33/79
5時間目 誘惑する女教師
「かなえ?なんで、お前が?」
「あら、まだ気付かないかしら?手紙を書いたのは私。やっぱりPCで書いて正解だったわ。筆跡だと一発でバレちゃうもんね。」
俺は後退りをしては嵌められたのに気づいた。
「私、何となくだけどしんちやんのお嫁さん分かっちゃった。秋本千夏さん、なんじゃない?」
「な・・・なんでそう思うんだ?」
俺は息を飲みながら何とかごまかす手段を頭で考えていた。
「だって、今日私の授業の様子見に来たじゃない。おまけに電話でナッツー聞いちゃったし。」
(あれはかなえだったのか......。)
俺は朝の気配を思い出した。
「それに、私はしんちやんの幼馴染み。小学生から一緒だけどよく考えたら千夏って名前聞いたことないから不振に思ってね。」
(するどい......だから俺はこいつが苦手なんだ。ナッツー以上に扱いにくい。)
「あんな、小娘より私の方が魅力的だって、教えてあげる。」
俺はその場に尻餅をついては後退りするも跳び箱によってすぐにそこで行き止まりになってしまった。
(ナッツー ......助けてくれ。どうしたら、いいんだ?)
俺はパニックになっては今絶対にこの場に来てほしくない人物の名前を頭で呼んでしまった。




