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第33話 うるさいのじゃ…

大分時間を空けてしまいました。本当に申し訳ございません。

今後もがんばります。

決戦当日の朝、町は慌ただしく動いていた。

ギルドには冒険者が、町には王国騎士団が集まり、バリケードをつくり町の強化に尽力を注ぐのであった。

一方、美沙たちの方はショウが考えた作戦を決行するための準備を行い、そうそうとリナに乗って町を後にしていた。

更に一方の魔王城では町に向けて魔物の軍勢が進行を開始した、数時間後には全面戦争となる予定である。


「ディアト様、ただいま麓の村に向かい魔物軍の進行を開始いたしました。」


「そうか・・」


「町の連中ですが、我々に気付いたのか抵抗の準備を始めているようです。」


「ほぅ・・・」


「ですが問題はありません!我ら四天王にお任せください!」


魔王軍の四天王、ディアトの部下であり右腕となるものである。


「そうか、ならば行って来い。」


「「「「はっ!」」」」


四天王はディアトの前に跪き次の瞬間姿を消していた。

この四天王はディアトが復活してから別次元よりディアトが呼び出して忠誠を誓わせた中でも秀でた四人であった、その四人にさらに魔王としての力を注ぎさらなる進化をさせていた。


街ではショウ達が魔王城に出発したのを確認してギルドマスターが指揮を取り作戦決行を今か今かと待っていたのである。

この街にとってこれ程大規模な作戦は初めてであり、歴史に名を残す事は間違いないと誰もが思い、奮起していたのである。


「ねぇショウ?勝って尚且つディアトを正気に戻す方法なんて考えてるの?」


美沙が、ふと思ったことをショウにぶつけてみた。


「え?えーっと…とりあえず勝ってから何とかしてみようかなーって思ってましてー…」


「えー?!それって何にも考えてないってことじゃん!」


今にもぶっ叩きそうな勢いの美沙を制してナタールが話に入る。


「今はとりあえず勝つことが優先ですから、ディアトの事はそれから考えましょう。」


余りにも冷静なナタールを見て美沙がブーっと頬を膨らます。


「だってさ、ナタールもなんでそんなに冷静でいられるの?自分の大事な人がいなくなるかもしれないんだよ?」


「私は…私はショウさんの言葉を信じるって決めましたから!それにもしダメだとしても…覚悟を…覚悟は出来ましたから!」


ナタールの真剣な眼差しに美沙は何も言えなかった、いや、言わなかった…


「ショウたんもミサッチもナタールもうるさいのじゃ…」


飛行中のリナが首をグルッと反して3人に注意をする。

3人ともまさかリナにそんなこと言われるとは思ってもいなかったので、『 まじか?!』みたいな顔してリナを見返していた。


「うるさいってどうゆう事よリナ!心配なんだから仕方ないじゃん!」


「だからそれがうるさいのじゃ…心配だとか覚悟してるとかなんなのじゃ!」


「え?リナ?」


美沙が吠え、ショウはびっくりする。


「心配だとか覚悟してるとかそんなの必要ないのじゃ!だってみんながいるのじゃ!マリもゼストもフィアもくーたんも!みんないるのじゃ!」


「ちょ、何言ってるのリナ?」


「何言ってるのはこっちのセリフなのじゃ!バカみさっち!」


「はぁ?!なんで私がバカなのか言ってみなさいよ!」


「バカはバカなのじゃ!今までみんなで色々乗り越えて来たのじゃ!それなのにそんなこと心配するミサはバカなのじゃ!みんなでなら絶対何とかなるのじゃ!そんなことも分からないミサはやっぱバカなのじゃ!」


リナの言うことを聞いて納得出来た美沙とショウはリナに抱きつきごめんと一言謝った、確かにアクアモーラルや異世界の魔王、それに他にもみんながいたから突破してこれた、そんな大事な事をリナに指摘されるまで気付かない自分たちも、相当追い込まれていたんだなと反省するのであった。


「確かにリナの言う通りだね、私たちみんながいればなんとかなるよね!」


「そうですね!皆さん人智を超えた人ばかりですし…むしろ化け物…いえ、怪物…もしかしたら皆さんの方が魔王だったり?!」


「ちょ!ナタールさん?!」


「いえ、むしろその方が納得出来るような…」


「いきなりキャラ変わってるんですけどこの子…私魔王の娘だけど魔王じゃないし!」


ナタールのちょっとした冗談とリナの喝によって、今まで無駄に緊張していたショウたちは肩の力もぬけてこれから決戦というのに思かかわらず亜空間収納庫から弁当を取り出しピクニックにでも行くかのような和やかに包まれていた。

リナの姿を追って三日月と聡子が地面を滑るかのように走っているとリナの遥か前方にドラゴンの軍団がいることに気づき、早速対応に向かっていたのであった。


「何あの数・・・100入るんじゃないの?あんなんなんとかなるの!?」


「うふふ、落ち着きなさい聡子。あれぐらい何とかなるわ。」


「なんとかって!無理だよ!無理!引き返そう!私まだ死にたくないよ!」


「はぁ・・・だから少し落ち着きなさい、せっかく人知超えたのにそれでは宝の持ち腐れになるのぉ・・・」


「そんなこと言ったって!私ただの隠密要因だし!つい先日まで戦いとは無縁だったし!」


だだをこねる聡子を三日月がそっと抱きしめる・・・いきなりの行動に聡子は訳も分からず、あたふたするばかりだった。


「少しは落ち着いたか聡子?」


三日月の豊満の胸の谷間から聡子が無言で頷き三日月を見返す、聡子のその顔は少し赤みが掛かっており・・・おや?もしかしてこれは・・・といったようなことはなく。冷静さを取り戻すには十分な巨乳の威力であった。


「あれくらいのトカゲどもなど私の力でもなんとかなる。聡子は危ないことはしなくてもよい、自分で危険だと思ったら、隠密のスキルを駆使して自分の使命を全うするのだ。」


「え!?なにいって・・・」


「この戦争は人族と魔族、魔物の運命が掛かっている一戦じゃて・・・私たち人魔連合軍が負ければそれこそみさっちやショウさんの夢も不動の思いもすべてが無くなってしまいます。ですからこの一戦は私の命を懸けてでもショウさんを敵の本陣に送り込むことが私の役目。」


「そっか・・・ごめんなさい・・・私もちゃんと自分の役目果たす!でもね!」


「でも?」


「でも!三日月も死なせない!私が守る!」


「うふふ、それは頼もしいですね。頼みましたよ聡子。」


聡子の頭を一撫ですると、三日月と聡子はドラゴンの軍団のいる方向へ今まで以上のスピードで駆け出していく。

目の前に100以上ものドラゴンの軍勢が目視で確認できたところで三日月のスキルにより開戦の狼煙が挙げられた。


風雅走破演武テンペストロンド!!」


三日月が右手を空中で上から下に振り下ろすと真空の刃が竜巻を作りさらに竜巻の周りに風の刃を纏わせる惨殺系スキルを放つ。その威力はとてつもなく強力で巻き込まれたドラゴンたちを無情にも一撃で地表にたたき落としている。


「うわぁ・・・なにあれ、ドラゴンが殺虫剤で苦しむハエみたいになってる・・・」


「殺虫剤?ハエ?何のことだ聡子?」


竜巻にのまれてぼとぼと落ちてくるドラゴンたちを見て聡子は何とも言えない表情をしているが、三日月は得意げに腰に手を当ててうんうんと頷いていた。


「三日月って普段すっごく優しいのにこういう時って無慈悲だよね。」


「戦いにおいて情など不要、そんなものがあったらこちらがやられてしまうかだね、うふふ。」


聡子は三日月にだけは逆らわないことを心に誓った瞬間だった。

いつもこんな誤字脱字が多い文を見ていただきましてありがとうございます。

これからもよろしくおねがいいたします。

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