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ハルがライブに来てくれると言ったがハルが姿を見せることはなかった、会場中を見渡してもハルの姿はなかった、何かあったのかもしれないとライブ後スマホを確認するとハルからメッセージが届いていた。


『インタビューが長引いてる』

 

『テレビの収録が終わらない』


『ごめん、行けない』


私は安心した、なんだ、事故に遭ったわけじゃなかったんだ。


なんだ、驚かせないでよ。


『それは仕方ないよ!』


『こっちは大丈夫だから』


なんて、思ってもいないことを返信した。

 

「キラ?」


碧が声をかける


「どうしたの?」


「どうして泣いてるの?」


「……んー? うん、ライブ成功したのが嬉しくてさ!」


私は嘘をついた。


本当は来て欲しかったから。


誰よりも見て欲しかったから。


溢れる涙を必死に堪えながら私は碧に声をかける。


「さ、みんな待ってるから、行こ!」


でも、碧はその場を動かなかった、動かない代わりに


「もうさ、春陽のこと好きでいるの辞めなよ」


そんな言葉が返って来た。

予想もしなかった言葉が碧から言われた、私はその言葉に動揺した。


「何急に、あお、びっくりするじゃん」


「来ない相手を待ってても辛いのはキラなんだよ」


碧の顔が見れなかった、怒ってるのか悲しんでいるのかも分からなかった。


「今回は来れなかったけど次は大丈夫だよ!」


「次っていつ? それ前も言ってたよね、これで何回目?」


碧の言うことは正しかった、ハルがライブに来れなかったのはこれが初めてではなかった。


「でもさ、でもさ、あお、私は待っていたいんだよ」


「待ってて、待ってて何になるの?」


「キラが大変な時も辛い時も悲しい時も嬉しい時もそばにいてくれない相手がキラを幸せにしてくれるの?」


碧の言葉は正しくて、だから何も言えなかった。

 

他のメンバーたちが楽屋に入ってくる。


「打ち上げ行くんじゃなかったのかよー」


と海斗は声をかけて来たがそれに私たち2人は何も返さなかった。

 

「どうしたの?」

 

凛が私たちに何かあったと察したのか心配そうに声をかけて来た。


「ごめん、私いけないや」


私は打ち上げの誘いを断りその場を急いで後にした。


「あ、おい! キラ!」


遠くの方から四季くんの声が聞こえたけどそれも無視して私は無我夢中で走った。


その場に残された他のメンバーたちは困惑していたが碧だけ違かった。

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