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Another Life 〜現実が詰んだので、フルダイブVRで人生やり直します〜  作者: hanaXIII
第三章 王都クエスト依頼〜新たな出会い――守護者とゴブリンキングの激闘 編

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第八十五話 平日の夜

仕事でのストレスを抱え、夜の王都へと降り立つ花。

待っていたのは、アユからの「会いたい」というメッセージ。

誘われるがままに向かった夜の森には、ゲームならではの「危ない」ルールが存在していた。

花の圧倒的な身体能力と、アユの強力な魔法が夜の闇を切り裂く!

「花峰さん、これが、沖縄のスケジュールです。」

「ありがとうございます戸井さん。また二人にも共有しておきます。」


(初日……ほぼ観光だなあ。夕方事業所に顔出して……夕食?……と、いうことは、実質二日目、三日目が面談か。)


「他にも相談が!大丈夫ですか?」

「大丈夫です。あちらで話しましょう。」

(今日も遅くなりそうだな。まあ、仕方ない。

組織のマネジメント……前いた大病院では、当たり前の組織化と仕組み。

この会社はまだまだそこが甘い。

管理職らがまるで育ってない。だから、経営者が口を出す。

怒鳴られて萎縮し、意見できなくなる。

典型的な悪循環だな。」



夕食も済ませて、今日もALOに潜る。

ふと、アプリの新着欄をみると、アユからメッセージがあった。


『今日、もし空いていたら、会える?』

『大丈夫だ。今からログインするところだ。

昨日の店で。』


花はログインして、港宿のスイートルームにいた。

「今日もゲーム内は夜か。最近、現実と少し重なることが増えてきたか?まあ、関係ないか。」


花はあることに気がついた。

(移動は、屋根の上を飛んでいった方が早いな。なんか、この前から飛ぶのが楽になったんだよな。……もしかして)

花は、スキルの画面を開く。


「ん?……ハイジャンプ改? ある一定以上のステータス…力が1000以上?……基準値を超えている場合……体力が続く限り、リロードなしで使用可能。

ああ、だからか、これはスキルだったのか。」


トン!タン!

屋根の上を飛び回り移動する。

道を走るよりも空中の移動の方が早い。

港から、あっという間に王都へ辿り着いた。

カレッジの証明書を見せ、城門を通過する。


王都内は今日も煌びやかに賑わっていた。


花は、港と同様に、屋根の上を飛んで移動する。

しかし、あまり目立ってはいけないので、路地裏から登り、高さのあるところを伝って移動する。

高すぎるところは人の目が行き届きにくいからだ。

昨日の店につくと、すでにアユが待っていた。


「待たせた。」

「花、待ってたわ。今日はゆっくりデー……」

「隣の森まですぐだ。昨日討伐依頼を受けたから、雑魚狩りを手伝ってほしい。さっそく行くぞ。」

「……………え、ええ。わかったわ。行きましょう。」

(で、デートプランは狩りなのね。出来たら、今日もゆっくり話したいけど、どうすれば…)


すると、花はアユをお姫様抱っこする。

ヒョイ。

「ふえ?!ちょ、なに??」

アユは赤くなり、ジタバタする。

「この方が早い、ジタバタするな、落ちるぞ。」


タン!


アユは、王都の夜景を眺めていた。

(わお…綺麗な眺め…このゲームをはじめてから、こんなワクワクすることなかったわ。

なんだか、別の世界にいるみたい。)


そのまま王都裏城門まで辿り着く。

「よし、ここからは陸で行く。」

「あのー、花?今日はずっと、狩りをするの?」

「その予定だったが……ああ、すまない!

アユの都合を聞いてなかった。つい、いつもの癖で。」


「全然大丈夫よ!ただ、狩りだけしてお別れなのも、ちょっと寂しいなと思うの。

だから、少し話をしたりとか、ぷらぷらするとか〜、出来たら良いなと思うんだけど、どうでしょう?」


「ああ、問題ない。なら今日は10体で終わりにして、戻ろうか。」

「え!10体だけでいいの?!」

「ああ、見つけるのにも時間がかかるし、このくらいが妥当かなと思ったんだが。」

「花、夜の森に潜ったことある?とくに、女の子を連れて。」

「一人でなら何度もあるが、女の子とは無いな。」


「なら、もし誰か女の子と行く時は、十分に注意してね?

夜の森は、モンスターも凶暴化するの。しかも、モンスターは兵隊のオスがほとんどだから、人型のモンスターなんかは異性を襲う傾向があるの。」

「お、おいおい…ゲームだぞ?そんな、ヤバめの漫画みたいなこと…あるのか?」

「ええ。前作でも普通にあったみたいよ。

まあ、たいていHPが尽きてログアウトするから、そんなトラウマになるようなところまではいかないけれど、間一髪ギリギリの逃れたプレイヤーは、とても恐怖してしまったって聞くわ。」

「知らんかった。気をつけんとな。

今日は、俺から離れるなよ?」

「え?心配してくれるの?嬉しいなぁ。

はい。離れないように、頑張るわ。」


二人は、森の中に進む。

「花?ちょっと深く行きすぎじゃ無い?ほらみて!」

「ああ、そうだな。普段は歩くことが少ないからか……なるほど、こうなるのか。」

「なるほどって、もう囲まれてるわよ?」

「わかった。なんとかしよう。それにしても、その割には随分落ち着いてるな?」

「あ、バレた?」

「バレバレだ。ちょっとしゃがんで頭下げといてくれ。」

「え?こ、こうかしら?」


シャ!  花の手元に大剣が出てくる。

モンスターがジリジリと射程圏内に近づいたその時。

「うおりゃあ!」

ブォン‼︎

ズバババーーーン‼︎

キギェーー!

断末魔と共に、囲まれていた半分のモンスターは倒された。

「あらあら、さすがね。」

花は反対側へ振り向く。

アユはスッと立ち上がる。

「ねえ。ここ始末したら、狩りは終わりでいいかしら?」

「ん?ああ、そうしよう。」

「なら、わたしが倒すから、少し下がっててね。」

シャ。 アユの手に杖が現れる。

「サンダー‼︎」

バチバチバチバチ‼︎

バシューン‼︎


「おお、雷を、あんなにいっぺんに!」

「さあ、戻りましょう!」


二人は王都へ引き返すことにした。

(よかった!早く狩りが終わるから、たくさんデートできそう。)


第八十五話 完


第八十五話をお読みいただき、ありがとうございます!

仕事での疲れをゲームで癒やす……はずが、花らしい強引な(?)デートプランになってしまいました。

お姫様抱っこでの空中移動、一度はやってみたいシチュエーションですね!

【読者の皆様へ】

二人の距離感が少しずつ変わっていく様子を楽しんでいただけていれば幸いです。

面白いと思っていただけたら、ぜひブックマークや感想、コメントをお願いいたします!皆様の声が執筆の支えです。

【コンテスト参加中】

現在、コンテストに参加しております!

皆様の応援一つ一つが、作品の力になります。ぜひ応援のほどよろしくお願いいたします!

【他作品も更新中!】

もう一つの連載作、

『Ultimate Wars ー 才能なしの人生だった俺、宇宙の危機で人類の切り札になる ー』

Nコード:N6980LM

こちらでは宇宙を舞台にした熱いバトルが展開中です。あわせてチェックしてみてください!

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