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ブロンドの髪に青い瞳、コロコロと表情の変わる

12歳の俺には衝撃的な出会いだった。

それから、俺とキラは連絡をよく取るようになった。

中学に上がり高校に入学した


「私、日本に行く!」


いつものようにメールをしているとキラから驚きの内容のメールが届いた。


まじか……


驚きのあまりベットから落ちそうになった。


「ハルうるさい!」


碧の声が家中に響く


いつ?

なんで?

どうして?


言いたいことがありすぎてその日メールの返信は出来なかった。

翌朝スマホをチェックするとキラからメールは届いていなかった。

なんて返せばいいのか分からなかった。

嬉しい気持ちを素直に言えばいいのにそれが出来なかった。


「キラ、こっちに来るってね」


朝の食卓で口を開いたのは碧だった。


「……」


「お母さんの仕事の関係でこっちに来るらしいよ」


「……」


「無視かよ」


キラとはあの日、迷子の時以来連絡を取り合っていた。

朝早く家を出る、朝練があるからだ。

朝練が終わりクラスへ向かうと少し廊下がざわついていた。

チームメイトの天音あまねが「春陽! 転校生が来るってよ」と言った。

朝から碧といい天音となんでこの2人はこんなにも声がでかいんだと思いつつそれを無視しクラスに入る。


チャイムが鳴り担任が入ってくる。


「もう知ってると思うが転校生が来る、入って来なさい」


ガラガラ


扉が開く誰かの息をのんだのが分かった。

ブロンドの髪に青い瞳が見えた。


あの日、迷子になった日の胸の高鳴りを感じた。


「まじかよ」


「人形みたい」


現実に引き戻され次々に声が聞こえて来た。


「キラ……」


「お前ら静かにしろー!」


「自己紹介してくれるか」


「……はい! アメリカから来ましたキラ•ローズ•アンダーソンです、気軽にキラって呼んでください!」


キラの明るい声が教室に響く、周りはまだざわつく。


「じゃあ、桜庭の隣空いてるからそこに座ってくれ」


「はい!」


キラがクラスメイトたちの席を通るたびに後ろを振り向く。


「やぁ、ハル!」


キラは俺の前まで来るとあの笑顔で笑う


「キラ……」


「なんだ、桜庭さくらば、お前ら知り合いなのか」


キラが席につくと担任は「なら、桜庭、学校の案内とか頼むな」と言ってきた。

それに拒否権はない。


「はい」


俺はそれに返事をすると担任はいつものように授業を始める。

キラは不安そうな顔で俺を見た日本語の授業についていけないキラに俺は自分の机をキラの机とくっつけた。

国語の授業が終わるとクラスメイトたちは一斉にキラに集まって来た。

クラスメイトたちは言いたいことを言うためキラは困惑しながらそれに一つ一つ答えていた。


「てか、2人って知り合いなの?」


誰かが言った


「うん! ハルとはちっちゃい頃に出会ってからの親友なの」


キラはそう答えた。


「キラ!」


一際大きい声が教室中に響いた、それが碧のものだと瞬時に分かった。


「あお!」


「会いたかったよ! あお!」


「私も会いたかったよ〜っ!」


キラは碧を抱きしめる、碧は抱きしめ返す。


「また来るねん」


と、碧はキラに言った。


俺はもう来るなと心で言った。


その日は授業と授業の間の休み時間にキラの元へ大勢の生徒たちが来た、俺はそれを隣で机に突っ伏しながら聞いていた。

昼休みになると更に人は増えたがそれを碧はマネージャーのようにさばきお昼に誘った。


「はいはいはい、もうその辺でいいでしょう? キラもお昼食べなきゃなの!」


それに生徒たちはそれもそうかと散っていく。


「キラ、お昼一緒に食べよう」


「私ね軽音部に入ってるんだけどいつも部室で部員たちと一緒に食べてるの、キラも食べよう?」


「いいの?」


キラの不安そうな声が聞こえる。


「もちろん!」


「ハルも来る?」


キラは俺も誘った。


「あぁ、ハルはダメ、いつも誘ってるけどサッカー部の子達と一緒に食べてるから」


「そうなの?ハル?」


机にから顔を上げるとキラは眉を下げていた、何でそんな悲しそうな顔をしてるのが分からなかった。


「そうだよ、俺は他のやつと食べるからお前はあおたちと一緒に食べて来な」


俺はそう返すとキラは「うん」と小さな声で答えた。


キラと碧が教室から去ると次に来たのはチームメイトの天音だった、天音は昼の誘いに来た。


「おっす〜、昼食べよーぜ」


「……あぁ」


キラのあの顔が脳裏に焼き付いてその日の昼食は味がせず部活にも身が入っていなかったようで監督にどやされた。


メッセージのやり取りや電話はしょっちゅうではなかったがたまにしていた。

その時キラからはいつ日本に来るかなんて言ってなかった。

碧はいつ来るか知っていたのだろうか、それとも俺だけが知らされていなかったのか、胸のモヤモヤが増していく。


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