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第11話 財布潤う

「お…お客様…切符の拝見を…」


振り替えると駅員が切符の拝見に来ていて固まっていた。

そりゃそうだろう、人形の服を掴んで構えている俺と何故かチャックを開けている不良達がいるのだ。


俺は慌てずゆっくり急いで懐から切符を取り出す。

最低価格のそれを見て駅員は鋭い眼光をこちらに向ける。

金額が最小なのは何処まで行くか決めてないから降りる駅で追加金を払うつもりなのでそうしてるのだがこの時点で不審者と思われても仕方ない。

唯一チャックを開けてない俺が唯一不審者扱いとは世も末だ。

仕方がないので俺もチャックを開けることにした。


「う、動くな!」


駅員が叫ぶ!

きっと俺の動作に疑問を持ったのだろう。

それはそうだ、このタイミングでズボンのチャックを開ける必要性が普通なら無いからな。

だが俺は更にズボンを下ろす。

そして、足首まで下ろした状態で手にしていた人形をパンツの中に…


「あぁ…僕の圭織たん…圭織たーん!」


不良の一人が飛び出してきたのでそれを駅員の方へ投げる。


「圭織たーん!」


駅員に襲い掛かる不良。

残りの不良も固まってるのでこの隙に送ですノートを取りだし名前を書いていく…

全員の名前をあと一本線を引いたら書き終わるところまで書いて回りを見回す。

他に乗客は居らずカメラもない…




次の駅で降りる俺は所持金を増やしホクホクで宿を探すのであった。

終点駅で駅員が一人居なくなったと騒がれるのだがそれは気にせずに…

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