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念願叶ったはずなのに……!(中学2年生)

中学二年生で、初めて持った一人の部屋。

でも、どうやってかわいい部屋にしていいのか分からない。

本屋で雑誌を眺めていたら、まさにドンピシャの雑誌があった。


ティーンの部屋


そんな雑誌があった。

迷わず購入。


そこには、読者の10代の女の子たちのかわいい部屋がカラーページで紹介されてある。

少ないお小遣いのやりくりでどうやって可愛く見せるか。

お金をかけずにオシャレにするかの工夫も満載。


中学生になれば、ファッション雑誌を買わなければ周りに置いていかれると思い込んでいた。

実際、ティーンの向けのファッション雑誌は買っていたが。

当時の私はそれほどファッションには興味がなかった。


だけど、この「ティーンの部屋」はドハマりしたのだ。

同じ歳くらいの女の子たちが、工夫してものすごいかわいい部屋にしている。

紹介されているどの部屋も最高にかわいい。


私はその雑誌に影響を受け、まずはプチ引っ越しを開始した。

……が、できなかった。

なぜなら、勉強机が重くて運べない。

母屋の二階から離れの二階どころか、まず持ち上げるのも無理。


そんなわけで、軽い棚や小さめの折り畳みテーブルを持っていくことにした。

しかし、それだけでは部屋とはいえない。


カーテンもソファもベッドも絨毯も高い。

なので、家で使われていない家具(私が運ぶことが可能なもの)をなんとか集め、部屋っぽくなった。

家具がお古なものが多いので、元の子ども部屋よりも古さがパワーアップしたのだが。


「なんだか、アメリカンカントリーみたいに見える」


私はご満悦だった。

ポジティブである。

あのティーンの部屋で見た、アメリカンカントリーみたいな気がしなくもない。

今思えば、ぜんぜんちがうのだが、思い込みは強い。


さあ、さっそく寝よう。

そう思って布団を敷いて夜に寝ようとする。


その時、かすかに物音がした。


えっ、怖い。

おばけ?

それとも、泥棒?


怖いと思うと、テレビで観た怖い話や漫画などが浮かぶ。

そして、どんどん怖くなる。


近所の犬の鳴き声が聞こえた。

不審者がいるのでは!

殺される!


超怖がりの私は、眠くなるどころか目が覚めてしまった。


私はそれまで子ども部屋で弟と一緒どころか、ふすまを隔てた向こうには両親と一番下の弟の寝室だったのだ。


いきなり母屋から、数歩とはいえ庭にある離れの二階で一人眠る。

そんなのワクワク……。

できない、無理。


怖すぎて眠れず、逃げるように母屋に戻った。

そして、弟に頼んで、いつもの場所で眠ることにした。

弟は怒っていなかったが、呆れていた。


「それ、一人部屋って言わないんじゃない?」


何も言い返せない。

だってその通りだから。


結局、私は一人で眠ることができなかった。

近いうちに一人で眠れるようになろうと思ったが、無理だった。

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