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第22話 ドビュッシー

野郎は湖の前に立っていた。

湖の名前は『土瓶湖』この湖に居ると言われている『ドビュッシー』とか言うユーマを一目見ようとやって来ていた。

まさに湖の主とも言えるその存在を見れれば幸せになれると話題の巨大生物だ。


「生き残りの恐竜か…それとも突然変異か…なんにせよロマンだなぁ~」


観光名所となった柵の付けられたその場所はドビュッシーが目撃されたと話題の場所。

特にこの霧の出ている時間帯がよく見られると野郎も期待にワクワクしながら湖を眺めていた。

近くに他の人が居る気配はあるが霧のせいで目視は出来ない、だから野郎が立ちションしていることも誰にも見られていない…筈だ!

俺の足元に居る俺の股間のドビュッシーを見つめる小さいドビュッシーみたいなこいつ以外は…


「えっ?これドビュッシーじゃない?!」


近くに居た女の声が聞こえて近付いてくる足音が聞こえる…

野郎はオシッコをする時はブツをチャックから出してただするのではなく足首までズボンもパンツも下ろして腰に両手を当ててするので今この下半身を見られるのは不味い…

いくら霧で見えにくいとはいえ下半身を丸出しにしているのだから…な!


だがここで慌てるのは素人の立ちションだ!

プロの立ちションはひと味違う!

ばれないように堂々とそのままやり過ごすのだ!


そんな野郎のアレに目の前に居た小さなドビュッシーが食らい付いた!

下半身に生臭い臭いが付いている気がする…

野郎は叫び声をあげそうになるがすぐ横に知らない女が立ってるのに気が付いて我慢する。


「どうです?ドビュッシー居ました?」

「いやぁそれっぽい影は見えたんですけどねぇ~」

(俺の股間に食らい付いてるこいつそうじゃね?)

「私もそれらしい影見た気がしたんですよ~」


霧のせいで下半身丸出しで噂のドビュッシーが野郎のブツに食らい付いているのに気付かれてないがそれも時間の問題か?

その時反対側に男の気配があった。


「真実はいつも一つとは限らない!」


そう、見た目は大人、頭脳は子供、閃きと特殊能力で事件を解決する名探偵!さま・ださしであった。

因縁の二人が今遂に出会った!


「おや?あなたのそれ…」


そう言ってさまは霧の中顔を近付けてくる…

そして、それを見て固まる。

噂のドビュッシーが野郎の股間に食らい付いてるのだから仕方あるまい、いくら名探偵でもこれは推理できなかったのであろう。


「見られたか!」


野郎はノートを取りだし名探偵の名前を記入する!

続いて股間に食らい付いてるドビュッシーの名前を記入する!


「きゃぁぁぁ!!」


後ろで女の悲鳴が聞こえた。

見られたか?!

だがその叫びも野郎が振り返ったときに理解した。

全長5メートルを越える巨大な生物が目の前に居たのだ。

間違いない、本物のドビュッシーだ!

今異世界に送ったやつの親に違いない!

野郎は自分に敵意を持っているドビュッシーの名前も書く!


こうしてドビュッシーはこの湖から居なくなった。

野郎はこの場から逃げるために歩み出す。

だが彼は忘れていた。

自らが下半身丸出しなことも悲鳴を上げた女性が居たことも…


驚きに気絶していた女に引っ掛かり下半身丸出しのまま倒れて気絶する野郎。

その拍子にノートとペンが湖に沈むのを最後の意識で見るのであった。

次回感動(?)の最終回!

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