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第37話 ユカリ・カイドウ

本編に戻ります。

じかいは・・・また脱線します。

ネスとホスは一瞬考えた。

もし本当に自分達の最高の技が破られたりしたら…その考えは次の瞬間、ゼストによって直ぐに現実のものとなる。


「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」


ゼストがラグナロクを一閃させるとネスとホスの作り出した竜巻は一瞬にして霧散した。


「「へ?」」


アホみたいに口を開けて霧散した竜巻をみるネスとホス。

ありえない出来事に目を疑い何が起こったのか理解するまで数秒かかったのであった。


「ばばば、バカなァァァァァァ!」


「有り得ん有り得ん有り得ん!」


慌てふためくネスとホス。

それを見てゼスト、マリ、アカネ、フィアがにじり寄る。


「おい、覚悟は出来てるんだろな?」


ゼストがネスとホスの前でラグナロクをホスの首に付ける。


「お、あ、お待ちくださいませ!」


「我らが悪かった!もうここには手を出さないから!」


惨めにも命乞いをする四天王、しかしゼストは許さなかった。


「許されると思ってるのか?イザベラに何をした?仲間だったんだろ?それにここは手を出さなくても他には出すなら同じだ。潔く死ね。」


ゼストがラグナロクに力を込めるとホスの首を通り抜けた。


「あひ?かっかっか!なんだ!威勢だけだった…かぺ?」


ホスは見ている景色がいきなり逆転して何が起きたのか分かっていなかった。ラグナロクはホスの体と首を切り離していた、切られた本人に痛みも感じさせないほどの切り口で。

ネスはそれを見ると畏怖を覚える、今までそんなものを感じたことのない自分が…次は自分が殺されると…


「ま、ま、待ってください!何でもします!なんでも話します!おねがいします!殺さないで!許してください!」


地面に額を擦りつけ惨めな姿を晒してまでネスは生きる事を願った。


「本当になんでもするんだな?」


ゼストには考えがあった、敵の内情がいまいち掴めていないこともあり、ネスを拷問に掛け、その後、現魔王のミッドガルドに引き渡すと。ネスは思っていなかった、今まで好き放題やってきた代償の大きさを。


「洗いざらい話してもらい、お前は現魔王に引き渡す。その後はしらん、お前と現魔王次第た。」


ネスは魔王城の魔物の配置、見取り図、魔王の強さ、何もかもを素直に話した。四天王は自分とホス、バゼルともう1人最近参加に入った人族の女が1人いる事を。


「人族の女だと?!なんだそいつは!?」


「し、知らない!最近魔王様が連れてきたんだ!俺は何も知らない!」


「名前もわからないのかしら?」


「なまえ・・・ユカリ・カイドウといっていた・・・それぐらいしか俺は知らない!」


「そう・・・」


マリはネスを捕縛魔法で締め上げるとゼストの近くによっていった。


「ねぇ?もしかして勇者召喚で呼ばれた人なんじゃない?」


「かもしれないな・・・そうなると、みさっちか聡子に確認する必要があるな。」


「そうね・・・フィア?ここの護衛はもう一人で大丈夫よね?」


「ふぇ!?一人!?」


「もう雑魚しかいないいんだから少しは気張りなさいよ。じゃないと・・・報告するわよ?」


「ひ!?わかりました!この命に代えてもここの守りをやらさせていただきます!」


額に手を当て、敬礼のポーズをとってマリに返事をする。いいようにつかわれているようだ。


「ゼスト、ここはフィアとアカネに任せて私たちもみさっち達を追いかけるわよ。」


そういうとマリは飛翔魔法を自分とゼストに掛けてショウたちの方角に向かった。


・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-


「ほら、もう一度回復させてやるよ。」


「な、何でも話す!何でも言うから!もう許して!」


三日月の異様な攻めにバゼルは完全に戦意を失っていた。先ほどまで自分が優勢だったはずなのに、どこで間違えた?いや、こいつらが実は実力を隠していたからなんだ、など、色々とバゼルの頭によぎるが、三日月の拷問によりそんな考えはすぐさま吹き飛ぶ。

実際、一対一で三日月もしくは聡子と戦っていたらバゼルは優勢を保ちながら勝利したであろう。しかし自分の自信と今まで強敵に出会う事の無かったことの運の悪さにより、先制攻撃をさせるという行動をとってしまった。先制攻撃を受け切り相手の戦意を奪ったうえで嬲り殺す、それがバゼルの楽しみでもあった。

結果、数十発の一撃必殺の拳が自分を攻撃してくるという今までに味わった事の無い攻撃を受けたのであった。


「嘘を一つでも言ってみろ、すぐに殺してやる。」


「わ、わかりました!」


素直になったバゼルは自分の知っていることをすべて話した。もちろん嘘はない、嘘はないがしゃべれない秘密はしゃべろうとしなかった。


「そうか・・・他にはないのか?しゃべっていないことやしゃべれないことなんかは?」


「ない!もうぜんぶはなし・・・ぎゃぁぁぁぁ!」


話している途中で三日月がバゼルの左足を切断したのである。


「本当にないのか?」


「あぎぎぎ・・・すみませんでした!まだあります!」


結局バゼルは三日月の拷問によりすべての秘密をしゃべった。

魔王のこと、ナタールの暗殺計画、世界征服計画、勇者対策など、出るわ出るわエグイ位の計画内容が。


「ねぇ!この計画のことみさっちたちに伝えないと!」


「そうだな、行くぞ聡子!っとその前に・・・・」


三日月はバゼルを近くにあった樹木の前に引きずっていくと捕縛術の木樹剛牢もくじゅごうろうにて樹木に括り付けたのである。捕縛が終わると三日月は聡子をお姫様抱っこしてその場から跳躍により飛び去ったのである。


かくして、ゼスト、マリの二人と三日月、聡子の二人がみさっち達を追う形になった。


「三日月、ねぇ、はずかしいよ・・・」


顔を赤らめながら聡子が言うと、イケメンになった三日月が聡子に笑顔で言った。


「ふふっ、お前は俺が守ってやるからな・・・」


こうして聡子は魔の手・・・いや、恋に落ちるのであった。

誤字脱字がひどく読みにくい分ですが読んでいただきましてありがとうございます。

年内にもう何本かあげますのでよろしくお願いいたします。

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