8時間目 新婚旅行➁
「ナッツー?」
「信也、ありがとう。」
私は嬉しさのあまりに信也に抱きついた。
「あ...。」
私は畳の部屋に置いてある両親の遺影に向かった。
「パパ、ママ見て!信也が初めてプレゼントしてくれたの綺麗でしょう?今から二人で新婚旅行行ってきます!」
私はそう言っては手を合わせた。家を出ては玄関に鍵をかけて空港までは信也のバイクで向かうため階段に向かった。
「そうだ、ナッツー!もう一回良いか?そこでストップ!」
「今度は何?」
私はまたもや信也に言われては首をかしげる。
「えーと...。」
信也は鞄から荷物を漁っては何かを探した。ちなみにスーツケースの荷物は学校から帰っては木曜日のうちに信也が宅配で当日、つまり今日の夕方15時にホテルに着くように信也が手配してくれた。
「信也、まだ?飛行機のフライト遅れちゃう!」
私は足ぶみをしながら信也に言っては彼を急かした。
「あった!あった!タイマーをセットしてと...。」
信也はカメラを出しては塀にそのカメラを置いた。
「写真なんて後で向こうで取れば良いじゃん!」
「俺は今が良いんだよ!」
信也は私の隣に並んでは両手でVサインをして見せた。
「ほら、ナッツー!1+1は?」
信也はまるで私を小学生の女の子の扱いをしては言った。
「に...2。」
私はカメラから目をそらしては左手でVサインをした。
カシャ!
カメラからシャッター音が聞こえた。これが私と信也初めて二人で撮った写真になった。




