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第14話「賤ヶ岳の七本槍(実力不足)」

「秀長、あの子ら何だね! 槍振り回して、わしの言うことなんてこれっぽっちも聞かにゃあがや!」

賤ヶ岳の戦場。万作は、血気盛んな若手家臣たちが勝手に敵陣へ突っ込んでいく姿を震えながら眺めていた。加藤清正に福島正則、万作にとっては親戚のクソガキが好き勝手に大暴れしているようにしか見えない。

「兄上、あれが後の世に語り継がれる七本槍です……の予定です。兄上は後で彼らを大袈裟に褒めちぎればいいんです。彼らの手柄をあなたの手柄にするんです」

秀長は、涼しい顔で、万作の陣羽織の埃を払った。

「……おおっ、ようやった! おみゃあさんらは最高だわ! 褒美に城でも何でもやるがね!」

万作がヤケクソで両手を広げると若手たちは「殿下のために死ぬ気で戦いました!」と目を輝かせて跪く。万作は、彼らの純粋な忠誠心が逆に怖くなり、小声で秀長に囁いた。

「……あの子ら、わしが本当は芋掘りしとった農民だって知ったら、その槍でわしを突き殺すんじゃにゃあかね」

「だから、あなたは演じ続けるしかないんですよ。日本一の主君を」

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