19
「最初は、既に傷ついた生徒たちを襲っているゴーレムたちだった。
リナはそのうちの一体を食い止めていた。彼女の大剣がゴーレムの金属の拳とぶつかり合い、その音が廊下に響き渡る。打撃の度に彼女は一歩後退したが、それでも決して譲らなかった。歯を食いしばり、敵から目を逸らさない。
——「早く!」
リナが叫んだ。その声は努力で張り詰めていた。
——「長くは持ちこたえられない!」
小春は倒れた生徒たちの間を移動し、彼女たちを立ち上がらせ、安全な隅へと引きずっていた。
俺はその瞬間を見極めた。ゴーレムが拳を振り上げてリナを粉砕しようとしたその時、走り出した。薙刀がその胸を清潔で正確な一撃で貫いた。ゴーレムは止まり、震え、金属音を立てて後方に倒れた。
——「一匹終わりだ!」
息を整えながら言った。
リナが息を切らしながら俺を見た。
——「遅かったわ」
——「タイミングを待つ必要があった」
——「そうね」
彼女は答えたが、その顔にはわずかな笑みが浮かんでいた。
——「次に行くわよ」
そうやって続けた。一匹、また一匹、また一匹。
ゴーレムを破壊するたびに、別のゴーレムが廊下の奥から現れた。まるで魔窟自体がそれらを生成しているかのようだった。どれだけ倒しても、常に次が現れるかのように。
リナと小春は既に疲労の兆候を見せていた。リナは息が荒く、彼女の剣は手の中で微かに震えていた。小春は動きが遅くなり、その足取りは以前よりも確かではなかった。俺は幸い、ミスリルと訓練のおかげでほとんど魔素を使っていなかったが、肉体的な疲労は腕と脚に蓄積し始めていた。
——「魔素はどれくらい残ってる?」
次の攻撃の準備をしながら尋ねた。
リナは不思議そうに俺を見た。
——「測定ブレスレットは持ってないわ」
彼女は息を切らしながら言った。
——「今まで必要なかったし」
生徒を立ち上がらせるのを手伝っていた小春が顔を上げた。
——「分からない…半分くらい? もしかしたらもう少し少ないかも」
それは曖昧な見積もりだったが、大体の目安にはなった。彼女たちは限界に近づいていた。このまま続ければ、長くは持たないだろう。
——「休憩が必要だ」
近づきすぎたゴーレムの攻撃を防ぎながら言った。
——「休んでる暇はないわ」
リナは剣を掲げて反論した。
——「ここにいる限り、このモンスターたちは来続けるのよ」
しかし、彼女が次のゴーレムに飛びかかろうとした瞬間、後ろから叫び声が響いた。
——「リナ、危ない!」
小春が叫んだ。
リナが振り返ったが、手遅れだった。
一つ前のものよりも大きなゴーレムが、開き始めた横の通路から現れた。その金属の拳が稲妻のように動き、リナの脇腹を打ち抜いた。彼女は数メートル後方に吹き飛ばされた。
——「リナ!」
叫んだ。
彼女の体は地面に叩きつけられ、壁にぶつかるまで転がった。彼女の剣は横に落ち、彼女は動かなかった。
彼女のところへ走り、行く手を阻もうとするゴーレムをかわした。小春は既にそこにいて、リナのそばに跪き、震える手で彼女の傷を確認していた。
——「リナ、起きて!」
小春が言った。
リナはうめいた。意識はあったが、顔色は青白く、彼女の手は打撃を受けた脇腹を押さえていた。血が指の間から滲み出ており、彼女の呼吸は浅く荒かった。
——「押さえ続けて。小春、止血できるか?」
小春は必死にうなずいた。制服の上着を脱ぎ、リナの傷口に押し当てた。
——「い、痛い!」
リナが顔を歪めて叫んだ。
——「分かってる、分かってる」
小春の手は震えていたが、それでもしっかりと押さえていた。
——「でも、我慢して。みんな助けに来てるから」
数人の生徒がその時到着した。武器を掲げている者もいれば、包帯や即席の救護用具を持っている者もいた。そのうちの二人が私たちのそばに跪き、小春の止血を手伝った。
——「ゴーレムを近づけるな!」
生徒たちは素早く組織的に動いた。私たちの前に壁を作り、ゴーレムの進行を阻んだ。
——「私たちが守る!」
別の生徒が応え、金属がぶつかり合う音が再び廊下に満ちた。
リナがうめき声をあげ、小春が彼女の脇腹の包帯を終えた。血が布を染めていたが、どうやら出血は収まっているようだった。
小春が安堵の息を漏らした。しかし、立ち上がろうとした時、彼女の脚がよろめいた。膝をつき、完全に倒れないように片手を地面についた。
——「小春…」
彼女に手を伸ばした。
——「大丈夫」
彼女は答えたが、その声は弱々しかった。
——「ただ…疲れただけ」
それは明らかだった。彼女の顔色は青白く、手は震え、呼吸は不規則だった。彼女は負傷者の手伝いをし、休むことなく動き回り、絶え間ない小さな努力で魔素を消耗していた。今、危機のアドレナリンが収まったことで、彼女の体は休息を求めていた。
——「座ってろ。休まなきゃ」
——「でも、リナが…」
彼女は抗議した。
——「彼女は私が引き受ける」
一人の生徒がリナのそばに跪きながら言った。
——「他の負傷者と一緒に安全な場所へ連れて行く」
小春は躊躇したが、最終的にうなずいた。壁に寄りかかり、一瞬だけ目を閉じた。
——「こんなに疲れてるなんて信じられない」
彼女は呟いた。
——「戦ってすらいないのに」
——「できる限りの人を助けてきたんだ」
俺は言った。
——「それも疲れる」
リナは傷にもかかわらず、顔を上げた。
——「諦めるなよ、小春」
彼女の声は弱々しかったが、確固たるものだった。
——「まだ終わってない」
小春は目を開け、弱々しく微笑んだ。
——「諦めるつもりはないよ」
周囲を見回した。ゴーレムはまだ来続けていたが、増援の生徒たちは何とか食い止めていた。しかし、それも長くは持たないだろう。彼女たちは疲れ果てており、ゴーレムは容赦なかった。
手にした薙刀を握りしめ、戦う全ての人々を見た。リナは傷つき、小春は疲れ果て、生徒たちは限界にあった。
だが、ここに留まるわけにはいかなかった。
無限に湧き出るゴーレムと戦い続けることはできない。
核は魔窟の最奥にある。それだけが重要だった。
——「核を破壊しに行く」
立ち上がって言った。
小春が顔を上げ、目を見開いた。
——「何?」
——「ここでの戦闘は無意味だ。核が存在する限り、ゴーレムは来続ける。核を破壊しなければならない」
——「私たちを置いて行くなんて…」
彼女の前に跪き、その目を見つめた。
——「置き去りにするわけじゃない。守っているんだ。ここに残れば、全員が倒れる。だが、核を破壊すれば、これは終わる」
小春は沈黙して俺を見つめ、その顔は疑問で満ちていた。最終的に、彼女はうつむいた。
——「戻ってくる」
リナが地面から声を上げた。
——「死ぬんじゃないぞ。分かったな?」
微笑んだ。
——「そのつもりはない」
小春が顔を上げ、その目に予期しないものを見た。決意だ。
——「なら…急いで行って」
彼女は言った。
——「みんなが待ちくたびれる前に戻ってきて」
うなずいた。立ち上がり、薙刀を手に握りしめた。
増援の生徒たち、リナ、小春を見た。全員が戦い、全員が耐えていた。彼女たちを裏切るわけにはいかなかった。
——「戻ってくるまで持ちこたえてくれ!」
数人の少女たちが励ましの声を上げ、他の者はゴーレムに集中し続けた。
廊下の奥へ向かって走り始め、行く手を阻むゴーレムをかわした。戦うために立ち止まらなかった。そんな余裕はなかった。
背後では、戦闘の音が続いていた。
走りながら、ただ一つのことだけを考えていた。
彼女たちの努力を無駄にしないために。
……
30分前
P.O.V. ユキ
魔窟が歪み始めた時、何かが変わったと分かった。金属の壁はねじれ、通路は伸び、かつては単なる訓練用の機械だったゴーレムは、今やよりグロテスクなものへと変わっていた。
全てが始まる前に、観客席で零を見かけていた。話す時間はなく、なぜ来たのか尋ねることもできなかった。しかし、彼女がそこにいて、俺を見ていることが、奇妙な感覚を与えた。まるで見張っているかのように。何かがうまくいかないことを待っているかのように。
そして、何かがうまくいかなかった。
ゴーレムが変わった。空気が重くなった。灯りがちらついた。
——「全員、出口へ!」
近くにいた生徒の一人が叫んだが、パニックは既に広がっていた。
ゴーレムの攻撃を防ぎ、一振りで真っ二つに斬った。内部がもはや金属だけではなく、まるで生きた何かのようになっているのが見えた。真っ二つにしても十分ではなく、内部が動き始めた。しかし、何かをする前に、核を狙って突きを入れた。
出口へ走る者もいれば、立ち尽くす者もいた。
これは正常ではなかった。前回のショッピングモールと同じだった。この人工魔窟の中に魔窟が開かれたのだ。そしてその瞬間、核があるはずだと考えた。核があるなら、誰かがそれを破壊しなければならない。
だから廊下の奥へと走った。
出口ではなく。危険の方へ。
他の生徒たちは戻ってくるよう叫んだ。
——「一人で行くなんて無理だ!」
しかし、もう遅かった。彼女たちが追いつけないほど遠くにいた。彼女たちに助けを求めることはできないと分かっていた。見下しているわけではなかった。しかし、魔窟のボスに立ち向かえるほど強い者はいないと分かっていた。
走り続けた。通路は伸び、ゴーレムは増え、空気は重くなった。しかし、止まらなかった。
ゴーレムが行く手を阻むたびに、考えるよりも先に剣が動いた。切り、かわし、前進した。休むことなく。迷うことなく。
迷っている時間はなかった。
なぜなら、時間通りに到着しなければ、誰かが命を落とすかもしれないと分かっていたからだ。ショッピングモールのように。
そして、最初に頭に浮かんだのは零だった。
それが恐怖を感じさせた。
壁に寄りかかって一瞬、息を整えた。
——「進まなきゃ…」
自分を奮い立たせて、再び前進した。
剣が少し曇っていることに気づいたが、まだ無事だった。零がくれたミスリルのコーティングが、薄暗がりでかすかに輝いていた。
——「零…君はどんな人なんだ? 訓練を手伝ってくれて、一人で魔窟のボスと戦って、こんな剣をくれて…」
走りながら頭に浮かんだことだった。
なぜ彼女がそうするのか理解できなかった。しかし、その理由が何であれ、彼女の努力を無駄にはできなかった。
大きな扉に辿り着いた時、それが道の終わりだと分かった。
部屋は広大だった。以前のものよりはるかに大きかった。金属の柱が天井まで伸び、中央には一つの影が立っていた。
それはゴーレムのようだったが、違っていた。より大きく、より威圧的だった。暗い金属と生物的な部分でできており、巨大な剣と盾を持っていた。これまでに見たことのない素材でできているようだった。
その顔は空虚な仮面で、目も口もなかった。しかし、俺を見た時、それが俺を見ていると分かった。
そしてゴーレムは咆哮した。
その剣がハンマーのように振り下ろされ、俺は横に跳んだ。その一撃の風が顔をかすめるのを感じた。着地し、転がり、一つの動作で立ち上がった。
他のゴーレムとは違った。より速く、より強かった。
ゴーレムが再び攻撃した。その剣が地面を叩いた。その上に飛び乗り、足場にして顔に近づこうとした。
しかし、攻撃する前に、ゴーレムは盾を使って俺の攻撃を防ぎ、その時、盾が輝き、衝撃波が発生した。それで吹き飛ばされ、天井に激突した。
衝撃は凄まじかった。肺から空気が抜け、一瞬、全てがぼやけた。落下しながらも何とか体勢を立て直し、膝をついて地面に着地した。
背中の痛みを無視して、無理やり立ち上がった。
ゴーレムが再び攻撃しようとしていたが、今度は逃げる代わりに、前進した。
——「負けられない。絶対に」
そして、その一撃が届く前に、剣の青い光がかつてないほど強く輝いた。
ミスリルのコーティングが、俺の魔素と決意に反応したのだ。
ゴーレムが再び咆哮し、部屋全体が震えた。
しかし、俺は動かなかった。
——「来い」
剣を掲げて言った。
——「お前を恐れてはいない」




