第54話 ナルミ
昨日UPするつもりが…
本日…いや明日になるのか。
クリスマススペシャル番外編をUPする予定です。
まずは本編からご覧下さい。
美沙達は雪不動に向かうためにとある港町を訪れようとしていた。魔物に襲われ、壊滅したはずの街だがたった数年で見事なまでに美しい街に蘇った街である。その名をマーメイドラグーン、人魚伝説より名前を承った街である。
このグリモアールの人魚伝説とは何か。衝撃の事実が美沙とショウをゼストをみんなを巻き込むのであった…
「港町だぁー!ほらショウ!カオちゃん!港町だよ!」
「ほんとだね、港町だね。」
「ママ、はしゃぎすぎ!」
カオスは既に美沙をママと呼び、ショウをパパと呼んでいる。みんなカオスには甘いというか、幼い外見にイチコロと言うか、完全に美沙とショウの娘として扱っていた。…剣に封印されてる魔王なのに。
「あら?どうしたのゼスト?」
「ん?いやなに、あの三人見てたら微笑ましくなるなぁって。」
「あぁ、そう言うことね、まぁ、私達もそのうちね。」
羨ましそうに眺めるゼストとマリを横目に1人が騒ぎだした。
「ずるいのじゃ!みさっちばっかりなのじゃ!わたしだってカオちゃんは娘なのじゃ!」
「リナにはまだ早いですよーだ!」
「早くないのじゃ!嫌なのじゃ!ずるいのじゃぁぁぁぁ!」
駄々っ子の様に地べたに這いつくばりながらヤダヤダするリナを見て全員が引きながらカオスを見る。見られたカオスは「はぁ…」と溜息をつきながらリナに近寄り
「もぅ!恥ずかしいからやめてよおかぁさん!」
とリナに向かって言い放った。それを聞いたリナは直ぐに立ち上がり「おかぁさん」を独り言のように連呼し始めた。そんな様子を見ていたショウはカオスを抱き上げる。
「カオス…やりすぎじゃない?」
「えへへっでも、嬉しいから。」
「そっか、ま、リナも喜んでるしいっか。」
と、みんなで談笑していると、ショウを後ろから激しい衝撃が襲ってきた。
「いたたたた、一体何が…」
「あんた達さっきからうるさいのさ!このバカちんが!」
「か、か、か、か」
「か、か、か、か?どうしたの?ショウ壊れた?」
「母さん!」
「母さん!じゃないよまったく!」
そこに現れたのはショウのお母さんであった。
ショウが旅立ちやる事の無くなった彼女はなんと街づくりを始め、今ではこうして立派に町長として切り盛りしている。
「遠くから見て1発でわかったけど、あんた冒険に行くって言ってなんで子供連れてるのさ!」
「ちが!これは!」
「うっさい!言い訳なんて聞かないよ!」
ショウは母親にビンタの嵐を浴びせられながら引きずられてある家まで連れていかれた。そこは家と言うよりか豪邸と言う方があっているのかもしれない。
「母さん、ここは…って言うかそんなことよりも話を聞いてよ!!」
「知らないさ、つべこべ言わないでお客人と一緒にソコノ部屋に入ってなさい」
母親が指さした部屋に渋々入っていくショウ一行だが・・・あまりの迫力に誰もが口を開くことが出来なかった。
部屋の中に入った美沙たちは一気にショウに詰め寄る。
「ちょっとショウ!母さんってどうゆう事?!」
「母上様なのじゃ?!」
それぞれがショウに言いより収集がつかなくなった時にガチャっとドアノブが回る音がして、瞬間でその場に緊張が走る。
現れたのはもちろんショウの母親だった。
「さてね、皆さん。皆さんいつもショウがお世話になっております。皆さんの事は大体把握して入るつもりですが、改めてショウから説明してもらった方がいいさね?」
そう言うと慌ただしくショウが話し始めた。
「ちょっと母さん!その前にこの状況を説明してよ!どうなってんのさ!確か最後に別れた時は僕らの街の近くだったし、こんな街の町長なんてやってなかったじゃないか!」
「まったく、お前はあれから大分経つのに全然中身が変わらないさね。皆さんいつもいつもショウを助けて頂きましてありがとうございます、自己紹介が送れましたが私はナルミ、大和 鳴美と言います。ショウの母親さね。」
「か、母さん?」
「ちょ!お母様?!大和って名字は!え?って事は日本の方?!」
「あらあら?貴方は?」
「あ、すみません!私はミサーラと言います。山本美沙でした。」
「あらあら…ショウ、やっぱり皆さんの事しっかり説明してさね。」
少し不安げな美沙の顔を見て鳴美がショウをじっと見る。ショウは分かったと言った感じで頷く。
ショウは順番に今まで起こったこと、美沙との事、リナとの事、魔王の事、謎の女の事、全てを話す。
するといきなり鳴美がショウをビンタする。
「がはっ!痛い!」
「あんた!なんさね!何考えてるんさね!」
「な、なにが!」
「こんな…こんな可愛こ2人も嫁とか…羨まし過ぎるさね!」
その一言でその場にいた全員が『あ、この母親ダメだ…』と悟るのだった。
「あんた本当はここにいる女の子全員あんたの嫁なんじゃないねかい?ん?ん?正直に言っていいさね?ハーレム?ハーレムか?なかなかやるさね!」
「か、母さん何言ってるのさ!違うから!あぁ!みんなが遠ざかっていく!」
「家の息子はなかなかやるもんだね!で?誰が正妻だ?お?ん?」
「落ち着くのじゃお母様!私が正妻のリナなのじゃ!」
「のじゃっ子来たァァァァァァ!まじか!ドラ○タ?リナたん!ハァハァ!」
「違うでしょ!何調子乗ってるの?駄ワイバーンのくせに。」
「ひ!ひどいのじゃ!みさっちが言っちゃいけないこと言ったのじゃ!」
リナはワンワン泣き叫び、美沙はリナを躾しながら鳴美に正妻だ!と主張し、鳴美はショウの首に手を回しフロントチョークしながらハーレムハーレムと踊り狂い…完全なカオスが出来上がった。
「マリさん?」
「なーに?ゼストさん」
「この収集は誰が収めるのですかね?」
「さあ?貴方、確か一国の王様でしたよね?」
誰もが手を出したくない異様な光景が目の前で続くのであった。
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