10時間目 学園最強夫婦爆誕!
10時間目は話が少しだけ重くなります。ご了承ください。
「...。」
私は一人、病院の暗い廊下にいた。手術室のランプはずっと付いたままだった。
「信也!信也!」
廊下から走ってくる二人の男女。女の人は信也の名前を呼んでいた。女性は私の前で足を止める。
「...。」
「あなたが、秋本千夏さん?」
「...はい。」
女性は私の名前をフルネームで呼んだ為顔をあげては小さく答えた。
バチン!
「...!」
私の頬に女性の平手打ちをくらわした。
「おい、お前...何もそこまで...。」
「ふさげないで!何が妻よ!うちの息子を命の危険にまでさしてさ。お義父さんに信也が結婚したって聞いてどんな人かまだ相手は学生の小娘ですって?私の信也に何かあったら責任取れるんでしょうね。」
なんとなくこの人の会話で分かった。この人は信也の母親だと...。
「.. .。」
私は体をゆっくりと起き上がる。
「あんたの両親はどこ?文句を言わないと気が済まないわ!」
「両親はいません。私が3歳の時になくなってますから。」
私達は二人に背を向けた。
「どこ行くの?まだ、話は済んでないわよ?」
「...少し、夜風に当たって来ます。」
私は中には椅子に寝そべった。昼からの緊張と疲労で疲れがたまっていた。
「千夏さん、隣いいかな?少し、話があってね。」
「...はい。」
男は私の後ろに座っては缶コーヒーを私に渡した。
「飲みなさい。」
「...ありがとうございます。」
私は缶コーヒーを受け取った。
「まずは妻がビンタをしたことを謝罪させてくれ。済まない。自己紹介が遅れたね。私は進藤信介。信也の父親だ。妻は進藤結子。あ、もう一人娘がいてね。その子は結というんだが小学生で学校もある為、東京の親戚の家に預けてきたよ。単刀直入言う。千夏ちゃん、うちの子と別れてくれ。」
「...えっ?」
私の手から缶コーヒーが滑り落ちた。




