21 どの宝箱にしようか悩む
サイフォスの秘密は秘密のまま守られた。
ティスさんは祝杯にも参加せず、いまだ部屋にこもっているようだがそれはしかたがないのかもしれない。それほどの衝撃だ。時間が彼の問題を解決してくれることを祈ろう。
オフィーリアさん、マルベリーさん、トゥアレタ、ピュエロスそして僕
みんなで集まって会議をすることになり。
僕たちは重苦しい空気の中にさらされていた。
資料を手にグレムさんが言った。
どうやら、貴族たちは・・・禁断の兵器をよみがえらせようとしているようです。
数十人いる戦士たちがみんながどよめく
オフィーリアさんが言った
みんな聞いて!ここに書かれているように貴族たちは禁断の兵器を復活させるために物資を集めているの!
マルベリーさんが言った
ティスは今回参加できない。戦力は大きく損なわれると思ってくれ。
時間か・・・出動だ!
「「了解!」」
こうして僕らは貴族派最後の砦であるバードン侯爵の屋敷に襲撃することになった
大きな屋敷だ。
いつものように潜入していく
マルベリーさんが敵を切り裂き、トゥアレタとピュエロスとエリザベートもそれに加勢する。
僕たちもさらに潜入していき
オフィーリアさんが言った。
ここがバードンの私室よ。
私室に入るとバードンは逃げたようだ。
部屋を探索、地下へ続く隠し通路を進んでいくと
目の前に巨大な機械の怪物が現れた。
これが・・・禁断の兵器トゥリスカ・エンポリアー。
巨大なマシンがドッグの中に安置され鎖で縛られている。
オフィーリアさんが言った
破壊しなきゃ、
手渡されたのは爆弾だ。
僕とオフィーリアさんはテキパキと爆弾をしかけていく。
一通りしかけ終わったあとで屋敷の外へと出ると
マルベリーさんとトゥアレタたちと合流した。
マルベリーさんが言った
オフィーリアどうなった。
ものは見つけた。いまから爆破するわ。
ピッ!
オフィーリアさんが起爆スイッチを押すと
ドカーン!ドカーン!ドカーン!
屋敷のあるほうで大爆発が巻き起こる
オフィーリアさんが言った
これで貴族派の野望も終わりね
こうして貴族派との抗争は幕を下ろしたのだ。
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これで終わりか。
アジトに戻った僕らサイフォスたちはグレムさんの前に集合していた
グレムさんは言った
貴族たちの中心人物である2人は捕まりました。
もう1人も時間の問題でしょう。
頭を失った貴族派は近いうち王の粛清を受けるさだめ、
戦いは終わったのです。
「「うわああああああああああああああああああああ!」」
俺たちの勝利だああああああああああああああああああ!
わああああああああああああああああああああああああああああ!
しばらくは暇になると思うので長期の休暇にします。
私はこのことを国王様に報告に向かいますからそれではみなさん、よい休日を。
まだ昼下がりなのに皆が早めの祝杯を挙げる。
そんな中で僕は人気のない一角にオフィーリアさんを連れていく
ど、どうしたの。ゼロス?
実はオフィーリアではなくオッペリアとしてのあなたに話したいことがあって
僕は地面に膝間付いてオッペリアさんに指輪を見せた。
オッペリア、僕に君を守らせてくれないか?
・・・。
オッペリアは無言で指輪と僕を見比べてからハッ!と戸頬を赤く染めていった。
・・・ああ、・・・はい・・・。
返事をしてくれた。
こうして僕たちは結婚することとなったのだ。
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それから数日、宿屋に帰った僕らは穏やかな日々を過ごした
今日はグレムさんが国王と謁見することとなった。
部屋の中央にはどこまでも続くレッドカーペットが引かれ、左右には計20人の衛兵たちがそろっている
奥には玉座が置かれていた。
黄金をあしらった一点物の職人技だ。
椅子だけで簡単な家が建てられそうだ。
それが3つ置かれている。
奥が国王のもので左右は王子か王女かはたまた妃のためのものか。
僕とオッペリア、マルベリーさんと、それにトゥアレタとピュエロスとエリザベートが控えて王の登場を待っていた。玉座から8歩ほどの距離がある場所に螺旋階段があり
階段から国王が降りて来ると20人の衛兵たちが一斉に背筋を伸ばした。
国王様はゆっくりと歩いてくると玉座にドッカリと座った
これがこの国の国王、モードレッド・ペンドラゴン・モルゴース
うむ、余は寛大なる王なるぞ。
ものすごい王冠だ。本で読んだが現国王が持つビザンツの王冠・・・で合っていたはずだ。
ダイヤモンドが王冠の前面に装飾され、何百ものダイヤモンド、ルビー、エメラルド、サファイヤで装飾されている。
初めて会うお前たちの同席を許そう。
はっ!もったいなきお言葉、謹んでお受けいたします。
と、グレムさんが普段とは違った丁寧な言葉を使っている。
うむ、表をあげ
はっ!
座ったまま顔をあげ、国王の顔を改めて見るとでっぷり太った性格が悪そうで強欲そうなおっさんだったそうな。
国王のそばに控えていた神官が何やら耳元でこそこそと話をしている。
ひそひそ話が終わると国王は満面の笑みを浮かべて言った
うむ、よかろう。
こたびの功績まことにご苦労であった。ついては褒美を取らせるよう。
好きなものを申すがいい。
はっ!
グレムさんたちが組織の拡大に必要な資金や、すごい武器などを所望する一方で僕は特にほしいものがなかったので適当に宝物庫のものをくださいと言っておいた。
神官に連れられて宝物庫まで来ると
宝箱が3個置かれていた。
好きなものを一つ選んでいいと言われている。
どれかひとつだけだと迷うな~。
神官が一つ一つ箱を開けて見せてくれる。
神官が宝を手に持つと、それぞれの内容を説明してくれる。
死んだ英雄たちの遺産だそうだ。
・ドラゴンキラー「ドラゴン殺しの剣」
・スピード・ベルト「3回攻撃」
・マジカル・クラウン「ステータス異常無効」
どれも素晴らしい性能だ。決められないので、全部もらっておこう。
こっそりと双剣杖を振るい
影魔法・スキアー・アンテローポイ!
邪悪な影の者たちを呼び出す。
影たちは神官にバレないようにそーっと忍び寄りガバッ、と回収を済ませる。
ステータス
Lv495
HP1010
MP1010
力1010
防御1010
すばやさ1010
賢さ1010
スキル
呪怨喚起悪魔憑依魔術Lv99
黒魔法Lv99
影魔法Lv99
陰魔法Lv99
外道魔法Lv99
熟練度999999
装備
・スキアー・スパティ・ラヴディ「賢さ+255、二刀流、悪魔憑依×3」
・サイバネティクス・ケイリス「賢さ+255、陰魔法を発生させ、通常の魔法発生器の100倍の性能を誇りる恐るべき機械手袋」
・魔力臓器「賢さ+255、外道魔法を発生させ、魔力臓器を5つ移植したことで1つの魔力を発動させれば同時に5つの魔力を上乗せさせられる五重魔力を発現させる恐るべき魔力臓器」
・スピードリング「瞬間二撃」
・スターリング「2回攻撃」
・星くずリング「4回攻撃」
・先代勇者のピアス地「会心率+100%」
・先代勇者のピアス天「魔力×2倍」
・スピード・ベルト「3回攻撃」
・マジカル・クラウン「ステータス異常無効」
特技
・超上級技術、乱れうち「4連撃」
・ダブルマジック「二連魔術」
・連続魔法「4回魔法撃」
・分身撃「同時二撃」
・強化戦士手術被験者「2回行動」
その他
・ドリーム・キャッチャー「オッぺリアからもらった魔除け」
・ドラゴン・キラー「力+90、ドラゴン殺しの剣」
もう状態異常は怖くない!
三回攻撃でさらになる高みへ!
熟練度999999になったことで魔力が2倍化した!
気がつけばマーゾのステータスを越えている。
いまの僕なら魔王たちの力に頼らずとも自力で異世界へと渡り歩くことができることだろう。
ん?
ふと気がつく。
女神官の顔に見覚えがあった
大司教ピエールカルダンの隣にいた灰のローブをかぶった女だ。
ちょっと待て!なぜ君がここにいる!
ゼロスどうしたの?
戸惑うオッペリアに説明する。
この人はエイレースケイアの信徒です。
なんと!
それも大司教直属の部下、それが王国の神官を兼任しているなどあり得ない!
ひ、人違いですよ。
どうかな?
双剣杖を振るう
外道魔法トゥリスカ・カエール・ミティ!
外道魔法の力で女の鼻が少しずつ顔から剥がれていく
ぎゃあぁぁぁー!
悲鳴をあげた
使っておいてなんだがエグい魔法だ。
さぁ、本当のことを話せ!
女はあっさりと洗いざらいを話てくれた
オッペリアが言った
まさかエイレースケイアの原理主義勢力が国王をそそのかしていたとは!
オッぺリア!国王は禁断の兵器をよみがえらせる気だ!止めないと!
そのときだった。
ズガアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアン!
突如、騒音が巻き起こった。
何の音!
あれを見て!
僕が指差した先には崩れ去る城の中からはい出す機械の怪物がいた。
な、な、な!なにいいいいいいいいいいいいいいいい!
名も知らない兵士の誰かが絶叫する。無理もない。
オッペリアが言った
あれは!まさか禁断の兵器!そんな!確かに破壊したはず!
そうだ!僕らはあれを破壊したはず、でも前に見たのと形状が違うような気が!
兵器の上には国王が立っていた。
イカ釣りじゃああーーーー!
フューーーー!ズダアアアアアーー!
意味不明な叫びをあげ、反重力装置としか思えない推進力で王都の街並みを蹴散らしながら前進し飛び去ってしまう。
いったいどうなっているんだ!




