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廊下から見える木が葉っぱを落ち始めた秋。
「先輩!」
日本での高校生活も慣れてきた頃、私の一つ上の先輩、碧の紹介で仲良くなった四季くんが私たち2年のクラスの廊下にいた。
「キラ、お前先輩とか思ってないくせに
先輩って憧れて言っただけだろ」
四季くんは手に持っていたファイルでキラの頭を軽く叩いた
「……バレたか」
「バレバレだよ」
その時、ハルが女の子と話しながら前から来るのが分かった、目が合った、でも、ハルは目を逸らした。
「……ハル?」
意を決してハルに声をかけた、ハルはこちらを向いた隣にいた子も一緒に。
「なに?」
「……今度さ文化祭で私歌うんだ、ハル来てくれる?」
あれから私は碧の軽音部に入ってボーカルとなった
それは多分ハルも知ってるはずだった。
「……暇だったら行くよ」
ハルはそっけなかった。
ハルの隣にいた女の子の顔が徐々に不機嫌な顔になっていく。
本当は隣の子誰って聞きたかった。
「そっか、これたら来てね」
「あぁ」
ハルはそれだけ言うとまた歩き出した。
「大丈夫か?」
四季くんは私の顔を覗き込んだ。
「うん、なんでもない」
大丈夫、何が、大丈夫なの?
ハルの隣に女の子がいたから?
ハルが最近そっけないから?
「キラ?」
凛に声をかけられる、同じ軽音部で男の子でピアノ担当
「ハルと何かあったの?」
「みんな私が落ち込んでいるとハルが原因だとなんで思うんだろう?」
「……それ以外あるの?」
凛は眉毛を下げた。
好きだよ、ハルにそう言ったのは
転校してきたまもない春の出来事だった。
私はハルに自分の気持ちを伝えた。
ハルは何も答えてくれなかった。
電話越しで自分の気持ちを伝えたがハルは
「うん」とだけ言った。
私は答えが欲しかった、「何も言ってくれないの?」
「今はごめん」
それだけでその日の通話は終わってしまった。
今はごめんってそれならいつなら大丈夫なの?




