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「P.O.V. ???


先ほどまで零がいた講堂の天井、ガラスの天蓋の上に、あの昆虫の翅を持つ女が立っていた。


——「魔窟、エネルギー・レベル5を起動。これで十分、前回の魔窟を破壊した奴を殺せるはずだ」


ホログラムの画面をクリックすると、それは消えた。その瞬間、彼女のいる場所まで爆発音のようなものが響いてきた。


——「魔窟が始まったわね」


彼女は翅を広げ始め、去ろうと準備した。しかしその前に、困惑した表情を浮かべた。


眼下で、一人の人物が閉まりかけている入り口に向かって走り始めるのが見えた。


——「おかしいわね…」


ホログラムの画面が再び現れた。


——「間違いなければ、前回の魔窟の守護者と戦った奴だわ…」


彼女はしばらく沈黙し、どうするべきか考えた。


——「二つの脅威のうちの一つでも生き残るのは問題だわ。念のため、守護者を強化するよう指示を出しておくわ」


……


P.O.V. 零


この魔窟の内部は、壁が金属でできていた。天井のランプがかろうじて視界を確保する程度の明るさで、巨大な通路が続いていた。


最初に出会ったのはユキではなく、他の生徒たちだった。彼女たちは、おそらく二メートルほどのゴーレムと戦っていた。


しかし、なぜか以前のように完全に金属でできているわけではなく、体の一部が動物の生物組織のようなものに置き換わっていた。その動物が何かは完全には特定できなかった。


生徒たちは必死に戦っていたが、ゴーレムはより攻撃的で、殺しに来るような攻撃を仕掛けてきていた。


一人の生徒がゴーレムの攻撃を受け止めようと剣で防御した。


しかし、剣の金属は全く役に立たなかった。ゴーレムの拳に触れた瞬間に折れてしまったのだ。


その生徒は両腕で身を覆い、目をそらして攻撃を待った。


しかし、それは決して来なかった。


ゴーレムがその生徒にダメージを与える前に、俺は走って薙刀でその腕を切り落とした。腕は金属音を立てて床に落ちた。


その生徒はそれに気づくと、すぐに走り去った。


ゴーレムはその生徒を完全に無視し、自分の右腕があったはずの場所だけを見ていた。


感情を表すことはできなかったが、その仕草は困惑しているように見えた。


次の攻撃を始めようとしたが、ゴーレムはそれに気づいた。


叫んだ。どこから音が出ているのか正確には分からなかったが、口がないのに。だが、それはどうでもよかった。


ゴーレムは切り株のような腕を振り回し、まるで殴ろうとしているかのようだった。意味が分からなかったので無視して、その頭部を狙って攻撃した。


しかし、反応する前に、かつて金属の腕があった場所に生物的な腕が形成されていた。


攻撃を止めて、かすりそうになったその一撃をかわさなければならなかった。


そして、別の生徒がゴーレムの一部を切り落とすのを見た。同じことが起きていた。


切り落とした部分は瞬時に再生されていた。


——「このタイプの敵は…ゲームの中盤に出てくるはずだ…最初の一ヶ月じゃない」


——「ああっ!」


その時、一人の生徒がゴーレムの一撃で吹き飛ばされた。


別の生徒がその生徒を心配して注意をそらし、別の一撃を受けた。かろうじて防いだものの、力が足りず地面を転がった。


その時、何をすべきかはっきりしなかった。


だが、どうでもよかった。


構えを取り、前進した。


ゲームでは、見た目は違っても、頭部が弱点であることは分かっていた。


できるだけ速く動いた。


最初のゴーレムが気づく前に、その頭部を切り落とした。


二体目は俺が来るのを見て攻撃しようとしたが、その腕は切り落とされ、頭部も同様に容易く床に落ちた。


三体目も同じ運命を辿った。別の生徒と戦っている間に頭部を切り落とされた。


武器に施したミスリルが、これを驚くほど容易くした。


少し休憩してから次のゴーレムに取り掛かろうとした。


しかし、振り返ってゴーレムたちの状態を見ると、何もなかったかのように動いていた。


腕を切り落としたゴーレムは既に腕を再生しており、頭部など気にしていないように見えた。


意味が分からなかった。


頭部が弱点のはずだった。だが、彼らは何もなかったかのように振る舞っていた。


すぐに、数体のゴーレムが俺に注意を向けた。


おそらく、ここで最も危険な存在と見なされたのだろう。


防御姿勢を取った。ゴーレムたちが攻撃を始めた。


それは地獄のような数秒間だった。


一撃の後には三体のゴーレムの攻撃が続いた。


掴もうとするたびに、魔素を使ってできるだけ速く距離を取った。


もし動きを止められたら終わりだった。そんなミスは許されなかった。


仕方なく、ゴーレムの脚を狙って倒した。


ゴーレムは立ち上がるのに苦労していた。切り落とした脚は既に再生されていたが。


ここでは何もできなかった。


こんなに長く戦い続けることはできなかった。


生徒たちを見た。


見ただけでは何も分からなかったが、戦っていない一人の生徒のもとへ素早く近づいた。


薄いピンクの髪を下ろした、中学生くらいの少女を見つけ、その肩を掴んだ。


——「青い髪の子を見なかったか? 名前は結城葵だ」


まずは彼女を探さなければならなかった。核を探す前に、成功の可能性を最大限にするために。


しかし、質問した少女は非常に怖がっているようだった。


震えているのが分かった。


役に立たない。


だが、突然彼女は手を上げ始め、俺の後ろを指さした。


すぐに振り返った。


一体のゴーレムが近くにいた。


武器のぶつかる音の中で聞こえなかった。


立ち上がりながら両手で武器を構えたが、攻撃を止める前に届いてしまいそうだった。


受け止める準備をしていた。


しかしその前に、ユキについて質問した少女が俺に飛びかかり、攻撃をかわすことができた。二人とも地面に倒れた。


しかしゴーレムは攻撃を外しても待たずに次の攻撃を始めた。しかし、別の生徒が来てその攻撃を止めた。


——「立ち上がれ!」


ポニーテールの少女が叫びながら、自分ほどの大きさの剣でゴーレムの攻撃を必死に食い止めていた。


ピンクの髪の少女ができるだけ早く俺から離れた。俺は何とか立ち上がり、ゴーレムの腕を切り落とした。


——「無駄だ!」


ポニーテールの少女が叫んだ。ゴーレムが再生している間にも。


——「じゃあどうすればいいんだ! 俺の攻撃は無駄だ!」


叫び返した。


——「胸を狙え。ゴーレムの核があるはずだ」


振り返った。ピンクの髪の少女が言ったのだ。


それが真実かどうかは分からなかったが、試す価値はあった。


ゴーレムは既に再生し、再び拳を振りかざしていた。ポニーテールの少女は既に構えていた。ピンクの髪の少女の言葉は気にしていないようだったが、俺は試さなければならなかった。


ゴーレムに近づいた。ゴーレムはそれを予想していなかったようだが、もう一方の腕で俺を掴もうと準備していた。


ゴーレムの手が俺の首を包み込み、締め付け始めたのと同時に、武器の先端をゴーレムの胸に突き刺した。


これはまずい…


そう思ったが、彼の手は首を締め付けてはいなかった。しかし、離してもくれなかった。俺は彼と共に倒れた。


——「大丈夫?」


ピンクの髪の少女が近づいてきて言った。


胸から武器を引き抜き、掴むのを振り解くのに少し苦労したが、何とかできた。


——「ああ…おい」


ポニーテールの少女が振り返った。


——「弱点は核だ。それを破壊するしかない」


その言葉は彼女を少し苛立たせたようだった。


——「そんなの無理だ。どうやってやったかは知らないけど、私の剣はあのゴーレムの金属を曲げることすらやっとだ」


少し考えた…もちろん、ミスリルの刃が鍵だった。俺にとっては容易いことだ。訓練で武器に魔素を込めることを覚えたからだ。


しかし、これらの生徒たちの多くは、体を強化することしか知らなかった。


選択肢はなかった。


立ち上がり、そこにいる全てのゴーレムを見渡した。


構えを取った。


——「おい、ポニーテールの子、後ろを守ってくれるか?」


ポニーテールの少女に言った。


彼女は舌打ちをした。


——「できるさ。それに、名前はリナだ。『ポニーテールの子』じゃない」


——「倒せるだけ倒してみる」


ピンクの髪の少女が両手にナイフを持って近づいてきた。


——「手伝わせて…」


うなずいた。大したことではないが、少しでも助けがあればありがたかった。


——「私は小春(こはる)」


ピンクの髪の少女が言った。


——「零だ」


構えを取り、始める準備をした。


これが終わったら、消耗し切っているだろう。」

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