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15話 スラム街イベント

 連投しないとは一言も言っていない(ドヤァ

 

 更に翌朝、俺はまたもスラム街にやってきていた。

 よく考えると異世界イベントの内の1つであるスラム街の悪党に絡まれそれを返り討ちにするというのを実行できていなかったことに気がつく。

 ちなみにメルティは昨日と同じく朝早くに何処かへ行ってしまった。何をしているか気にはなるが今は異世界イベントを優先する。

 スラム街は相変わらず淀んだ空気であり正直あまり長居はしたいと思えない場所だ。


(そろそろ何かしらのアクションがあってもいい頃合いだと思うんだがなぁ……)


 そう思っていた時である。


「お願いします!何でもしますからそのお金を返してください!」


 そのような声が聞こえてきた。しかもどこか聞き覚えのある声だ。


(あの路地裏の辺りか? ……行ってみるか)


 そうして声が聞こえてきた方向へ進んでいく。

 すると男の声、少年とは異なり明らかに男だと認定できるほどのおっさんボイスが辺りに響く。


「ここらスラムじゃぁ弱肉強食は当たり前ッ! テメェらも分かっててんな金ぶら下げてこんな路地裏に来たんだろぉ?」


 声だけで判断すると少女をカツアゲしているオッサンの図が完成。

 少年には悪いがこの世界独特のルールにあまり関わるつもりはない……と本来なら言っているだろうが異世界イベントスラムの悪漢に襲われる女子供を助けるという重大イベントを見過ごす俺ではない。

 異世界イベントと面倒事は一緒じゃないのかって? バカ言え! 異世界イベントは楽しいんだよ。対して面倒事は何にしたって面倒なのは変わりない。モチベーションが全く異なる。

 いかん……また脱線している。と、とにかく少年を助けることに変わりはないのだ。

 颯爽と行こう。


「おいおっさん。悪いけどその少年から離れてくれないか?」


「んだテメェは? ……ハッ!見た目から判断するに外から来たここのルールも知らねぇ正義を気取った馬鹿かぁ?」


 残念なことに正義感で動いているのではなく異世界イベントのために行動しているのが自分であった。

 まぁ多少昨日知り合った少年に死なれると寝覚めが悪いとは思いもしたが特に正義感から動いたわけではない。


「正義なんてちゃちなもん振りかざすのはガキまでさ。ちょいとその少年には貸を作っていてな。返して貰うまでは死んでもらっちゃ困るんだわ」


「カッ……それを正義感っちゅうんじゃねーのか……よッ!」


 そう言った男は拳を大きく振りかぶって当てようとするがそこまで大振りだと思考スキルを使用しなくとも動きが丸見えである。

 少し前へ移動するだけでアッサリと交わす。


「なッ!?ま、まぐれだなぁ?これでも喰らいやがれッ!」


 手を大開きにして俺をその腕で締め付けるつもりなのだろうが……。


「生憎と男に抱きつかれて喜ぶホモ野郎じゃねぇんだわ」


 そう言って男の顔面付近まで足が来るまで飛びそのまま体を捻り、回転を加えた蹴りをクリティカルで顔面に叩きつけた。


「ごッ!」


 脳震盪を起こしたのかそのまま倒れさる。

 一息吐いた俺は少年に近づいて話しかける。


「気をつけろ的なことは言ったと思うけどな?」


「う……その……ご、ごめんなさい」


 しかし、前回出会ったときから思っていたが、この少年気弱すぎるというか何とも男らしくない。


(こんなのでスラムで生きていけるのか?そもそも今までよくこんな場所で生きてこられたな)


 そう思わずにはいられない。


「金は大丈夫か? それより忠告して金までやったのになんだって危ない橋を渡ろうとするんだよ」


「えっと、お、お姉ちゃんが病気で、お薬が必要で、その……」


「はぁ~~~……おい、そのお姉ちゃんとやらの居場所まで連れて行け」


「お、お姉ちゃんに何かするつもりなの!?」


 確かに出会って時は全然経っていないが仮にも暴漢から助けてやったというのに信用の一欠片もない。


「ちげーよ!……いやまぁ可愛かったらお近づきになりたいかもだけど……いやいやとにかくやましい事は何にもないからいいから教えろって。な?」


「わ、わかりました……」


 いかにも渋々連れて行くという雰囲気を漂わせて案内を開始する少年。




 助けたの間違いだったか?






***






(そう思っていたのは今は昔!なんて美女だ!乳もデカイ!こいつは来て正解だった)


 などと美女を前に俺のテンションは上がりまくりであった。

 なにせ俺の目の前には神官服っぽい物を着た金髪ストレートロングのそれはもう見目麗しい美女がいればこうもなる。

 しかし、彼女は大粒の汗を出し、息を荒げ、苦しげな表情をしているのが現状である。

 そしてそれを子どもたちが心配そうに見守っている。

 俺達がここにやってきた時、助けた少年の次くらいに年上の少年が、薬を買えたのか助けた少年に聞くが、ダメであったことを伝えると残念そうな顔をしたのちに、自分が行くと言いだしたので、その必要はないと俺が止めた。

 何せこっちには薬なんかとは違い、無制限で使用できるトンデモナイ代物が俺の身に備わっているのだからな。


「ガキどもは取り敢えず向こうに行ってろ。こればっかりはお前らに見せるわけには行かねぇんだよ」


 しかしやはり信用ならないのか強気な少年が言う。


「でもあんたは信用ならねぇ!俺達の誰か一人だけでもここに残らせろ!」


 こういうタイプは要求を飲まないとてこでも動かないタイプだ。


「ふぅ……仕方がない。じゃあこそ泥少年お前が見張ってろ」


 そう言うと子どもたちは話し合った後に指名した少年一人を残して、後はここから出ていく。


「良いか?これからやることは国家機密レベルの事なんだからな。絶対に口外するなよ?」


 そう言うと少年は首を縦に振る。


「よし……じゃあいくぞ」


 大国主。

 大和の神である彼はスサノオの子供であり、その名からは読み取りづらいが医薬の道を教える神としても有名である。

 俺が出す神装は大国主が持っていたとされるオオクニ三種の神器の1つ。

 その名を……


 「……神装【天の詔琴】」


 まさか自分が1日中に連投することになるとは思いませんでしたね。

 バレンタインイベントという大きな行事なので頑張ったというのがデカイですけどね。

 本当は去年のクリスマスや今年の新年にも同じことをしたかったんですけど筆が進まずに諦めざるを得ませんでした……。

 しかしメルティが全然出てこないですけどどうしたものか……。

 次回には出てくると思うんですけどね。

 それでは本日は本当にここまでにしときましょう!

 バレンタインを彼女とお過ごしになる方は末永く爆発を!

 一人寂しく過ごす方は家族のチョコで我慢してください!

 何も貰えない方は……このハンカチ使ってください……(ソッ

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