第42話 魔剣カオス
ちょと時間開きましたすみません。
ユカリの苦しみを美沙はナタールは受け止めていた、意識はあるのに力で無理やり従わせられるそんな事をユカリはどれくらい繰り返したのだろう?自分を殺してくれ等どれほどの事があれば言うのだろう?美沙はユカリにゆっくりと近づいて行った。
「ユカリ・カイドウ、ううん、ゆかり、今私が楽にしてあげるからね。」
叫びながら泣きながら剣を振るい続けるユカリに美沙は母親の様な優しい表情で一歩一歩足を出す。
「やだぁ…もうやだぁ…どうして私なの?許して…もうやめて!」
ユカリの振るう件の隙間をよけて美沙はユカリの目の前に立っていた、すっと美沙の手が動くと次の瞬間『パンッ』という音が響きユカリの頬を手のひらでたたいていた。
「どう?少しは落ち着いた?あんたの中の呪い今完全に解いてあげるから。」
「あ・・・」
美沙は『エターナルブレッシング』を唱える。
エターナルブレッシングとは、神の祝福のもとに体にかかる全ての呪いを浄化する完全浄化スキルである。
「気分はどう?もう大丈夫だよね?」
「あ・・・あ、私!なんで今更!散々助けを呼んだのに!誰も来てくれなかった!誰も!いきなりこんな訳の分からない世界に連れてこられて、いきなり戦えなんて言われて!襲われてる町を助けたらその人達に怖がられて!なんで石ぶつけるの?私、助けたんだよ?怖いって言われたけど私の方が怖いよ!今まで平和な暮らししかしてなかったし!そしたら変な女がここに連れて来てまた戦うこと強要されて!もうやだって言ったのに!」
「そっか…」
「誰も私を自由にしてくれない!私の意思なんて関係ない!前の世界だってそう!私がハーフだって言うだけでみんなしていじめて!どうして?私が何かした?なんで私ばっかりこんな目にあうの?もういや!どうしてそっとしておいてくれないのよ!」
ユカリの叫びが部屋全体にこだまする、美沙はユカリをそっと抱きしめて話し始めた。
「もう、大丈夫だよ。よく頑張ったね、今は吐きたいこと吐き出していんだよ。もうあなたを縛る人はいないから。」
「私…私…ごめんなさい、うわぁぁぁぁん!」
ユカリの頭を撫でながら美沙はディアトを睨みつける、黙って無言で、殺気混じりの視線をディアトにぶつける。
「くだらん、貴様の意思など知ったことか。俺は使える手駒を増やしただけだ、まぁいいもはや誰も当てになどしていないからな。勇者とやら、俺が相手になってやる。」
「僕はお前を許さない、罪の無い人を利用して…絶対に許さない!」
ディアトがゆっくりと立ち上がり、ショウがエクスカリバーを構える。
2人が対峙して数秒たった後だった、鉄同士がぶつかり合う甲高い「キンッ!」という音が十数回なった。二人を見ていた美沙、ナタール、ゆかりの三人は何が起きたのか分からなかった。一見二人の姿は何も変わっていないように見えるが、ディアトの手には大きな剣が握られている、いつの間に出したのかも分からない、そしてショウが持っていたエクスカリバーはショウのはるか後方の壁に突き刺さっていた。
「ふはははは、なかなかやるではないか勇者とやら、だが、まだまだだな。苦しまぬ様に次で殺してやる、ん?待てよ?ユカリの代わりにお前を使ってやるか。」
ディアトとショウは先程の一瞬で目にも止まらない速さで剣の打ち合いをしていた、勝ったのはディアトだった。
「ふざけるな、これくらいで…僕はまだやれる!お前には絶対負けられないんだ!」
ショウは今まで1度も使った事のない剣を亜空間倉庫から取り出した。
黒く不気味な禍々しい光を放つ細身の魔剣…あの名も無い異世界の魔王が宿っていた剣だった。
「ショウ!」
一瞬であの魔剣に気がついた美沙はショウの名前を叫んだ。しかしショウは美沙に笑顔を見せると魔剣の力を解き放つ。
そして、周囲にも聞こえる声が響く…
「まさか、我が力をお前が使おうとするとはなぁ…」
「久しぶりです、あなたの剣を使わせて貰います。」
「お前、分かってんのか?俺たちは殺しあったんだぞ?そんな俺の力を解き放つ事がどんな事か。」
「殺しあったからこそ分かるんです、あなたは魔王ですが…暇だっただけでしょ?別に世界の崩壊とか考えてなかったじゃないですか。だから…今は僕に力を貸してください。」
「アハハ!見抜かれてるな、我を打ち倒したお前になら文句も言えん、我が力存分に使え!退屈させるなよ!」
「行きます!えっとー…名前聞いてなかったですね。」
「我か?我の名は…ふむお前が付けろ、これからはお前が持ち主なんだからな。」
「えぇ?!困りますよ!いま戦ってる最中ですし!じゃ、じゃぁ!カオス!魔剣カオスです!」
「え?マジで言ってんの?お前勇者だろ?もうちょいカッコイイ名前とか思い浮かばないの?カオスとか禍々しいだけじゃん?神剣ファティマとか勇者が使う剣らしい名前になると思ったのに、無いわー、マジっすか?カオスとか無いわー!」
「な、ちょ!ちゃんと考えてつけたんですよ?無いわーってなんですか!あなたは今日から魔剣カオスです!もう決めました!」
そんなやり取りを見ていたディアトが痺れを切らす。
「おい、舐めてるのか?」
「違います!この人が駄々をこねるから!」
「我悪くないし!こんな名前にした方が悪いし!」
ディアトを放ったらかし、何故か口調が馴れ馴れしくなったカオスと言い争うショウを見てディアトが本気になるのは数秒も掛からなかった。
最近モンハンにまた熱が上がって来て…頑張って投稿して行きます。




