番外編その4 キズナの記憶 後編
だいぶ開きました、目を怪我したり目を怪我したり…とりあえずキズナの物語りはこれで一段落です。次回からまた本編に戻ります。よろしくお願いします
一夜明けてついに決戦の当日、私はミーちゃん達に作戦を伝える。作戦と言ってもミーちゃんの代わりに私が生け贄として代わりの囮になって、現れたキメラをぶちのめす!って作戦。
題して、囮の私がぶちのめす作戦!
え?おかしい?気にしないもん!気にしたら負けって言葉を聞いたことがあるから、みさっちからね。
「じゃ、そうゆう訳だから。」
「危ないですキズナさん!私の代わりなんて!」
「大丈夫だよ、何かあってもショウ君達ちがいるし。あ、ゼスト、あんたうちの人の事で後で話あるから。」
「んぁ?俺なんかしたか?」
「とりあえずみんな悪いけどミーちゃんよろしくね。」
準備も万全!後はぶちのめすだけ!キメラ…大丈夫!
私は指定された祭壇に行きキメラが出てくるのを待った。1時間、2時間、人柱にされた子達はこの時間を孤独に過ごすんだ、普通なら恐怖に負けてしまいそうだよね。3時間が過ぎた時に周りの空気が突然変わった。キメラが来たってすぐに分かったよ、だってグルルルとか唸ってるし。
ミーちゃんの代わりだし今の私はドレスアップしてるから多分キメラにバレることは無いだろうけど、とりあえずキメラがどんな姿してるのかこっそり見てみよっかな?
何あれ!あれがキメラ?!私の知ってるのと違うんだけど!ってか普通の女の子の姿だし!どういう事?
「こんばんわ、迎えに来たよ。」
「…」
やばい、どうしていいのか分からない。どうしよう!
「怯えてるの?大丈夫だよ、怖いのは一瞬だから。」
「え?」
「一瞬で楽にしてあげるから!ケタケタケタケタ!」
少女だったものが一緒にして巨大な顎を作り私を丸呑みしようと迫ってくる。本当に異様な光景だった、巨大化した顔とそのまま変わらない体、歪すぎる。ってそんな事考えてもしょうがないから私はキメラから素早く離れ距離をとる。
バキッメキメキグジャ!
と音がして私が今までいた場所に目をやると、祭壇諸共キメラが食らいついたようで祭壇がごっそり無くなっている。正直ゾッとしたけど、もういいよね?
「ねえ?なんで避けたの?痛い方がいいの?」
「うるさいよさっきから、そんな格好で。」
「あれ?お前、生け贄ちがう?」
「さぁ?知らない。」
「許さない、お前も、村も、許さない!」
「許さないのはこっちのセリフ!覚悟しなよ!」
キメラと対峙してわかった、こいつは普通の魔物じゃない!何かが違う、強さ?大きさ?違う、もっとこう…なんでもいいや(笑)サクサク片付けちゃお!最初はやっぱりガトリングスマッシャーだよね。
ドゥルルルル!
この音!最高!これなら一瞬で…
「挽き肉になりな!」
私は焦りすぎたのかもしれない、昔見たキメラの襲撃でトラウマになっていたのかも…。キメラは私のガトリングスマッシャーの砲弾をくぐり抜け今は私の目と鼻の先でニヤニヤと笑っている。
祭壇を噛み砕いた時に口でも切ったのか、真っ赤な液体が笑うキメラの口から滴り落ちていた。あぁ、私の人生こんなので終わりかぁ…
「クスクスクス、人間の絶望の味最高、お前の次は、村。楽しみ。」
村…ミーちゃん、みさっち、ショウ君…私の大事な人達を…?私は何してるの?あんな啖呵切ったのに?クソ!ムカつく!
「ふふふっあーっはっはっはっはっっ!お前に次なんかないよ!来い!リベリア!」
リベリアは精霊式のガトリングスマッシャーで、何故か知らないけど自我を持ってるんだよね。周囲から魔素を吸収して属性弾を作ってホーミング付きで発射出来る優れものなんだけど…
「ハイ、マスター」
亜空間収納倉庫からリベリアが飛び出して私とキメラの間に割って入る。流石、自我があるからできる芸当。そこは素直に認めるよ。
「マスター、またこんな事件に首突っ込んでるんですか?どうせ自分から私が囮になる!とか言ってカッコつけたんでしよ?本当にやめなよ、そうゆうの。バカの?死にたいの?死にたがり?」
こいつ…どっかで見てたんじゃないの?ねぇ?当たりすぎてグウの音も出ないよ!
「うっさいなー!とにかく目標はあのキメラだかんね!」
「はいはい、分かりましたよ!」
キメラはいきなり現れたリベリアにビックリしたみたいだけどケラケラ笑って動こうたともしない。
「またおもちゃ来た、壊す、少し、遊ぶ、壊す。ケラケラ」
次の瞬間キメラが口を大きく開いて衝撃波をうってきた、もちろんリベリアの恩恵で向上した身体能力の私はすんなりかわすけどね。さ、もう終わらせよ。
「リベリアやるよ!」
「オッケーマスター!」
「「挽き肉にしてあける!」」
多段属性の銃弾が何百発とキメラに命中するとキメラは叫び声を上げながら数十メートル吹き飛ばされていったよ。私ならあんなのくらいたくないねー。お?キメラがもどってきたよ。
「クソ!クソ!餌のくせに!許さない!」
おー、切れてる切れてる。ま、もうそんなん知らないし。って見てたら何あれ!バキバキメキメキいいながら形が変わってる、キショ!まじキモイんですけど!
『お前終わり、壊す、食べる。』
キメラの周りにどす黒い瘴気が出てる…あ、周りを腐食させてるよ、ヤダヤダさっさと片付けなきゃ。
「リベリア、光属性のあれ行ける?」
「行けるよマスター。」
光属性のあれとは魔弾と違ってレーザーのようなものを数百発まとめて打ち出すリベリアの奥義、精霊式ガトリングショットガン『光の裁き』。これがさえげつないんだよ、イメージで言うと制限無しの超特大波動砲見たいな?そんなのキメラだって耐えれないよ(笑)
「挽き肉にしてあける!「奥義!光の裁き!」」
ジュッて音たててキメラの姿が一瞬で無くなったね、あ…キメラどころか山一つ無くなった…ヤバくない?!私のせい?!
「キズナー、大丈夫?やっぱり私たちも…ってもう終わったみたいだね。」
「みんな来てくれたんだ、でも大丈夫!ほらこのとおり!」
みんなに無事な事を報告していると、後ろから思いっきり抱きつかれたよ、ミーちゃんだよね多分…
「ミーちゃん、心配してくれてありがとう。」
「え?キズナちゃん?私こっちにいるよ?」
「はい?!」
一瞬目を疑ったよね、後ろ振り返って見てみたら鼻水と涙と涎垂らしながら禿げたおっさんが抱きついてるんだもん。思わずリベリアで吹き飛ばすとこだったよ(笑)ま、ゼストに止められたけど。
でね、その鼻水の言うことを聞いてみたよゼストが。
①昔からキメラに困っていた。
②依頼をするにも村から近くの街まで誰も行けない。
③ムチムチボディ(;//́Д/̀/)'`ァ'`ァ
よし、やっぱり殺しておこう。
そんな事よりミーちゃんこれからどうするのかな?
「じゃあ、僕らの街で良ければ住人として暮らしませんか?村人全員で。」
「はぁ?!ショウ君きみなにいってるの?」
「ただし、僕らの街は知っていると思いますが人と魔物、亜人の混在した街です。他者を虐げたり差別する事は許されません。今回キメラに脅されたとはいえその人達を受け入れ、また受け入れられるようにできるならです。」
これにはびっくりだよね、村ごとアクアモーラルの住人になるだなんて、ショウ君…器がデカいのか?アホなのか?でも村のみんな嬉しそうに喜んでるしいっか。ミーちゃんも喜んでるし。
「あー、つかれたー!これで依頼終了だよね。お疲れ様リベリア!」
「マスター、マジで変な事件に巻き込まれるのやめた方がいいからね!本当に!」
「分かったよぉ!反省してるよ!ま、今回も無事終わったからね!」
リベリアはまだブツブツ言ってたけど、亜空間収納倉庫にぶち込んでおいた。あ、忘れちゃダメな事があった。
「ちょっとゼスト!」
「んぁ?なんだ?」
「あんたうちの旦那の仕事だいぶ安くやらせてるみたいじゃない!本当に怒るよ!」
「な?!いや、俺のせいじゃない!」
「はぁ…キズナ、私が帰ったらもう一度計算し直すわ、このバカ計算苦手だから…ね?ゼスト?」
「マジ?まりっちに頼めるなら間違いないね!それからみんな、心配かけて、心配してくれてありがとう!これからもよろしく!
」
こうしてキメラ事件は無事に終わった、あの時弱くて震えていた私が夢に出てきて笑顔で手をふっていたのを思い出す。
まりっちが計算し直した仕事の依頼金はマジでやばい金が後から講座に振り込まれていた。ゼストはまりっちにボコボコにされたみたい(笑)
それからショウ君がみさっちと村の入口にトンネルを作ってたんだよ。なんと異空間転送付きの!これによってアクアモーラルと繋がって一瞬で行く事が出来るようになったんだ。私は今日もミーちゃんとお茶を楽しんで…
「キズナ!お前にまた依頼が来てるぞ!」
「うん!行くよ!」
血相を変えて入ってきた旦那に抱きついて私は今日も頑張る!どんな奴が相手だって挽き肉にしてあける!
キズナ…自分の中では結構好きなキャラなんですよね。本編で出すか迷ってますが(笑)当分は特別編になるんだろうなー次回のキズナの物語にご期待ください。




