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18 戦士たちとの肩ならし

次の日

ガチャ

扉が開いた音で目が覚める。

オッペリアさん、じゃなかった。オフィーリアさん、おはよぅございますぅ。

目をこすりながらあいさつをする。

彼女は少々戸惑い。

宿屋や街中ではオッペリアと呼んで!

小さく怒った

そうでした。すいません。オッペリアさん

まあいいわ。昨日は助かったし。ご飯できてるから。食べましょ

ガチャン、扉を閉めて行ってしまう。

その後、二人でできるだけ自然に朝食を済ませ。

いつものように宿屋の部屋掃除をしていると、

廊下に現れたオッペリアさんが洗濯かごを持ちながら言った。

今日は午後から休みね。行く場所あるから付いてきて。

その後、オッペリアさんがウィッグの付いたカツラをかぶり、眼鏡をかけている。

ほら、これでもかぶって、そう言われて渡された帽子をかぶりあとをついていく。

乗るわよ。

オッペリアさんに言われ馬車に乗り込んだ。

ティスのことだけどね。あの子あんなのだけど私のこと心配してしたことだから許してあげて

はは、もちろん怒ってなんていませんよ。

昔からなのよ。熱くなると周りに見境がなくなるの。

幼なじみなんですか?

そうね。ティスは昔から弟みたいなものなのよ。

上司と部下の関係にもなってから、あの子も私に置いて行かれないように気負い過ぎてるのかも

それならあの暴走ぶりも何となくふに落ちる。

さて、街中を大きく移動して入りくんだ路地で下車、

それから日陰の濃い路地へと進んでいくと、ある書店にたどり着いた。

54985439。

書店の店員に暗証番号を言い。

レジカウンターの裏の部屋に通されると地下へと続く両開きの扉があった。

ああ、やっぱり。

そこから両開きの扉を開くと階段が現れ、降りると門番らしき人物が立っていた。

オフィーリア、そいつは何だ?

期待の新人、逸材よ。

ほほぅ、お前が認めるほどか!そいつはすげぇ!よろしくな!

よろしくお願いします。

オフィーリアさんは言った

グレム戦士長はいる?

戦士長なら座禅の時間だ。

ありがとう。

グレム戦士長って誰?

と首をかしげながらオフィーリアさんのあとをついていく

長い道だ。途中大勢の戦士たちを目にする。

誰もが剣の訓練にはげんでいた。

その中でひときわ美しい美青年が指導をしている。

そうたしか名前はマルベリーさん、指導しているのはティスさんだ。

ティスさんと目が合う

うう・・・にらまれた。

軽く会釈しておく

皆訓練に明け暮れているようだ。

オフィーリアさんが言った

ここは強化戦士養成組織サイフォス、いまこの国は国王派と貴族派王で争っているの。

サイフォスは国王派の暗部として動き、反対派の貴族たちと戦う国民を守るための正義の組織なの。

これから会う方は戦士長グレム、

我々サイフォスの中でもっとも気高く、もっとも偉大な戦士よ。

それと王国はひた隠しているけどグレムは禁断の兵器を倒して世界を救った英雄なの

禁断の兵器?何ですかそれ。

知らないの?

はい。田舎育ちですから。

異世界から来ましたで信用するわけがないのでウソをつく

神話に出てくる邪悪なるもの、魔王トゥリスカ・エンポリアー、忌まわしき魔王を模して作られ世界に災いをもたらした禁断の兵器。

それをたった一人で倒した伝説の戦士それがグレムなの。

魔王・・・きっとあれのことだろう。

天上を見上げると魔王らしき怪物の壁画とドリーム・キャッチャーが刻まれていた。

それでね。戦士たちは皆、グレムに贈られた最強の戦士の証、サイフォスの称号を継ぐのが目標なのよ。

豪華な扉の前まで来た。

失礼します。

ガチャ、

扉を開くと

キェー!

美少女が座禅の姿勢から一気に跳躍すると居合いをした。

竹がギャイン!と火花をあげ切断される

おお、すごい迫力だ。

オフィーリアさんは言った

あれがグレムよ。

え?あの少女が?

少女はこちらの存在に気がつくとちょこちょこ小走りに寄ってきた

オフィーリアさん、おはようございます。何かありましたか?

なんだか強いのに腰の低い人だと思った

はっ!

頭を下げるオフィーリアさん

戦士長グレム。この者は私たちを爆発から助けてくれた大恩あるお方

さらにはあのティスを難なく組伏せるほどの才を持つほどの強者!

つきましてはこの者をサイフォスに加えていただきたく参上した次第でございます!

なにやら組織に組み込まれてしまいそうな話が進展している。

グレムさんは言った

オフィーリアさんがそこまで認めるなんてすごいですね!

でも、手解きをするに足る器か見ないとちょっとわからないかな?

ちょっと待ってください!

そう叫んでティスさんが走ってきた

ティス!

マスターグレム!そんな野良犬!俺がぶっ飛ばしてやりますよ!

へー、僕以外にマスターなんて呼ばれる人がいるのか~・・・の、野良犬!?

あまりに雑な評価に意識が錯乱する。

ティスさんはいまにも斬りかかって来そうだ。

ティスさんの手がわずかに剣のつかに触れるのを見逃さなかったのだろう

オフィーリアさんが叫ぶ

ティスやめて!

マスターグレム俺からも頼む

そこに現れたのはマルベリーさんだった

ティスは先日の戦いで彼に敗北している。もう一度戦う機会を与えてやってほしい

マルベリー!あなたまで!

それらを見てマスターグレムが笑顔で言った

次期サイフォスであるマルベリーさんがそこまで言うならわかりました!ならこうしましょう!

闘技場に通されると

ティスさんの全力の一撃を僕が受けることになった。

オフィーリアさんが訴える

グレム!これではあまりに一方的すぎます!

しかしグレムさんは悪びれる様子もなく

王家の暗部であるサイフォスに入団するならこれくらいしのいでくれないと危ないですよ!

マルベリーも止めてよ!

落ち着けオフィーリア、ティスの強さは俺が誰より知っている。だが昨日の動きを見ていればそう問題もあるまい。

詭弁だった。組織に入る前からすでに実力者と戦えと言っているのだ。

だがオフィーリアは知っている昨日のゼロスとティスの攻防を、その秘められた実力を、サイフォス戦士長であるグレムがそれらを見抜いているだろうことも、だからこそ見守るのだ。

意地悪そうにティスさんは笑った。

運が悪いな?組織の実力者である俺に目をつけられるなんて、昨日は油断しただけ、今日は引き裂いてやる!

なんでこんなことに・・・。


≪サイフォスの戦士ティスが現れた≫



サイフォスの戦士ティス

Lv20

HP140

MP42

力46

防御40

すばやさ40

賢さ50


スキル

剣術Lv1

炎上魔法Lv40


装備


サイフォスの剣「力+35」


特技


・強化戦士手術被験者「2回行動」


弱い!弱い!弱い!弱すぎる!とにかく弱い!

ここはできるだけ手加減しよう。

どの魔法で戦おうか。

グレムさんは言った。

ティスさん倒せそうなら倒しちゃっていいですからね~!

マルベリーさんも言った

油断するな。訓練を思い出せ!

了解!

はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!

ティスさんが胸に手を当てると体から魔力が溢れ出しほとばしる。

ティスさんの背後に赤のオーラがただようのが見えた。

これが魔力臓器の力!

ティスさんの魔力が剣に宿り燃え上がった。

これがこの世界の魔法!

それを振りかぶり襲いかかる。

炎上魔法・ピー・コルタール!

燃え上がる炎の剣が僕の体を二回切り捨てた。

これがサイフォスの二回行動の動きか!まるで残像だ!

オフィーリアさんが叫ぶ

ゼロス!

ま、余裕なんですけどね。

切り捨てたように見えただけで

炎の剣の刃が双剣杖の上をすべっただけだ。

ティスさんがしり込みしてしまう。

ば、馬鹿な!炎の剣と組み合って生きているだなんて!やつは不死身なのか!

悪くない攻撃ですが、あなたの魔法ではそこが限界でしょう。

は!はぁぁぁぁぁ!

激怒するティスさんを無視して僕はグレムさんに聞いた。

グレムさん、合格ですか?

戦士長グレムは困りながらも笑顔で言った

う~ん、もう少しゼロスさんの実力が見てみたくなっちゃいました。ゼロスさんあと少しだけ魔法振るってもらえませんか?

腹の底の見えない人だ。

あどけない少女を演じながら何て密度の筋肉だ。節々にわずかに漏れでる殺気は無視したくない。

それにマルベリーさん、彼もかなりの強さだろう。

さすがは最強のサイフォスと次期サイフォス。

しかたがない。少しだけ手の内を見せよう。

そうだ。今回は陰魔法で戦うことにしよう。

魔王戦以外ろくに使ったことのない陰魔法がどんな魔法を持つか気になっていたんだ。

どうなるだろうか?

僕は双剣杖を振るい唱える。

陰魔法・ウンブラ・イレクトリズモス・ヘルコス!

突如周囲に電気柵が出現し周囲を取り囲む

ティスさんは、な!と声をあげ驚愕したあとに冷静さを取り戻すとくだらなそうに言った。

見たこともない珍しい魔法に驚かされたが何をするかと思えば、こんなもの見えていれば当たるわけがない!子供騙しだ!

安い挑発を聞き流しながら

双剣杖を振るう

陰魔法・ウンブラ・ペロネー・ヴノ!

突如、地面に針山が現れ、ティスさんが一歩歩いたら見事に針山を踏み抜いた

ぎゃ!

ぶざまにケンケン歩きをして、そのまま後頭部から電気柵に突っ込み

高圧電流がほとばしる

アアガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガ!

悲鳴をあげ転ぶ

双剣杖を振るう

陰魔法・ウンブラ・エンコピ!

ボキ!

良い音がして転ぶと同時、ティスさんの愛剣が折れた。

あぁ・・・俺・・・俺の・・・剣がぁぁっ・・・。

長年愛用していたのだろう。

泣きそうになっている。

グレムさんが剣を投げてよこすとティスさんはそれを構えた。

スペアがあるのか。

く、くじょおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!

激昂している。

双剣杖を振るう

陰魔法・ウンブラ・ペクストラ・ペトラ!

突如、いくつもの石が飛んできた!

それがティスさんを滅多打ちにする

いいいいい痛い!痛い!痛い!痛いいいいいいいいいいいいいい!

ティスさんが悲鳴をあげる

バッ!と石の飛んできたほうを見ると

やばい!にげろおおお!そう誰かが叫び、悪童を思わせる少年たちの黒い影がスッ、と霧のように消えた。歯がギザギザしていたしおそらく怪物か何かだ。少なくとも人ではあるまい。

まだまだ!とどめだ!

双剣杖を振るう

今度は一度も使ったことがないとっておきの魔法だ。

陰魔法・ウンブラ・パジェス!

・・・。

何も起きなかった。

あ、あれ?魔法が発動しない。

双剣杖が故障でもしたのか?杖は故障するものなのか?とまじまじと眺めていると

ゆっくりとティスさんが立ち上がった。

そのままよろよろとにじりよってくる

ゼロスぅぅころぉぉす・・・。

ティスさんが泡を噴きながら八重歯をむき出しにしてジリジリと迫る。

背後ではかつてないほどに巨大な赤い魔力のオーラがほとばしっていた

あ、あぁぁー!

突如、ティスさんが悲鳴をあげ視界から消えた。

は?・・・は?は?

自分でもよくわからず様子をうかがうと大きな縦穴ができていた。

落とし穴だ。それも何十メートルもありそうだ。

勝者!ゼロス!

陰・湿・。

圧倒的陰湿。陰魔法、改めて使ってみて理解する。陰湿な魔法だった。

マルベリーさんにロープで引き上げられる。

おい!しっかりしろ!

うう、マルベリー、

す、すげえ~、ティスを倒しやがったぞ

嘘~ティスくん可哀想~。

外野がざわつき始める

マルベリーさんが言った

グレム。

なんですか?

俺も戦わせてもらえないか?

また観戦していた外野がざわつく

嘘だろ!マルベリーさんが戦うのか!

グレムさんが言った

ええ、いいですよ?

弟子の仇は俺が取ろう。

マルベリーさんが剣を抜く。

どうやら今度はマルベリーさんが相手になるようだ。

オフィーリアさんが言った

気を付けてゼロス!マルベリーは次期サイフォス、グレムを除けばサイフォス最強の戦士よ!

グレムさんに抗議する

僕新人ですよ!

ニコニコとグレムさんは笑っていた。

聞き入れる気はないらしい。

名前の知らない戦士にティスさんが支えられながら医務室に運ばれていく。

さて、しかたがあるまい。

マルベリーさんは言った

本気で来てほしい。そうでなければ死ぬぞ!

マルベリーさんが剣先を僕に向ける

本気になると殺してしまいそうだ。努力はしよう。


≪サイフォスの戦士マルベリーが現れた≫


サイフォスの戦士マルベリー


Lv50


HP326

MP529

力78

防御121

すばやさ65

賢さ75


スキル

凍結魔法Lv99

溝鼠魔法Lv99

悪寒魔法Lv99

剣術Lv10


装備


サイフォスの刃剣「力+80」


特技


・強化戦士手術被験者「2回行動」


強い!MPがすごい!魔法が強い!でもステータスが絶望的だ。この世界でなら間違いなく強い。

マルベリーさんが叫ぶ

凍結魔法・パーゴス・コルタール!

剣が凍る

冷気剣か、

あの人は強い。

敬意を表してこちらも技をお見せすることにした。

双剣杖を前にかざし、魔術を付与する。

そう闇魔術による魔力付与だ。

刀身に手をすべらせると剣に闇がまとわりつく

燃え上がる闇の剣、まとわりつく闇と言うのが正しいか。

マルベリーさんが警戒する

外道魔法!違う!この魔法は?まさかサイフォス製の魔力臓器を?だがただの魔力臓器でこの出力はありえない!見極める!そう言って一層加速する

では、行かせてもらいます。

跳躍して一気に距離を詰める。

速い!

バイン!

金属が弾かれる音がしてマルベリーさんが一上方に吹き飛ばされる。2mはある大柄な男が、その巨体を軽々と弾き飛ばされた。

観戦していた戦士たちは唖然としてしまう。

無理もない反応だ。

オフィーリアさんの目には僕が剣を振りぬいた残像が現れたことだろう

はぁ!はぁ!

2回の斬撃がマルベリーさんの剣とつばぜり合う。

力のこもった剣撃にマルベリーさんが思わず声をあげた

くっ!

剣を組み合って見て理解する。悪くない。

一般人の平均を軽々と越える超人的な反射速度、これが次期サイフォスか。

僕の斬撃に2回もついてくるとは

最大でもあと94回分速く動ければ僕に一撃を叩き込めるだろうか。

バイン!

ぐあああ!

マルベリーさんの剣に双剣杖を投げつけ、ズシリと重い衝撃を叩き込む。

さらにジャンプ、空中で投げた双剣杖をキャッチして流れるように二刀流を叩き込む。

二つの大きな火花が散った。

くぐぅ!

マルベリーさんが踏ん張り地面に線路みたいな足跡がつく

手加減はしているが軽く200mくらいは吹き飛んだ

ポーカーフェイスの内心は僕の斬撃をさぞや重い剣だと思っていることだろう。

着地前にさらに剣を6回くらい振るってみると

腕が折れるんじゃないかと思うくらいマルベリーさんの握る剣が火花を散らす

本気で振れば腕を叩き折れるので間違いではないが。

オフィーリアさんが驚愕しながら言った

信じられない!あのマルベリーが押されている!剣の天才が、次期サイフォスがあそこまで追い詰められるなんて!

グレム!やはりあなたはこれを見越して!

グレムさんは言った

異邦の戦士、いえ、魔法使いの実力まさかこれほどとは思いませんでした。

マルベリーさんは中腰で踏み込み

はぁぁー!

回転するように大振りに剣を振るう

重量の乗った見事な斬撃だ

氷魔法・パーゴス・コルタールが氷のつぶてとなって飛んで来る。

無論、氷のつぶてを投擲する魔法は別に存在するはずだ。その戦い方は本来のパーゴス・コルタールの扱い方ではないと推測できる。

刀身に冷気をまとわせる魔法を発動させながら力技で冷気を投擲してみせる

すべてマルベリーさんの才能があって初めてなせる技なのだろうが。

はぁ!はぁ!はぁ!はぁ!はぁ!はぁ!はぁ!はぁ!

すべて双剣杖で叩き斬り、氷のつぶに真正面から突き進む

オフィーリアさんが言った

パーゴス・コルタールを切り裂いた!

双剣杖を振るう

はぁ!はぁ!はぁ!はぁ!はぁ!はぁ!はぁ!はぁ!はぁ!はぁ!はぁ!はぁ!はぁ!はぁ!はぁ!はぁ!はぁ!はぁ!はぁ!はぁ!はぁ!はぁ!はぁ!はぁ!はぁ!はぁ!はぁ!はぁ!はぁ!はぁ!はぁ!はぁ!はぁ!はぁ!はぁ!はぁ!はぁ!はぁ!はぁ!はぁ!はぁ!はぁ!はぁ!はぁ!はぁ!はぁ!はぁ!はぁ!はぁ!はぁ!はぁ!はぁ!はぁ!はぁ!はぁ!はぁ!はぁ!はぁ!はぁ!はぁ!はぁ!はぁ!はぁ!はぁ!はぁ!はぁ!はぁ!はぁ!はぁ!はぁ!はぁ!はぁ!はぁ!はぁ!はぁ!はぁ!はぁ!はぁ!はぁ!はぁ!はぁ!はぁ!はぁ!はぁ!はぁ!はぁ!はぁ!はぁ!はぁ!はぁ!はぁ!はぁ!はぁ!はぁ!はぁ!はぁ!

96回の斬撃がマルベリーさんの剣をぶっ飛ばし

ぐはぁ!

マルベリーさんが投げ飛ばされ地をゴロゴロと転がっていった

馬鹿な!俺の剣が・・・負けた!

グレムさんが言った

そこまで!勝負あり!

う、うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!

うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!

観客たちの歓声があがり、勝利に喜んでいると

マルベリーさんが他の戦士に肩を貸してもらい立ち上がる

やられたな。まさか、これほどとは次期サイフォスの異名もこれで返上か

僕もマルベリーさんの強さには驚かされた

異世界を渡り歩いたわけでもない人間がここまで僕についてくるとは

ここで自分の強さを謙遜してはマルベリーさんに対しての嫌みに聞こえてしまいかねない。

だから僕は

いい試合でした。

無難な言葉を選びお茶を濁しておく。

マルベリーさんが医務室に向かうと入れ替わりにグレムさんがやってきてわざわざ僕の隣に立ち言った。

よろしくお願いしますね。ゼロスさん。

そう言って去っていく。

グレムさんが認めたことで僕はサイフォスの手術を受ける権利を得た。

普通なら断るだろうがどちらでもよかったので強化戦士に改造してもおう

白衣を着たグレムさんが言った

冷凍保存された臓器を選んでください。

こちら一般には流通していない闇臓器になります。

そう言われ、ライトアップされたレントゲン写真たちを見せてもらう

心臓、

肝臓、

胃、

腸、

できるだけ強いものがいいです。

強いものですか?

それなら断然魔力量の多い心臓ですね!

と言われる。

心臓か、

一応見せてもらうと

心臓1番目に魔力が強い

胃2番目に魔力が強い

肺3番目に魔力が強い

肝臓4番目に魔力が強い

胃5番目に魔力が強い

腸6番目に魔力が強い

ふと思い出す。牛の胃が5つあることを・・・。

胃がいいです。それも5個

5個?それはいいですね!思いつきもしませんでした!わかりました。できあがりが楽しみです。

グレムさんが手術着を羽織る

それではこれより戦士ゼロスの強化戦士手術を始めます。

ナス。

不安しかない。



ステータス


Lv396

HP755

MP755

力755

防御755

すばやさ755

賢さ755


スキル


呪怨喚起悪魔憑依魔術Lv99

黒魔法Lv99

影魔法Lv99

陰魔法Lv99

外道魔法Lv1


熟練度99999


装備


・スキアー・スパティ・ラヴディ「賢さ+255、二刀流、悪魔憑依×3」

・サイバネティクス・ケイリス「賢さ+255、陰魔法を発生させ、通常の魔法発生器の100倍の性能を誇りる恐るべき機械手袋」

・魔力臓器「賢さ+255、外道魔法を発生させ、魔力臓器を5つ移植したことで1つの魔力を発動させれば同時に5つの魔力を上乗せさせられる五重魔力を発現させる恐るべき魔力臓器」

・スピードリング「瞬間二撃」

・スターリング「2回攻撃」

・星くずリング「4回攻撃」

・先代勇者のピアス地「会心率+100%」

・先代勇者のピアス天「魔力×2倍」

・魔力臓器「五重魔力」


特技


・超上級技術、乱れうち「4連撃」

・ダブルマジック「二連魔術」

・連続魔法「4回魔法撃」

・分身撃「同時二撃」

・強化戦士手術被験者「2回行動」



魔力臓器を移植したことで外道魔法を得た。

おまけに胃を5つ移植することで5種類の魔力を得た。

五重魔力、1つの魔力を発動すれば同時に5つの魔力が上乗せされる恐るべき力だ。

これで晴れてファイブ・ウィザードになった。

外道なんて名前からにじみだす狂気が末恐ろしくもある。

さらに強化戦士手術被験者となったことで肉体が強化され手際が高速化、1回の行動をする内に2回分行動が可能になった。

凄まじい力だ。

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