第43話 伝説の剣(笑)その2
ちょと空いてしまいました、今月も頑張って更新して行きます!
ショウとカオスのやり取りに苛立ちを持ったディアトは本気で潰しにかかる、今まで立っていた場所から一瞬でショウの懐にはいると右下から左上への斬撃を繰り出す。
ズバッ!
ディアトは思った、所詮は勇者と言ってもこの程度かと、しかしショウはその場にはいなかった、いや、いたのだがディアトに詰め寄られた瞬間に自分の気配だけを残し、ディアトの後ろに回り込んでいた。残心…とは違うがディアトは完全にショウに出し抜かれたのである。ディアトの後ろに回り込んだショウはスキルの次元滅覇斬〈グラビティコア〉を発動させる。これにはディアトは反応が遅れたが、回避ではなく剣で受け止めるようにした。
「ちぃ!俺とした事が…貴様を舐めすぎていたようだな、しかしさっきまでと動きが違うな…その剣のせいか。」
「あなたに負ける訳には行かないですから!」
「我の力を思い知ったか!」
「いいだろう、お前もその剣も俺が使ってやる。」
「ふざけないでください!」
「我…お前は生理的に無理だ。」
「お前忘れてないか?俺を傷つければこの人間が傷つくという事を。」
ディアトに指摘されショウは焦る、だが顔には出さない。ずっと考えていた、どうしたら分離させれるのか。どうしたらディアトを取り戻す事が出来るのか、ショウは未だに答えを出せぬままでいた。その時
「キュィー!」
「くーちゃん!」
クーが美沙の頭に飛んて降り立った。遅れてリナも入って来た。
「ショウたん!みさっち!伝説の剣(笑)を使うのじゃ!」
「え?(笑)が、役に立つはずないじゃん、リナ頭でもうったん?」
「違うのじゃ!早くショウたんに伝説の剣(笑)を渡すのじゃ!」
そんなやり取りをしているとさらに後ろからカイザードラゴンが入ってくる。
「(笑)とか略すな!さっさと渡せ!」
美沙は亜空間倉庫から伝説の剣を取り出しショウに向かって投げる。
「何あのおっさん、初対面の人に向かって…なんかムカつくんですけど。」
「みさっち、今はあんなおっさ…カイザードラゴンなんてほっといてショウたんなのじゃ!」
カイザードラゴンはしょぼくれた。
カイザードラゴンの威厳が200下がった。
カイザードラゴンの自信が500下がりマイナス200になった
カイザードラゴンはおっさんの称号を獲得した。
カイザードラゴンは目の前が真っ暗になった。
「これは、伝説の剣!?」
ショウは今の会話が聞こえていなかった、しかし初めて手にする(笑)だったが不思議と手に馴染む感覚があった。美沙が強制的に書き換えた使用者がさらに書き代わり真・勇者ショウに変わる。
すると(笑)が光り輝き姿を変える。
「え?あれどうなってるの?!リナなんか知ってるの?」
「カイザーおっさんが言うには真の勇者が持って初めて効果を発揮するとか言ってたのじゃ。」
「…カイザーおっさん…」
カイザードラゴンが寂しそうな悲しそうな顔で呟く。そんなのを無視してリナは話を続ける。
「なんでも使い手が斬りたいのだけを切るらしいのじゃ、だからもしかしたらなのじゃ!」
「ショウ!(笑)でディアトを!」
ショウは2人の会話を聞き(笑)でディアトを切り付ける、ディアトは剣で受け止めようとしたが剣を通り過ぎディアトの体をさらにすり抜けると地面スレスレで(笑)の刃をとめた。
何が起こったのかその場にいた全員が理解できなかった、が、次の瞬間ディアトがもがき苦しみ始めた。
「がぁぁあぁぁ!な、なんだその剣は!」
ディアトを切ったショウでさえ、何が起こったのか分からなかった。ただ、目の前の敵であるディアトが地面に這いつくばりながらもがき苦しんでいるのはその場にいた誰もがわかった。
「貴様!一体何をした?!」
「え?いやぁ…僕に聞かれましても…ただ単にあなたを切るために剣を振っただけで…」
「我もなにもしてないぞ?ってかあんな事我にも出来ないし。」
ショウは(笑)とディアトを交互に見ると1つの考えが浮かんできた。それは斬りたいものだけを斬るという事、ショウはディアトではなくディアトに憑依している魔王を斬りたいと思ったという事だった。
「まさか…そう言うことか!これならディアトさんを助けれる!」
「クソ!忌々しい!」
「これでディアトさんは人質にはなりませんよ!覚悟してください!」
ショウはやっと立ち上がったディアトに斬撃を更に浴びせる、真オロチも使ってディアトの中身だけを斬り裂いていく。
「うがぁぁぁぁぁ!」
最後の一振を降り抜いたところでディアトが剣を手放した、するとディアトから黒い霧が溢れ出し空中で霧散していく。
「終わりました!やった!」
「我…なんか何もしてなくない?」
決着が着いたことでナタールがディアトに近寄る、美沙もリナもくーもショウに近寄り…いや、ショウにダイブした。
「ショウやったね!」
「さすがショウたんなのじゃ!」
「キュィー!」
そしてカイザーおっさんは床に寝そべりいじけていた。
「俺が教えてーあげたことなのに…リナ酷い…」
こうして2体目の異世界の魔王を打ち倒したショウは気絶しているディアトを抱えて魔王城を後にした。しかし、ショウも美沙も忘れている事がある、魔剣はまだ残っている…そして怪しい影が魔王に忍び寄る。
「まさかこの俺があんな事で…クソ!」
「…」
「お前は…そうか、まだ俺の為に働いてくれるのか!ならさっさと新しい身体を用意しろ!」
「無様に負けたあなたに何故私がそんなことをしなければいけないのかしら?」
「なんだと貴様!」
「あなたはもう用済みよ、この世界から消えてちょうだい。」
怪しい影はあの噂になっていた女であった、女は右手をすっと天に掲げるとどこからともなく閃光が光、魔王の宿る魔剣を真っ二つにへし折った。
「うふふ、次はどうしようかしら?」
不敵な笑みを浮かべながら女は闇に紛れる、しかしショウや美沙はこの事を知らないでいた。
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