の対人武器を渡してる、一応捕まえた盗賊等を入れる空間魔法も試作で組み込んでいる。
だが武器に触れても、電撃が発動するので取扱いは慎重に。
そして私とトムが引率し、魔道列車でアベルとルークスを連れ下諏訪地域に行き、駅から歩き坂道が続く街道に出てから武器を取り出し、佐久方面に向かう山道の街道から地図が示す、魔物の巣窟を目指した。
そして、人気の無い街道から外れた道に入り、一応警戒しつつまた拠点を作ってる野盗を先に片付けに、雅史達は向かうのだった。
「さて、先ずは野盗を相手にどの程度戦えるか見せて貰うよ」
「殺さずに倒す武器とは、珍しいですね」
「確かになアベル」
そう言いながら、鉄棒剣を取り出しトムには逃げ漏らしが無い様に、範囲外の野盗を倒して貰いトムの分身的なトム達が、下諏訪の奉行所に運んで貰うが一応トムには説明をお願いし、来て貰えれば道案内をして連れて来て貰う。
そうすれば運ぶ手間が減る、そして現れたのは褌と腹巻きに獣の毛皮を服にした、どう見ても下っ端の下っ端らしき三人に遭遇した。
「チィ、ついてねぇ」
「女だったら、犯して楽しめたのによ」
「野郎かよ!」
はい、死亡フラグ確定有り難う、では二人の戦い方を見せて貰ったが結構動きが機敏で、出会った頃のカシム王子より良いな。
冒険者と、王族と一緒にするな雅史よ。
「おりゃ、ぐげぇ!?」
「何だ!? その棒剣は、痛…………痺れる………ぐげぇ~!」
「クッ! お頭に……ぐげぇ!?」
「逃げられては困るんだよ、それに盗賊はいたぶっても文句を言えない存在だからな」
ニヤリと雅史は野盗を見ながら言い、蹴りで物凄い勢いで吹っ飛んだ野盗を見て、アベルとルークスは雅史を見ながら唖然とした、あんなに人間が吹っ飛ぶ物なのかと二人は思ったが、後に二人も同じ位は出来る様に成る。
そして雅史達が向かった先は、何で盗賊のねぐらは洞窟や平屋の隠れ家だな、それでもあばら屋や簡素な捨てられた民家だった家や、猟師の休憩用に使われる山小屋だったりするが、今回はよくある洞窟だ。
「アベルとルークスは、見廻りしてる下っ端を倒して貰うよ」
「「はい」」
息を整え二人は、お互いを見て意思を固めた後に、一気に走り油断してた野盗の下っ端を棒剣で殴り倒す。
「ぐげぇ!」
「ぐぎゃぁ!」
「卑怯な!!」
「盗賊のお前らが、卑怯と言うな!」
「一般人を襲ってる、お前らが卑怯と言うなよ!」
アベルとルークスが戦ってる間に、野盗の寝ぐらの洞窟の出入り口を塞ぐ為、見えない壁をイメージした魔法で脱出が出来なくし、更に白鯨の禁書庫にあった催涙魔法で、催涙ミストを満遍なくバル○ンの様に撒いて、野盗をGの様にいたぶりダメージを与えてから、その後スリーピングの魔法で眠らせてから、最後に眠ってなかった野盗の頭をアベルとルークスにトドメを任せた。
「…………意外にエグいよな、雅史師匠」
「………アベルもそう思うよな、まあ俺達は普通に前まで切り倒してたけど、死ぬよりはマシかもよ………コイツら」
「…………クッ!」
恨みがましく睨む野盗の頭を、直接魔法の電力を喰らわせて白目に成ったら、トムに引き摺りながら手錠のまま運んで貰った。
「さて次がメインだ」
「「ですよねぇ~」」
アベルとルークスは、武器を対人から新武器に装備を変更し、山の更に奥の獣道へと雅史とアベルとルークスは向かった、そして夕方前には魔物に出会わずに到着した洞窟は、夕日が山の繁った森に夏の夕焼けの陽射しの光をうっすらと届け、そして山中の一画に人が数人余裕で入れる横穴の、如何にも洞窟ですと口を開けた場所に、雅史は何の躊躇いも無く入って行く。
慌てアベルとルークスも、雅史の後を追い洞窟に入り、魔物の巣窟にしては魔物の気配が薄く、そして雅史はゆっくりと進んで行くのだった。
次回に続く?




