26 燃える街
これは・・・。
きゃあぁぁぁぁぁぁぁぁ!
王城から城下に出ると街が燃え盛っていた。
たすけてえええええええええええええええええー!
たすけてええええええええええええええぇー!
いだぁぁぁぁぁい!いだい!いだい!いだい!いだい!いだい!いだい!
きぃぃぃぃぃぃぃぃ!
ビー!
うわぁ!
トゥリスカ・エンポリアーが口からビームを吐くと人間が木っ端みじんに消滅する
こんな!
助けを求める声、痛みに身もだえる声、かなきり切り声、多くの人々が傷つき、苦しんでいた。
トゥアレタが子供のケガを見ながら言った
助けないと!
トゥアレタは東側を!ピュエロスは西側を!エリザベートは南の街を頼みます!救助に回って!
トゥアレタが言った
わかりました!マスターはオフィーリアさんを!
ああ!三人とも危ないと思ったらすぐに逃げるんだ!いいね!
「「はい!」」
三人と別の方向へと走り出す。
道行くほどに煙で肺が燃えてしまい一見、無傷の死体の山が転がっていた。
ここはあの地獄の再現か!
弟子たちの、魔王たちが集ったあの王都シルキリアとまったく同じ光景が広がっていた。
マスターアカーテスの顔が脳裏に浮かぶ、
クソ!クソ!クソ!助けてください・・・マスター・・・。
オッペリアーー!
僕はたまらず彼女の名を叫んだ。
そのときだった!
ファイフィンフオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!
禁断の兵器が咆哮する
ゼダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダ!
聞き慣れた咆哮が聞こえた。
あれは!
ジェットエンジンを噴かせて巨大な機械が街中に着地した。
ソストス・オドスだ。
誰が乗っているんだ!まさか・・・バードン侯爵とロビンか!
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バードン侯爵は目の前の怪物を見ながら言った
化け物め!ようやく王国がこれからだと言うのに!これ以上貴様の好きにはさせんぞ!ロビン!エネルギーは充電できているのか!
問題ありません旦那様!
よろしい、王国の未来を好きにはさせんぞ!
ソストス・オドスの背中に格納されたさんかく角がさらに二本生えてくる。
合計4本のさんかく角からプランティ・リンターがいつでも黄色い電撃を撃ち出させるよう臨戦態勢になり、
立て続けにジスロプロシウム・リンター、口の中から二門の砲が現れ、赤いビームが
オーモス・ウゥルカーヌス両肩のガトリング砲から青い弾丸が
ホメロス・リンターしっぽが16枚に花開いてその花びらすべてから砲身から緑のビームが発射を待つ
くらえ!
これこそが!
貴様を倒すために長い年月と莫大な予算とその犠牲になった人々の命から作り出された勇者の力一撃!最強の力!ニート!
ゼダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダ!
ソストス・オドスが咆哮すると
勇者の名を冠する最強の一斉射撃が禁断の兵器トゥリスカ・エンポリアーに発射された。
ファイフィンフオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!
トゥリスカ・エンポリアーの背中が12枚のくじゃくに似た羽のように開き、なんとそこからさらに3倍の36枚の羽が現れた。
なんだと!
オッペリアが戦ったときの3倍のパワーを持つ魔法バリア、ズィエクディキティス・アフセンディアが展開されニートを弾き飛ばしてしまう。
バードン侯爵は焦る
こ、こんな!バカな!何が起きているんだ!ニートが効かないだと!
ロビンが言った
旦那様!来ます!
本来守るためにあるトゥリスカ・エンポリアーのバリアが破壊の脅威となって迫ってきた。
う、う・・・うわぁぁー!
大爆発が巻き起こった。
最強の兵器ソストス・オドスは禁断の兵器トゥリスカ・エンポリアーの力を前に成すすべなく破れ去ったのだ。
トゥリスカ・エンポリアーが燃え盛るソストス・オドスに近寄ると謎の触手を伸ばしていくのが見えた。
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オッペリア!
僕がアジトに飛び込むと入り口に死体が転がっていた。
誰がこんなことを!
さらに奥に進むほど
死体が増えていく
それも投げ出されたもの、もがき苦しんだであろう燃えているもの、壊れた壁に放り飛ばされ垂れ下がっているもの、様々だ。
皆、死んでいた。
うぅ・・・。
わずかな生き物の気配を聞き漏らさなかった
炭化した黒焦げになった戦士の一人を抱きかかえる
大丈夫ですか!
ゼ、ゼ、ゼロス・・・
しっかりしてください!誰がこんなことを!
ティスが・・・
ティス?
やつは・・・魔王となり・・・トゥリスカ・エンポリアーの真の性能を引き出したと・・・
魔王?真の性能?いったい何を言って
・・・。
息をしていない。
もう、死んでいる。
亡骸をそっと下ろすとさらに奥に進む
ゼダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダ!
聞き慣れた咆哮
勢いよく廊下の角を曲がるとすでにアジトの天上は爆発で吹き飛び外から丸見えになっている。
そこにいたのはグレム戦士長だった。
ゼロスさん!
グレムさん、そのケガ!
グレムさんの胸からおびただしい量の血が流れていた。
たいしたことではありませんよ。それよりティスさんが裏切りました!
裏切り?信じられない!
間違いありません!彼はオフィーリアさんを誘拐して消えました!
消えた!どこへ!
わからない!でもそう時間はないはずです!
そのときだった。
ゼダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダ!
燃え盛る街中を歩きソストス・オドスが街を破壊しながらこちらに向かってきていた。
なぜソストス・オドスが街を破壊しているんだ!
グレムさんが言った
ソストス・オドスはトゥリスカ・エンポリアーのハッキング能力に取り込まれました。
そんなことまでできるのですか!
可能です!無理矢理暴走させられている!ゼロスさん!ここは私に任せて!あなたはオフィーリアさんの救出を!
ティスさんならきっとオフィーリアさんとの思い出があるここから北にある古城跡地にいるはず!
ソストス・オドスは私が止めます。
で、でも・・・そんな大ケガで戦えるわけないじゃないですか!
グレムさんは大量の血を流すほどの大ケガを負っていた。
行け!ゼロス!
そう横から言ったのは
マルベリーさん!
全身から血を流している。
マルベリーさんは言った。
死にかけではあるが戦士長と俺がいれば戦力は十二分だろう。
そう言ってマルベリーさんはソストス・オドスに剣先を向ける
グレムさんは苦しそうに傷口を抑えながら笑った
ははは、死にかけとは言ってくれますね。でもそのとおり、私たちに任せて行ってください!
ウブッ、ゴホッ!ゴホッ!ゴホッ!
グレムさんが苦しそうに口から血を吐いた
グレムさん!
大丈夫!こ・・・こう見えて・・・私・・・禁断の兵器を倒したことあるんですから・・・。
そういいながら笑顔を見せるが
見てわかる。とてもじゃないが立っていられる体じゃないじゃないか・・・グレムさん!
ゼロス、あなたが次のサイフォスとなり皆を率いてください。
でも!
さぁ!早く!行ってくださいぃ!
ゼダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダ!
ソストス・オドスが咆哮すると
はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!
二人は一気に飛びかかった
・・・ごめんなさい!
僕は走る。




