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番外編其の2 挽肉になりやがれ!

今回は番外編です。

以前の番外編キズナの初の物語になります。

よろしくお願いします。

ここはとある国の小さな武器屋、カウンターに1人の女の子がいて接客をしている。


「いらっしゃいませー、お客様!こちらの36式ガトリングスマッシャーなんかいかがですか?」


ゴドっ!と鈍い音をさせて固定式のガトリングスマッシャーをカウンターの上に片手でひょいっと乗せて武器の説明に入る。


「弾は自動転送式で最大3000発まで撃ち込むことが出来る優れものなんですよ、え?重量ですか?1tくらいじゃないですかね?」


そんな説明をスラスラと話しながらお客さんに話すも何時も謝られて誰も買うものはいない。


「ぶー!」


そんな声を上げた時だった、店の奥から店主が出てきた。


「なぁ?その武器なんでそんなに売りたいんだ?固定式なんて冒険者は買わないだろ?それに持ち運びなんて普通の冒険者じゃ無理だしよ。」


「あ、店長。だって、可哀想じゃないですかこの子…」


「可哀想?」


「うん、私がこの店に来る前から売れてないんですよ?もう何年も使われてないんです。」


「そりゃ、まぁ使い手がいないからなぁ仕方ないだろ?」


「そうですよねぇ…」


「なんならお前が使えば?」


「え?私、冒険者じゃないですし…」


「ま、そのうち使い手が現れたら売ればいいしな。」


そう言って店主はまた奥に引っ込んで行った。


「使い手かぁ…冒険者ね…そうだよ!冒険者!私が登録したらいいじゃん!」


パンっと手を叩いてガトリングスマッシャーをひと撫でする。


「てんちょー!私ちょと用事出来たんで今日は上がりますねー!」


「あいよー、明日は休みだからまた明後日なー!」


「はーい!お疲れ様です!」


そう言って女の子は冒険者ギルドに走って行った。もうお分かりだろうがこの女の子こそ、キズナである。

無事冒険者登録を済ませたキズナは早速依頼掲示板からモンスター退治の依頼書を何枚か掴み依頼内容をみた。

トリプルアームグリズリーの討伐、アイアンタイガーの討伐、キラーラビットの討伐、どれも初心者冒険者が受ける内容ではないがキズナはそんなのを気にしていなかった。とにかくあのガトリングスマッシャーを思いっきり使ってあげたいとしか考えていなかったのである。


「この依頼の受理をおねがいします。」


冒険者ギルドの受け付けの女性に依頼書を渡すと女性は少し困ったようにキズナに話し始めた。


「あの、あなたさっき冒険者登録したばかりでしょ?この依頼全部ランクB以上だけど…本気なの?悪いことは言わないから他のやつにした方が…」


「大丈夫だよー、とにかく受理してね。」


受け付け嬢はしぶしぶと書類に目を通して、依頼登録を受理し始めた。受理された依頼書は契約が切れるまで他の冒険者は受けることが出来なくな。次に同じ依頼書が出る場合は冒険者が命を落としてしまったか、自分には無理だとキャンセルした場合等とにかく完遂出来なかった場合には同じ依頼書がまた掲示板に貼られる事がある。だから、1度受理されてしまえば同じ討伐をするやつはいないという事になるのである。


「じゃ、行ってきます。」


そう言ってキズナはギルドを後にした。1度武器屋に帰り店長に明日ちょと狩りに行くから武器をひとつ借りていくとだけ言って自宅に戻ったのだった。まさか店主も持って帰った武器がガトリングスマッシャーだとは思ってもいなかったのである。


次の日、キズナはガトリングスマッシャーを方に担いでトリプルアームグリズリーと対峙していた。


「こいつがトリプルアームグリズリーかぁ…冒険者になって初めての討伐依頼、頑張らなきゃね!」


そう言って銃口をグリズリーに向けて発射する。

グリズリーは巨体に似合わす俊敏な動きでキズナの攻撃を交わしている。


「にゃろ!当たれ!」


当たれと言われて当たるのは練習場の的位であり、グリズリーは避ける。


「なんで当たらないのかなぁ?…そっか!固定してるから行けないんじゃん!」


そうゆうと、ガトリングスマッシャーをひょいっと持ち上げ腰くらいのところで構えをとった。ガトリングスマッシャーのキズナの出来上がりであった。


「グルァァァァ!」


グリズリーが吠える、キズナがアクロバティックに回転しながらガトリングスマッシャーを撃ち込む。すると重力から解き放たれたガトリングスマッシャーは的確と言ってもいい程グリズリーを撃ち抜いていた。キズナはレベルが上がり多重ホーミングのスキルを覚えたのであった。


「これがスキルってやつなんだー、よし!このまま終わらせるよ!挽肉になりやがれ!」


キズナの決めゼリフ『挽肉になりやがれ』はこの時初めて生まれた言葉でもあった。


「ヤッター勝った!私結構凄いんじゃない?!」


ガトリングスマッシャーを肩にひょいっと乗せて背中に回しグリズリーの死体を解体し始める。こんな時位置いて置けばいいのに…

グリズリーを仕留めたキズナは次にアイアンタイガー、キラーラビットを仕留めギルドに帰ってきた。


「こんにちは、依頼終了です。」


受け付け嬢に話しかけると受け付け嬢は、やっぱり無理だったかぁといった表情でキズナを見つめた。


「お疲れ様です、次回からは自分のランクに合う以来にした方が…え?」


「昨日の依頼全部終わりましたー、これが討伐証明の部位です。他は解体してありますけどどうしたらいいですか?」


「ちょちょちょ、ちょと待って下さい!全部終わりましたって昨日の依頼1日で終わらせたんですか?!あ、誰かに手伝ってもらったんですね。」


「え?私1人ですよ?」


「はぁ?!ちょとギルマス呼ぶから待ってて!」


口調が変わってるよ、受け付け嬢。とキズナは思ったがスルーする事にした。5分ぐらい経った頃受け付け嬢とドワーフのおっさんが一緒にやってきた。キズナはその2人に呼ばれ談話室に通される。


「私がこのギルドのマスター、ドワーフのギギだ。」


ギギは頭を軽く下げ、上げるとキズナをマジマジと見始めた。


「はぁ、君の言葉に嘘はないようだね、僕のスキル『見通しの目 』を使って分かったよ。」


ギルマスは納得したようだった。


「君とその君の武器、最高に相性がいい見たいね。とりあえずランクは僕の権限をフル活用して一気にBまで上げるけど…本来はありえない事だからいい降らさないでね。あんなモンスター1日に3匹も片ずけるんだから問題無いけど…絡んでくる人もいるから。」


そう言ってキズナのギルドカードを機会に通して最低ランクのGランクから一気にBまで上げたのであった。次の日キズナは武器屋で接客をしていると奥から店主の「うひゃー!」という叫び声を聞いて店主の元に駆けつけた。


「どうしたんですか店長!?」


「これ見てくれよ!これ!」


そう言って差し出されたのはキズナが昨日仕留めたモンスターの素材であった。


「ギルドに討伐ど必要部位提出してたんだよ、最低でも1年はかかると思ってたのに、もう届いたんだよ!すげーな!3匹ともめちゃくちゃ強いんだぜ!」


「え?ただの雑魚でしょあんな奴ら?」


「はぁ?まぁお前には分からないよこの凄さが。」


「分からないですね、それ倒したのわたしですし。」


「はぁ?!何言ってんだお前!?そうゆう嘘はよくないぞ?」


「うそじゃないですよ?ほら」


そういうとキズナは提出した以外のモンスターの素材を倉庫から持ってきたのであった。


「はぁ?!おまえまじか!!」


「だから言ってるじゃないですか。」


「だってこいつらランクB以上だぞ!?お前冒険者じゃなかったじゃないか!」


「昨日冒険者登録いって昨日ランクBまで上がりました。」


「ファ!?」


「内緒ですよ?ギルマスにも口止めされてましので。」


「うぇ!?獲物は!?お前いったい何もってったんだ!?」


「え?この子ですけど?」


ドガシャンと音とともにカウンター横にあったガトリングスマッシャーをカウンターにひょいと載せる。


「あぁ・・・そっか、ついにそいつも使い手が見つかったんだな。」


「とりあえずですけど店長、この素材全部で私がこの子買い取りますね。」


「わかった。今後何か必要なものがあったらお前に依頼するわ。」


「直接はだめですよ?ギルド経由でお願いします、ランクアップしたいですから。」


「そっか、わかった。」


「じゃないと・・・・挽肉になりやがれです!」


こうしてキズナの物語は始まったのであった。

次回はまた本編に戻ります。

よろしくお願いいたします。

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