虻型水雷艇
全長:八〇.二米
全幅:八.七米
速力:三二節
主砲:一四糎単装両用砲三基
対潜兵装:爆雷投下機一基
虻型水雷艇は、輸送船団の護衛を担う艦として計画・建造され、戦時も運用された。
駆逐艦より小柄である為、トップヘビー防止の為に砲門数は限られ、魚雷も削らざるをえなかった。それでも、駆逐艦を単艦で相手にできる程度の性能は要求され、砲門数を補う為、主砲は一四糎単装両用砲三基となった。装甲に関しても、機関のシフト配置の代わりに弾薬庫等を除き、無いに等しいようなものとなった。戦艦の集中防御のようなものである。
通商破壊によく用いられる潜水艦は、潜特型を随伴させて対処することとなっていたが、対潜兵装を完全に無くしてしまうのは不安であるとのことで、爆雷投下機一基が装備されている。
機銃は重心位置の関係で取り付けるのは危険であるとし、一四糎単装両用砲三基以外の対空兵装は装備していない。対空戦闘は防空艇に任せている。
・重武装と安定性
虻型は当初、その小さな艇体に、主砲、爆雷投下機に加え、連装魚雷発射管や二〇粍機関砲を搭載予定であった。だが、友好国であるウェスコンでの転覆事故をうけ、設計の大幅な改善が行われ、軽装甲・軽武装化がされた。
結果的に生み出されたものは、初期計画のものと比べれば随分弱っちい艇であるが、安定性は高く、荒天時も、この大きさの艇としては扱い易いということである。
主砲も、小柄艇・駆逐艦相手であれば問題無い程度の火力があり、数が集まれば軽巡洋艦も相手にできる。
全体的に装甲が薄く、僅かな被弾数で大破してしまうが、重要区画は厳重に守られていること、機関がシフト配置にされていることで、生存率は比較的高い。損失もあったが、直線の多い艇体は量産に向いていたこと、一四糎単装両用砲(駆逐艦型)が既に駆逐艦主砲として量産体制に入っていたこと、この二点により幾つかの造船所で量産が進み、損失分以上の生産を行った。
このような護衛の艦艇に守られていた輸送船団は、敵の攻撃を退け、すべての物資を前線に届け続けた。最低限の対空機関銃しか搭載していない武装商船では、敵部隊を退けるのは困難である。その中で、虻型のような小型艇や、潜特型は非常に活躍した。
現在、虻型水雷艇は船団護衛から外れ、沖之鷲帝国と世界を結ぶ重要なシーレーンにて、海賊討伐の任を与えられている。海賊の機関砲程度であれば、虻型であっても損害は軽微なもので、現在も商船を守り続けている。虻型は初めから商船を守ることを目的とされていた。船団護衛から外れた今も、海賊討伐という形で商船を守れることは、虻型にとって幸せなことだろう。
現在、多くの虻型水雷艇は、使われることの無い爆雷投下機を下ろし、幾つかの機銃を搭載している。一四糎の主砲では、海賊船の撃沈は容易だが、ほとんどの乗組員を死傷させるため取り調べは難しく、機銃攻撃により恐怖を与え降伏させようと考えたのである。そのため、防空能力は依然として低い。だが、海賊が航空機を所有している筈もなく、防空能力は任務の性質上、不必要なものである。今後も付け加えられないだろう。
その他小型艇、一隻投稿した。次回あたり航空巡洋艦にするかな。
友鶴思い出して、軽武装化。それでも一四糎は捨てられず、装甲を捨てて軽量化。最低限のリアリティーは求める。




