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112 パンツをかぶったら変態1直線だ

リーダーの服を脱がせる。

「えっ、・・。」

慌てて周囲を見回した。

馬車が横転した時に大きな音がしたせいで、周囲には大勢の人が集まっている。

不味い、不味い、めっちゃ不味い。

“どうした?”

“えっと、・・こいつは女だ”

“だからなんじゃ?”

レイに聞き返される。

だから何じゃって、女だぞ女。

”眠ってる女の服を脱がせるのはちょっと、・・“

女性の裸は好きだけど、大勢が見ている前で女性の服を脱がせるのはめっちゃ拙い。

“成る程。 そう言えば勇者の伝記にもあったぞ。 無理やり服を脱がせて、ア~レ~とか言わせるのが異世界のお約束だそうじゃな”

何じゃそれ。

お代官様が帯を引っ張って女性をクルクル回すやつか?

ちょっと興味がある、って違うだろ。

”そういう意味じゃ無くて“

”この世界の女は裸に自信があるから、男に裸にされると喜ぶ。 ショータは敵を喜ばせたくないと思ったのじゃな“

喜ぶの?

いやそうじゃなくて、眠ってる女性を講習の面前で裸にする事に抵抗があっただけ。

それはともかくとして、暗殺者の場合はどこに暗器を隠しているか判らない。

特にこの女は手練れ中の手練れ。

覚悟を決めて、この女の服を脱がせることにした。



次々と服を脱がせながら、隠し持っていた暗器を収納に放り込んで行く。

俺の手が止まる。

周りには大勢の群衆がいるのだ。

さすがにこれだけの群衆の前で、最後の1枚を脱がせる段になると躊躇してしまう。

”流石はショータだ。 股間に魔道具を隠しておる事に気付いたな“

えっ、そんな所に魔導具を隠してるの?

予想外の指摘にビックリした。

俺はただ、パンツを降ろす事を躊躇しただけなんだけど。

”何の魔道具か判る?“

“ちょっと待て。 ・・・体内の魔力循環速度を上げる魔道具の様じゃ。 引き抜いても危険は無い”

下着を降ろして、魔導具を引き抜いた。

スッと引き抜いたよ。

出し入れはしてないよ、たぶん。

“魔力の循環速度が上がると、どうなるの?”

”魔法の発動が速くなり、威力も上がる。 尻の穴に装着すればショータも使えるぞ“

”使わねえよ!“

俺は尻には興味がねえ。

“それは残念じゃ”

残念じゃねえ!

“他に魔導具は無い?“

“パンツも防御力が上がる魔道具じゃ”

“そうなんだ”

たとえ魔道具であっても、女のパンツを履く趣味は無い。

それでなくても女顔を気にしているのに。

”パンツをかぶれば頭部を守れるぞ“

”かぶらねえよ!“

女物のパンツをかぶったら変態1直線だ。



色々と問題は有ったが、なんとかリーダーを裸にし、縛り上げる。

何度も暗殺者に襲われているので、収納には大量の縄を常備している。

この女はめっちゃ練度が高い暗殺者なので、安全第一。

今迄の3倍くらいの縄を使って厳重に縛った。

通りの隅に転がっている御者にもう一度睡眠を掛け、倒れている馬車に向かう。

馬車が倒れている通りには、赤黒い血溜まりが出来、生臭い血の匂いが広がっている。

血の臭いは苦手。

”浄化“

血溜まりと血の匂いが無くなった。

探知を見ると、馬車に乗っていた4人のうち、生きているのは1人だけ。

その一人も白い点がかなり小さくなっていて、消える寸前という感じ。

馬車の後ろの石畳には馬車が横転したまま進んだ為出来た傷跡が残り、小型のクロスボウ3張りと吹矢の短筒が落ちていた。

タダより安い物は無い。

勿体ないので、とりあえず拾って収納する。

もったいない、心ひとつで、ゴミ屋敷。



横転している馬車の下を覗き込む。

馬車の窓枠から上半身を出したまま引き摺られたようで、原形を留めない程ボロボログチャグチャになった暗殺者達の死体らしき物が見えた。

1人はまだ生きているけど、すぐに死体の仲間入りしそうな状態。

大型の馬車なので、キャビンを起こすのは無理。

キャビンを放置して馬車の前に回ると、麻痺したままの馬が2頭いた。

足があらぬ方向に曲がり、胴には大きな擦り傷があって赤い肉が見えているけど生きてはいる。

馬に責任は無い。

馬を牽き具から外して、治療を施す。

”回復“ ”回復“

回復で馬の傷を治したら、麻痺も解けて馬が立ち上がった。

「どう、どう。」

馬を落ち着かせながら、怪我が残っていないかをチェックする。

人間の怪我には慣れているが、馬を治したのは初めて。

馬でも治せるのかを確認したかった。

見た目には怪我も見当たらないし、しっかりと立っている。

”診断“

念の為、馬に診断を使ってみた。

内臓とかに傷が残っていれば診断で判る筈。

俺の魔力が馬を包むが、特に魔力が向かう所は無い。

骨折も擦り傷も完全に治っているらしい。

これなら馬医者が出来るかもしれない。

鹿も治せたら、馬鹿も治せるかもしれない。

いや、“馬鹿は死ぬまで治らない”って言われているから無理か。

将来は動物病院も兼業出来そうな気がした。



眠らせているリーダーの所に戻ろうとしたら、警備隊が走って来た。

馬車が横転した時に大きな音を立てたので、それを聞きつけたのだろう。

「何があった!」

来たのは顔見知りの隊長さんが率いる部隊だった。

「暗殺者6人に襲われた。 恐らく闇のナーベの生き残りだと思う。 これからリーダーらしい女を尋問する所。」

倒れている女を目で示す。

隊長も女を見る。

「・・・なんか、・・・なんか凄い縛り方をしているな。」

隊長さんが縛られている女を見て口ごもる。

「女を縛った事が無いから、適当にグルグル巻きにしたらこうなった。」

「お、おう。」 

前世で観たビデオを参考に縛ったら、両胸だけがツンと飛び出しためっちゃエロい姿になってしまった。

前世で観た女性が縛られる映像は、殆どがこの縛り方だったから問題は無い筈。

確か亀甲縛りとか言われていたけど、この世界では女性の縛り方が違うのか?

この世界は男女に関する価値観が前世とは大きく違うから、前世とは女性の縛り方も違うのかも知れない。

判らん。



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